マーヤNOTE

前回から一か月も経っていたなんて!

3月1日に長男が高校を卒業しました。前夜から早朝にかけて嵐のような雨と風で、久しぶりに着る着物と足元が心配でしたが、式が始まるころから晴れ間が見え始めました。裾が乱れるくらい風は強いままでしたが・・・

320名の卒業生を送り出すのですから、保護者の方たちも大勢お越しになっていて会場は満杯で賑やかです。私の前方に座っていたお母様方はおしゃべりが止まりません。卒業生の入場を拍手で迎えるときでさえ、子供たちより自分たちのお話に夢中。拍手どころではありません! 「いったい今日の主役は誰なの!!」って怒りが沸々! それに会場の拍手の音が小さい。見渡すとほとんどの人がスマホやビデオで撮影しているからなんだと気付きました。私のころとは随分変わったものです。

式を終え、在校生や保護者が作った花道を照れながらも歩いていく卒業生の姿は、6年前入学した時と景色は変わっていました。みんな大きくなって見上げるようになっていたから。彼らの晴れやかな笑顔をみて改めてこの6年間の成長を感じ、誇らしく思いました。

さて、式の初めに沸き上がったあの怒り、考えてみると私が感じていた悲しみだったんですよね。子供が巣立っていく寂しさや悲しみを感じるのを、目の前のお母さん方に対して怒りの感情を持つことで避けていたんだと。涙流すことなく卒業式を終えたけれど、ココロは泣いていたのよね。帰ってきて着物を脱いでいるとき涙があふれてきた。一人前になっていく過程だと頭ではわかっていても、やっぱり家を出て離れるのは寂しい。

あと10日もすれば、彼は東京で暮らすことになる。今年の春はどんな春になるのだろう?


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