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翻訳者のリレーブログ

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映像翻訳者が仕事のこと、語学学習のこと、趣味のこと、フリーランスの働き方、在宅ワークなどについてシェアします。
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#仕事

在宅ワークで良かったこと

完全に在宅で翻訳をするようになってから18年ほど経ちます。 在宅ワークの主なメリットは、通勤時間の節約と対人のストレスがないことだと思います。反対にデメリットは、自己管理の難しさや人と話さなくなること、収入の不安定、運動不足などでしょうか。 私は去年から体調不良で、しばらく仕事を休んでいます。 家でのんびり療養する中で、改めて家にいることの意味を考えるようになりました。 16年前、結婚を機に都心を離れ、郊外で暮らすようになりました。 翌年には長女が生まれ、保育園の空きを待

文は人なり?!

今日は仕事が特別に忙しかった。なぜなら朝から見積もり作成という自分が一番苦手な作業が入っていたからだ。 見積りを出すには想像力が必要だ。クライアントのニーズと翻訳者のニーズをすり合わせてベストな提案をする。両者からしっかりとヒアリングをしてからでないと最適解は導き出せない。 コロナになってからクライアントとの距離が遠のいてしまったと感じる。今の時代、クライアントとのやり取りはメールで事足りてしまう。 以前は「近くまで来たので」などと理由を付けて会いに行けば、数人が応対し

友人度数

書くこととは考えることだなあ、と改めて思った1週間だった。 毎日書くことを目標にしていると、起きている間ずっと「今日は何を書こう」と考えていることになる。今日もこの時間まで書けずに過ごした。 朝起きてすぐ脳みそがクリアなうちに書けばいいのだが、今日は何を書こうかなあと思っている間に新着メールに目が行ってしまい、うかつに仕事に取り掛かり、昼になる。 午後は朝の反省をしつつ、仕事をしている間もずっと「何を書こう」と考え続けて夜になる。気もそぞろで夕飯を食べていると書けないの

広く浅い関係

翻訳の仕事を始めた当初、仕事に熱中するあまり、平日の昼間は翻訳会社で働き、平日夜と週末はずっと翻訳をしていました。まだ20代後半で、今考えると信じられないほど長時間集中して働けました。 翻訳会社は5年で卒業してフリーランスになりました。フリーランスになると極端に人に会う事がなくなりました。たまにテレビ局や制作会社などの現場で働くこともありましたが、基本はテレワークです。テレワークなんて言葉がない頃から自宅が職場でした。通訳と違って翻訳は孤独な職業ですが、私にはそれが合ってい

翻訳者5人のリレーブログです

はじめまして。M.S.と申します。 以前からnoteに日記を綴っていましたが1人だとなかなか続かないので 翻訳仲間に声をかけ、この度「翻訳者のリレーブログ」を始めることになりました。   簡単に自己紹介をすると、日本生まれ、日本育ちの英日翻訳者で、翻訳の仕事を始めたのは西暦2000年頃のことです。キャリア22年のうち、当初は字幕翻訳をメインにやっていましたが、2008年に会社を立ち上げてからはコーディネート、原稿チェックをしながら、自分で翻訳もしています。   先日、知人に「