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金と銀

BUN庫堂 著

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豆本に癒される日。
先日、豆本作家さんが出品している展覧会へ足を運んだ。大好きな作家さんも出品していた。

*詳しくはこちら!
https://note.com/may_syo_kaori/n/n581bb46e3be1


豆本の展覧会は、初めて。
こんなにも様々な創作の幅があるのか!と、
正直、驚いた。
人の手で、ひとつひとつ丁寧に創られた温もりがじんわりと伝わってくる作品がズラりと並ぶ。

小さなガマ口を開くと、本が入っている作品。
小さなガラス瓶の中に入っている作品。
ピアノやカメラのミニチュアを全て自作して、
その中に隠し絵本を忍ばせた作品。
ちぎり絵で作られた作品…。

どれもこれも、作家さんの想像力と創造力にただ脱帽するばかりだった。

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私がイチオシのBUN庫堂さんの作品。
馴染みの一冊もあれば、新作もあって、ワクワクしながら見本用の本を開いた。

ストーリーやデザインは、全て自作。
本当に、いつも、その独創性には唖然となる。
よく思いつくなぁ!

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このお話、途中までは、"昔ばなし風"に展開していくのだけれど…。
まあ、要所要所に作者らしいエッセンスがチラッと見え隠れして、クスッと笑いが溢れる。

BUN庫堂さんのどの作品にも言えるのだけれど、
途中で、キタキタっ!っと言う具合に唯一無二の誰にも真似が出来ない世界が爆発している。

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描かれる絵も文字も、とっても優しくて可愛い。

このお話、途中から、あれあれ??っと、何だか遥か昔から現代にさりげなくスゥイッチする。
そう、これは読んで観てみないと感じられないのだけれど、なんとも言えない手触りがある。
心の手触りが。

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上手く言葉では説明出来ないけれど、ね。

体験したこと、感じた温度や触感、香り、そして
色、直感で閃くなにか。

それを自分の体というフィルターを通して生み出す事へのとどまることを知らない情熱。

手にとって触れて観た人はもちろんだけど、
一番、楽しんでいるのは、創った本人なんだろうなぁ…と、しみじみ思う。

私も自分が描いたものたちに同じように感じているから…。

慌ただしく毎日が過ぎてゆくけれど
…心の湖には、
いつも、
いろいろと形を変えて楽しませてくれて、
でも、変わらずそこに在り続ける…

静かで、凛とした厳しさもあって、
それでいて優しくて…
穏やかに輝く月が映るように。

そんな私で在りたいと思う。

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