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プレゼン思考

孫泰蔵さんのおすすめ帯が書いてあったので、気になって読んでみました〜。プレゼンもそうですが、企画などにも、とても参考になる書籍です。

プレゼンには正しい姿がある。目的達成に向けて、やるべきことを考え、相手にその思いを届け、共感を生み、ともに行動するきっかけとなること。プレゼンだけでなく、ビジネスや人生にも通じる大切な考え方。

プレゼンを成功させる必勝方程式
課題 → 未来 → 現実案
タスクからスタートして、次にゴールとなるビジョンを描き、最後にコンセプト+プランを提案する。

プレゼンの核にあるのが「人の心を動かす」というシンプルな目的。「伝える」より「伝わる」

「相手は聞いていない」というスタンスを持って、聞いてもらうにはどうするのか考える事が「伝わるプレゼン」の第一歩。

WHY (なぜそれをやっているのか?)を起点に、Purpose(パーパス 存在する意義)」から発想することで、企業やビジネスが革新する。

「橋をデザインする時に大切なことは、橋をデザインせず、橋を渡る人の行動をデザインすること」そもそも、なぜ橋が必要なのか?を考える。

ビジョンとは、「ワクワクする未来」と定義している。ただの未来でなくワクワクする未来。

ビジョンで厄介なのは、「他人事」感覚。ビジョンを作るときも無責任になる。ビジョンが生まれても無関心になる。自分ごと化する。

ビジョンへの3ステップ
1.内語り 企業の歴史、文化、風土、強みから自分たちで自分たちを定義する
2.外語り 企業の外で起こっている変化や新しい価値感の兆しを探る
3.夢語り 自分たちの夢、理想、ワクワクする未来像を語る

戦略 = ビジョンの実現方法、目標達成に向けた戦い方(主に中長期的)
戦術 = 戦略の実現案、具体的な実行プラン(主に短期的)

必要なのは、4つ
ビジョン 将来ありたい姿、強く共感する未来
コンセプト 課題を解決し、ビジョンを実現する方法、ほぼ戦略
プラン コンセプトの具体策、短期的なビジョンの実現案、ほぼ戦略
タスク 現状の問題から抽出された課題、解決すべきこと、社内・社会・本質など様々ある

コンセプトとは、タスクからビジョンへ向かう矢印。矢印を使って説明する。

感動とは、感じることだけでなく、動くことまでがセット。感→動を生み出す方法こそが人の心を動かす方法。「驚き」「共感」「共有」の3要素が必要

対比コンセプト」とは、「課題から未来へ」の対比。例えば、お店は売り場から買い場へ、ビジネスはモノからコト

不満と同時に、解決案を言う。孫正義は、学生時代からずっと、1日15分、不満をノートに書き留め、それを解決するアイデアを出すというのを日課にされている。

1.日々の不満をきちんと意識してメモする
2.1日に1つ、不満を解決するアイデアを出す
3.不満が解決された未来をイメージしてビジョンをつくる
4.会議で不満(課題)+ビジョン+解決策をセットで話す
5.それらが、プロジェクトにつながり、動き出すよう提案を続ける

アイデアが「愛されるカンタン」になっていない。相手の立場に立ち、不満と自分のアイデアの間に「愛されるカンタン」につながる「答え」を再び見つければいい。

心の深い部分にあり、かつ、何かの発見が伴い、人を強く突き動かすきっかけになる。強く共感できるけどまだ外に出ていない「隠れ不満」の可能性が高い。

「伝える」ために最善の努力をすることこそがコミュニケーションの本質。相手の立場に立ち、相手の不満や思いを理解し、相手が共感する方法を考えること。

「伝わる」ための「ツボ」は「言われるとうれしいこと」本人がまだ気が付いていないけど、言われるとうれしいツボもある。

売れるビジネスを生み出す鍵は、「人生を経由して考える」人を動かす発見につながる。

人生思考図
考えるテーマ(商品)の横に「人生」と書き、それらを眺めながら、真ん中の答えを考えるだけで、人生を経由した課題解決ができる
商品 (答え) 人生

本日課題の解決+より深く心を動かす+より伝わる=良いアイデア
実は、地道に考える人のほうが、アイデアを思いつく力がある。

今は、小さなコミュニティが大きな世の中をリードして動かしている時代。みんなに届け!ではなく、「あなたに届け!」という意識が大切

逆アプローチ
細分化されたライフスタイルをマス向けに提案する方法。虫眼鏡アプローチ。知られていない当たり前がマスの興味を掻き立てる時代

たった1人でもいいから、絶対にその人の心だけは動かし、買ってもらう。という強い意志から、すべては始まる。

「序章 → 盛り上がり → 危機 → どん底 → クライマックス → 解決」という骨格。

プロダクトは機能で生まれ、デザインで革新され、ストーリーで拡散する。ストーリーには、モノやサービスに意味性をプラスすることで価値を引き上げ、さらに言語的な波及効果を持つことでマーケットを広げる効果がある。

心を動かすストーリーがどうかを見極めるハードルは、「知りたい!」「欲しい!」「話したい!」という好奇心が生まれるか、どうか。

ストーリーとは、1.不満の解決と商品価値をかけ合わせた「本質課題」から「欲しくなるアイデア」を生み出すものであり、2.「知りたい!」「欲しい!」「話したい!」という3つの好奇心を刺激するものでもある。ストーリーの作り方として「ワクワクする未来」を妄想する。

どの人の興味にもヒットするような「ナラティブ」を複数用意する。ナラティブは言語である必要はない。ナラティブとはネタ。体験や感覚でも良い。

SGDsの本質は、巨大なお金が集まる市場で、17のゴールと169のターゲットは、世界中のビジネスのビジョンであり、「これから多くの資本が流れ込むから新しいビジネスを起こしてね!」というストーリーでもある。

効率」だけを求めるのではなく「愛着」も忘れないことが大切!

返答の5ヶ条
1.相手をプロとして扱え
プロからの意見として捉え自分に取り込む
2.飲み込んでから、話せ
飲み込んでから考えることが大切
3.正論で反論するな
返答において大切なのは「仲間感」
4.視点を、上下左右にずらせ
ビジョンや企業理念、社会課題を引き合いに出してみる。課題に立ち返る
5.考えを深めて、追加提案せよ
意見を受け止めて、考えて、再提案するという姿勢

大切になるのは「問いかけ」それなら、こういうプロモーションをしてみませんか?など意見を求める。押し付けではなく「問い」であること

選びたくなる人になる。個人への期待値で勝つ。人で選ばれるようになれば無敵。相手が信頼するに足りる基本ができた上で、期待値を上げる「実績」を積む。一緒にいたくなる「愛着」を生めれば最高

常にワクワクしながら仕事をする。ニヤニヤしながら未来を妄想する。不満にワクワクする。

プレゼンのコツだけでなく、ビジネス企画などのコツも多く書いてあり、とても参考になりました。「伝える」でなく「伝わる」が大切。ワクワクする未来を作ることが大切と、参考になるおすすめの1冊です。



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