海外の絵画教室でモデルにスカウトされたら、すてきな出会いに溢れていた話
イギリスに数年間住むなかで、わたしが最初にしたお仕事は
ウェディング会場のホールスタッフ。
続いて、教会のカフェの店員。
知り合いのIT会社の事務手伝い。
そして、絵画教室のモデル。笑
たまたまご縁があって始めたお仕事でしたが、
素敵な出会いがたくさんありました。
今日はこのお仕事を通して考えたことについて、書きたいなと思いました。
なぜイギリスの田舎で絵画モデルになったのか
そもそもなぜ?笑
自分で応募したわけでもあるまいし。
わたしがロンドン郊外の大学に通っていたころのお話です。
実は、知り合いの女性がある日、
「Mayを描きたい」とわたしに声をかけてくれたんです。
わたしの何かがクリエイター心にビビッと来たらしく笑
その女性とは別のお仕事で知り合ったんですが、趣味で絵画教室に通っているとのこと。
彼女は、当初英語がまだまだでコミュニティに馴染み辛かったわたしにも優しく声をかけてくれる、
普段からよく気の利く方でした。
絵画教室なんてなかなか行く機会もないし、
わたしを描きたいなんてどんな特異な人たちがいるんだろうと気になって、
即決で承諾することに。
おじいちゃん先生が自宅でやられている教室だったのですが、
広くて趣があって歴史を感じられる、とても上品なお家で
行くたびにタイムスリップしたような、わくわくした気持ちになれる場所でした。
余生を楽しむおばあちゃんたち
教室に来ているのは、意外にも若い男の人や中年の女性の方も結構いました。
彼らの大半は、お仕事もしつつ週に1~2回は趣味で油絵を描くというのです。
それから引退後のおばあちゃんたちも一定数いました。
わたしが住んでいた地域は歴史的な背景で地価が高く、住んでる方も富裕層や年配の方が多かったのです。
彼女たちは休憩の時間に、いろんな経験談を話してくれました。
オーストリアのウィーンに合唱団として訪問したおばあちゃんのお話🇦🇹や、
すてきなイングリッシュガーデンで毎日わんちゃんとティータイムするおばあちゃんのお話。
上品なコートやハットなどでいつもおしゃれをして、お菓子作りも得意なおばあちゃん。
この絵画教室も含めて、
自分の人生を趣味や好きなことでいっぱいにして楽しんでる感じが、とても素敵だなぁと思いました。
日本の自分のおばあちゃんたちと比べるわけではないんですが、
こんなふうに自分の趣味をきちんと持って人生を最後まで楽しんでいる生き方。
おばあちゃんたちはみんなキラキラ、にこにこして話をしてくれました。
わたしもこういう余裕のあるおばあちゃんになりたいなんて思います👵
ゲーム会社社員が油絵のクラス?
また、ある時は出張してモデルをしに行く日もありました。
自宅で絵を教えてるとばかり思っていたおじいちゃん先生は、実は企業や展覧会にお呼ばれするスーパーおじいちゃんでした。
よく出張で行っていたのは、ゲーム会社のオフィス。
近代的で、勢いのあるスタートアップの会社です。
会社の業務時間に、希望制で受けたい人がおじいちゃんの油絵のクラスを受けられるそうな。すごい制度ですね!
クラスを受けている彼らはてっきりデザイン担当の社員さんだと思っていたのですが、
聞いてみればプログラマーやマーケターなど、さまざまなお仕事。
それが最初すごい不思議でした。
よくよく聞いてみると、creativityをとても重視している会社で、だからこそ色んな分野の社員さんにこういう機会を与えているんだなと感じました。
以前Appleに勤めていたという若いプログラマーの男性の子育てのお話。
自分で事業を持ちながら、会社に勤めているバリバリなキャリアウーマンのお話。
業務の合間にオフィスの卓球で遊んだり、映画を見たり、ティータイムをしたり。
どの方も自分の好きなことをして、すごく伸び伸び働いていました。
まとめ
偶然の出会いは思いがけないところに隠れていたりするもの。
絵画モデルなんて1ミリも考えたことなかったのですが、それに出会えたのも他のお仕事での出会いを大切にしていたから。
そのお仕事も、不安の中飛び込んだからこそ得たものでした。
またこんな素敵な出会いがあるように、身近なところから大切に生きようと思います☺️
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