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Cinema 4D R23新機能:シーンノード

Maxonは、これまでCinema 4Dのパフォーマンの向上とオブジェクトの管理、優先順位の問題に対応するため、新しいコアアーキテクチャの導入に取り組んできました。すでに新しいモデリングコアやノードベースマテリアル、マルチインスタンスなどその技術の一部は皆様に提供されています。

今回、R23ではついにノードベースによるプロシージャルなモデリングやアニメーションを実現するシーンノード(プロジェクト名: Neutron)が搭載されました。7月のThe 3D & Motion Design Showスニークプレビューとして紹介されました。

まだ、搭載されているノードはそれほど多くありませんが、Cinema 4Dにあるモデリングやクローナーの機能をノードベースでコントロールできます。実際に、どんな感じか見てみましょう。

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上記のシーンでは、次のようなノード処理を行っています。

1. トーラスのジオメトリを生成
2. ランダム選択ノードでポリゴンをランダムに選択
3. 選択範囲に対して面内に押し出しを実行
4. さらに面内に押し出したポリゴンを押し出し
5. ポリゴンの選択範囲を拡大
6. 選択範囲のみを細分化
7. それをジオメトリとしてシーンに追加

このようにこれまで非破壊でしかできなかった作業が、プロシージャルに行えます。後からランダムに選択するポリゴンの割合を変更したり、トーラスとは別のオブジェクトに差し替えるのも簡単です。

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ノードベースでモデリングできるだけなく、MoGraphのクローナーのようにオブジェクトを増やすことができます。さらに描画パフォーマンスが圧倒的に上がっています。したのアニメーションは、立方体を50万個複製してそれを表示しています。ノートパソコンで録画したものなので、5~8FPSほどしか出ていませんが、デスクトップなら数百万でも表示可能です。新しいコア技術によりパフォーマンスが向上しています。マルチコアCPUにも対応しています。

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この機能は、R23ではまだプレビュー機能で、機能も少なく現状のMoGraphよりも機能は少なくなっています。しかし、将来のCinema 4Dの技術をぜひ体験してください。

こちらの体験版でぜひお試しください。