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満員電車、交差点


苦しみながら電車に揺られて、大学へ向かう。



あらゆる場所、全ての物事に、人間との繋がりを感じる。
満員電車、教科書、小説、衣服、スマホ、車内の広告、文字、窓から見える建物、電車の動力、排気ガス、人工の灯り……とてつもなく苦しい。




電車に乗っている人は皆、ひとつの目的に向かってなにも意識せず、時を刻んでいる。収まるべき場所に向かって歩んでいる。
滞りなく進む日常を、何故疑わないのだろうか。


意義なき目的に迷いなく向かっている人々が、吐き気がするほど無性に気持ち悪く感じる。



だから私は電車が苦手だ。
毎日のように感じる、この気持ち悪さは何だろうか。

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