まきしま

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僕、宣伝会議賞と出会う。#4 万が一ってどのくらい?

前回 邪心まみれで、宣伝会議賞の挑戦を決めた僕。全課題応募、かつ100本以上の応募を終えご満悦になった僕の目に飛び込んできたのは、「1000本以上応募した人がいる」という信じられない情報だった… みんながものすごい量の応募をしていることを知り、本当に信じられない…という気持ち。とはいえ、量は少なくても質は担保しているから…という気持ち。結果がわかるまでの数ヶ月、僕の中では良いものが作れた充実感ともっと作れたかもしれない…という不安もあった。 そして、何よりも2月まで結果を

    • 僕、宣伝会議賞と出会う。 #3 井の中の蛙、こんな気分なのね…

      前回 引っ越し費用とYOASOBIに会いたいという邪心まみれで、宣伝会議賞の挑戦を決めた僕。やっとの思いで全課題の応募にこぎつける。すご〜く良い気分になる。 120本。今回の宣伝会議賞で、最終的に応募した本数だ。 ホームページに書いてあった「全課題応募」というミッションをクリアし、さらにはキリのいい100本も超えて応募できたことに、僕は心地よい疲労感と達成感を感じていた。前回にも書いたが、そのときの僕は、何故だか漠然と良いものが書けたという自信があって、きっと必ずや何かし

      • 僕、宣伝会議賞と出会う。 #2 くう、ねる、あそぶ、考える。

        前回 退職を決意し、実家に落ち着いた私に「宣伝会議賞」の文字が目に飛び込む。引っ越し費用、名誉、そしてYOASOBIに会いたいという邪心のもと、この公募賞の挑戦を決める。 #2 実家でゴロゴロとしながら、課題を見つめていると、次々とアイデアが降り注ぐ……なんてことはなかった。最初に取り掛かった課題から早速迷いまくり、何を書いたら良いのかしらとスマホをいじる始末。幸い、時間だけはたっぷりあったので、数十分考えてはゴロゴロして、数十分考えてはゴロゴロしていた。寝転がっていても、

        • 僕、宣伝会議賞と出会う。 #1 キャッチコピー元年

          ※これから仰々しく去年参戦した宣伝会議賞について書きますが、ファイナリストにはなっていません…!でも登竜門に挑んでやったぜ!!というノリで書きます。  2021年10月1日。 僕は初めて、キャッチコピーを考えた。それからのおよそ1ヶ月を、僕は多分これからずっと覚えているだろう。あれだけ言葉に向き合い、自分のひらめきに興奮を感じ続けたひと月はなかったし、お恥ずかしながらあれだけ面白い賞があるなんて応募するまで知らなかったのだ。  その賞の名こそ、宣伝会議賞。日本最大級のキ

        僕、宣伝会議賞と出会う。#4 万が一ってどのくらい?

          春は、いつから。

          世間一般では、季節の変わり目をどのように感じるだろう。僕は毎年、自分の中の基準に沿って、勝手ながら新たな季節が来たことを認定している。 蝉の声が聞こえたら。夏。 夕方の涼やかな空気と虫の声に触れたら。秋。 外に出た時、吐いた息が白くなったら。冬。 そして、ついこの間、僕は春を感じた。 在宅ワークの合間、昼ごはんを買いに外に出た時のことだ。少し寒いかもしれないから、厚着していた。そして、家のドアを開けたとき。体を包む空気が暖かく、理由もなく心が跳ねた。辺り一帯が日向におおわ

          春は、いつから。

          好き。を重ねた先の景色が観たい

          赤子の頃の僕は、並べられた「財布」「筆」「そろばん」の中から「筆」を選んだらしい。自分の将来を暗示しているようで、我ながら誇らしい。というか、赤子の頃からの直感も意外とバカにならないというべきか。 ともかく、僕は日ごろから使う「言葉」に人一倍愛着を感じている。さらに言うと、自分の取り込んだ言葉、発信する言葉には愛情を注ぎたいと思っている。なぜなら個人的にはその人の発する言葉にはその人が宿る、と考えているからだ。その愛情の深さは「『偏愛』という言葉を知らない人が、僕の言葉への

          好き。を重ねた先の景色が観たい

          この広い、ひろい世界で。

          仕事からの帰り道。 駅から家に戻るまでの間に、なぜかずっと先の家族の不幸ごとを考えてしまった。父の家系は認知症の気があるという。 心配してもどうしようもないことを考えてしまったのは、気持ち自体が下がっていたからだと思う。間違いなく、昨日のニュースが原因だ。 ロシアがウクライナの侵攻を始めたという。この日本という離れた地にいるというのに、僕はなんだか暗澹たる気持ちになってしまった。「暗澹たる」ってこんな時に使うのだな、とちょっとわかった。とにかく、教科書や小説でしか使わな

          この広い、ひろい世界で。