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現在2年が経過した帯同休職と私と

夫の海外赴任に伴い、会社の休職制度を利用して渡比し、早くも丸2年が経過しました。

私の会社では休職の上限が3年となっています。そのうちの2年間を過ごしたことになるので、残された時間はあと1年間。今年1年となります。

ただし、夫の任期は確定していません。


休職を決心したときは、海外で新しい挑戦をしようとしている夫を応援したいという気持ちがありました。きっと見知らぬ海外でのハードワークは大変だろうし、そういうときこそ傍にいたほうが良いのでは、と。

そして、まだまだ関係性の未熟な新婚ということもあり、人生を歩むパートナーとの暮らしの駆け出しの時期に、海を隔てて別々に住むというのは抵抗がありました。

とはいえ仕事は好きだった。
そのため、海外別居婚でマニラを往復しながら暮らす、ということも考えなかったわけではないのですが、当時の業務量と私の仕事に対する姿勢を鑑みると、とても無理だと判断しました。
遅かれ早かれ、身体か家庭かどちらかを壊すことになるだろうと思い、その選択肢は早々消えました。

帯同するとなると、私にとっては初めての海外暮らしです。
自分の人生の選択肢にこれぽっちも存在しなかった海外生活。すごくすごく前向きな気持ちで、「これはきっと良い経験ができる!!!」と胸が熱くなりました。
一方で、会社も仕事も好きだったのでスパッと辞めるには未練があり。。。

そんななかで、ひとまずは帯同休職を選択することにしました。

休職期間3年間というリミットがあるなかやってきて、思うようにやりたいことができない苦しさや仕事ロスを感じることもあります。やはり、仕事にはまだまだやりたいことがあったという思いがあったし、腰を据えて何かに取り組むには準備不足だったし時間も足りなくて。

でも後悔ばかりしているかというとそういうわけでもなく、コロナもあって、家族一緒に住むことの大切さを実感し、帯同して良かったと思っています。また、従来のスタイルでは働けないからこそ、新たな出会いや思いもしなかったご縁にも恵まれました。

そして、仕事から一歩離れたことで、自分を俯瞰して見ることができました。自分なりに自分自身と向き合い、人生設計や戦略を練ることができたのはとても良かったと思っています。

ただ、そうは言っても、すべてを手放しに喜べる状態にはなく、帯同休職には思わぬ落とし穴というか、デメリットもあったのは事実です。(私の考えが甘かったというのが大前提ではあるのですが)


期間に上限があること、及び、夫の任期が未定であることは、取得時からわかっていたことではあり、その上限が本年。

取得当初は、最初一緒に暮らせれば新婚生活をともに送ることができ、その間に夫はマニラでの生活や仕事にも慣れるだろうと考えていました。
3年後は私だけ帰国し、海外往復しながらの別居婚かなぁ。マニラは有難いことに日本からさほど遠くなく、時差もそんなになく、夫の任期も終盤というかカウントダウンに入るだろうし‥とふんわり考えていました。

いましたが。

私は復職をするのか、しないのか、先延ばしにしていた結論と向き合い始める時期がやってきまして。

取得時の状況と比べると、環境や状況は大きく変わりました。

コロナにより、海外との往来はPCR検査や隔離を伴うものとなり、非常に厳しい状況が予想されています。
一度日本に帰国&復職を決めると、ビザを手放すことになり、なかなかフィリピンには入国しづらくなってしまう=夫と会いづらくなる、となる。それもまた、いつまで続くのか流動的。

仮に、復職するとしたら、夫の任期が1年ならば海外との別居婚も頑張れるかもしれない。でもまだあと2年以上あるというなら、私は今の会社の復職を諦めて、一緒に暮らしながら別の道のキャリアを考えたほうが良いのかもしれない。

でも、逆に、3年上限に達してしまい泣く泣く退職した場合。夫の任期が長く続けばいいかもしれませんが、仮に半年などの短期間で日本へ戻ることになったら、その後思うような仕事に巡り合えない可能性がありながら就活するということに。やっぱり復職しておけば良かったとなるかもしれない。

何事も、『任期未定』が要因で、決めにくいように思えてなりません。


また、コロナによって世の中もどんどん変化をしていて。

コロナのおかげで、今までよりも格段にリモートワークが受け入れられる世の中になりつつあります。海外からのリモートって可能なんじゃないの?と思ったり。(それだったら極論、今復職だって可能では)

もちろん、何度も何度も直面しているビザや納税まわりのハード面の問題があるので、そう簡単にといかないことは重々承知。どうやら渡航してきた2年くらい前からルールはグレーなままであり、会社ないし世の中が仕組みを構築するというのは現実的ではなさそう。

ではわたしにはどんな策があるのだろう、と考えては、言葉にならないモヤモヤを抱えるのみで、結論は出せないまま。

そんなこともあって、同時期に渡航し、キャリアに対して似たような想いを持つ駐妻の友人と話してみたのですが(オンラインって便利ですね)、帯同してきてあっという間ではあるものの、確実に時間は絶っており、お互いに本帰国がチラつくものなのだなぁと改めて感じました。

では、本帰国についてどうとらえたら良いのか。

でも、それも、そのときの夫の会社の辞令や、コロナの感染状況や、世の中のリモートワークの状況、自分たちの健康状態・・・etcと、結局ギリギリまでわからないものはわからず。

帯同して2年経って、先が見えない不安が少し現実味を帯びたなとは思うものの、最終的にはそのときの『今』にしか決めきれないことばかりです。

ああ、どうしようとは思うけど、2年経とうとも、今は今で向き合える目の前のことを一生懸命やっていくしかないんだなとも感じています。

なんの結論も出せておらず、とりとめもない感じになってしまったのですが、想いの軌跡や気持ちを吐露してみたくなって書いてみました。

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