以外とカジュアルなタイのお坊さん。

タイでお坊さんはすごく身分が高い。

女性はお坊さんに触れてはいけないし、お坊さんがきたら道や席を譲る。
空港にはお坊さん専用レーンなんてものもある。

町ではお坊さんの絵が売られ、自分が尊敬しているお坊さんの写真や人形を飾っている家庭も多く、お坊さんネックレスをつけてる人も多い。

それくらいタイではお坊さんは大切な存在である。


でも実際は、短期出家のお坊さんが非常に多いらしい。

短期出家とは、生涯の中で徳を積むために"一時的"に出家をすることで、タイの若い男性はよく親孝行などで出家する。

くじ引きで徴兵制のあるタイでは、徴兵に行くか、出家するかといった感じらしい。


そんな国タイで、実際お坊さんはそこらじゅうにいる。

以前マレーシアからタイへの国境越えを手伝ってくれたのもお坊さんだ。

お坊さんは乗り合わせたバンの中で、タイのいろいろなことを教えてくれた。


私のタイ人の友達のおじさんもお坊さん。
私が行くたびにいつも大量のお菓子をくれる。


一応私は女だし外国人なので、お坊さんとすれ違う際は頭を少し下げて歩くようにしているし、道も譲る。自分から話しかけるようなことはしない。


バンコクのフアランポーン駅でアユタヤ行きの電車を待っていた時。

私の隣にお坊さんが座った。

私が「あっ、」と思って席を移動しようとすると、

「マイペンライ(大丈夫大丈夫)」

と言ってくれたのでそのまま座ってた。

「どこから来たの?旅行?いつまでいるの?」

と聞かれたので、「アユタヤまで。友達に会いに行きます。」と質問に答える。


その後、特に話をするわけでもなく、ひたすら電車を待っていたのだが、

お坊さんが何か書き始めた。そしてその紙を私に渡す。

「これ、僕の電話番号。もうすぐ出家終わるから電話して」

そして自分の携帯電話を出し、君の番号ここに入れてと言う。


丁重にお断りをしたが、私に番号を渡し、お坊さんは電車が来たので行ってしまった。


隣で一部始終をみていたタイ人のおばちゃんは笑っていて後でからかわれた。


後でその話をタイ人の友達にすると、

「え?そんなお坊さんがいるの?いやだなー」と笑っていた。


人はいろいろ。

お坊さんもいろいろ。






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