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自分の中の感情と付き合う

1ヶ月のつもりだった休職が、ひと月伸びて、ふた月伸びて。気がついたら、今年も終わりに近づいている。ただいま、罪悪感なく休みを満喫している真っ最中である。

そう、最初は罪悪感だってあったし、早く復帰しなければと思っていた。なぜなら、戻れなくなるのが怖かったから。そして、いつも頑張ってるから今は頑張らなくていいと言われても、困惑するばかりだった。今思えば「仕事を頑張る以外の選択肢が見えなくなって」いた。そもそも、頑張る以外の選択肢なんて、存在していなかった。頑張るのが当然、そんなの当たり前。「頑張らないをどう頑張ればいいんだ?と悩む」ような自分だったと思う。

休職1ヶ月での復帰を止められた後に、徐々に「本当の意味で休む」ことができるようになった。とても一言では書ききれない、色んなことがあった。例えば「生き物の目標は死なないことなんだから、これからは死なないように(自分を苦しめないように)生きよう」と気がついたりだとか。

そしてリワーク(復職)プログラムを受講できることになって、そこで「アサーション」と出会った。

まず、コミュニケーションは性格や生まれ持ったものでどうしようもないもの、ではなくて、「スキルをつければどうにかできるもの」という考え方が目から鱗だった。ソーシャルスキルのトレーニング(SST)と最初に聞いた時は、どんなものなのか想像もつかなかった。

SSTで学んだ「アサーション」の基本は、自分の感情を抑圧せずに、まずは認めること。そして、それを適切に外に出すこと。

そういう意味で、下記の笛美さんのエッセイは、まさに「アサーション」の考え方と一致するなと感心した。

“NOを言うことを覚えました。 私がもしNOと言っても、 それは自分の考えを言っているだけであって、 相手を否定するわけではない。 だからNOを言ってもいいのだと。 異国の考えに触れるうちに、 日本で山のように積み上がっていった 肩の荷が下りて行きました。”

自分の経験から自力で、新しい考えにたどり着いて気がつけるのは、笛美さんが持っている人間力みたいなもののお陰だと思う。そういうものは、なかなか一朝一夕には身につかないし、本人は得てして気がつかないものだ。

私もそう。「あなたは、他人から学んだことを取り入れてすぐ活かせる、素直に受け取れるのがすごい」と薬剤師さんに言われて、自分の長所に気がついた。
「なぜ?どうして?」と立ち止まってしまうところも、面倒くさいところも、そのおかげで成長できるとも言える。
「〇〇するのが普通だから…」で思考停止しないところ、変わってる自分も良いなんて考えられるようになったのは、すごいことだ。

今日は、アンガーマネジメントについて学び始めた。こちらも「自分の怒りの感情を認めて適切に扱う」という意味で、アサーションにも通じる話だと思う。今の時点での気づきとしては、一見、怒るのと冷静でいるのと冷笑するのは、別物のようだけれど、実は似たようなものなのかもしれないという予感がある。

怒るというのは、とかく悪い物だと思われがちだ。
でも、怒るべき時に怒らないで冷静なのも、怒ってばかりなのも、怒っている人をあざ笑うのも、全て、自分や他人の感情を、適切に「コントロールができていない(マネジメントできていない)」ってことなんじゃないの?と気がついたのだ。
これからの授業での気づきが楽しみである。

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