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2センチの、しあわせ。




リングスタンドがほしい。

ある日、うちの奥さんがそう言った。
ああそうそれなあに、というくらいの生返事をしたぼくに奥さんが見せてくれたのが、これ。


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コイズミタダシさんという、ハンドメイドのブロンズ造形作家さんの作品。
ハンドメイド作品販売サイト「creema」のギャラリーに並ぶその作品たちの素晴らしさに、ぼくらは見入った。


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身長わずか2センチ程度の、シルクハットをかぶったこびとたち。
顔の大きさなんてほんの数ミリなので表情が描かれているわけではないのにもかかわらず、その一人ひとりはじつに雄弁だ。
日常の楽しみもとびきりのしあわせも、ちょっとしたユーモアも、哀愁も。彼らのコミカルで懸命で微笑ましくて愛くるしい、まるで記憶のどこかに眠っていた感情を呼び起こすようなそのポーズやしぐさに、ぼくらのこころは鷲づかみにされてしまった。

いま我が家には、コイズミさんの作品を3つお迎えしている。

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リングスタンドと、


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時計、


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オブジェ。

昨日更新した定期購読マガジン『ポエムのある暮らし』の最新noteでも、コイズミさんの作品をお借りした。

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つい半月前には、表参道のギャラリーの展示会「ちいさなせかいてん」にも足を運んだ(現在は終了しています)。

ふたり暮らしの部屋で過ごす日常の、何気ない瞬間にふと目にはいるこびとたち。
顔のない彼らの「表情」を眺めては、すこし呼吸がゆっくりになるような。彼らはすでに、ぼくらにとってとても大切な存在になったんだ。

つぎはどの作品をお迎えしようかと、こっそり考えている。
きっと奥さんも同じことを思っている、と、思う。




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コイズミタダシさん

ある日偶然に見つけたコイズミさんの作品たちをこうして迎えて、ほんとうによかったと思っています。
オブジェとかアクセサリーとか、ぼくはこれまで正直あまり興味がありませんでした。でもこのこびとたちを今目の前にして、彼らの表情がとても豊かで、うまく言葉になりませんが「一緒に暮らしてるんだなぁ」という気持ちが湧いています。
好きなものを大切な空間に迎え入れることって、とても尊いことですね。
これからのご活躍、応援しています。期待しています。
素晴らしい作品を、ありがとうございました。




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写真撮るのも、たのしい!



コイズミさん、noteもやっています。ユーモアに満ちたやさしく包み込むような空気は、作品だけじゃない。それは言葉にも、たくさん散りばめられています。

こちらは、creemaのサイト。ぜひ一度、訪れてみて。

さっき書いた、表参道での展示。ほかの作家さんの作品も観てきました。
またやってくれるといいな。









定期購読マガジン『ポエムのある暮らし』、やっています。
よかったら、お付き合いください。







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