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すらすら読める新訳 君主論

本屋で山積みになっていて、君主論は気になっていたので、読みやすそうだったので、買ってみました〜

マキャベリ1513年頃に執筆したのが本書『君主論』で、人間心理を鋭く読み解き、上に立つべき者の振る舞いを説く名著として世界中で読み継がれている

国家の維持という点では、新しくできた国に比べ、君主の血筋という世襲にもとづく国のほうがはるかに楽

名君たるもの、目の前の紛争だけでなく将来に備えて万全の対策をとっておかなければならない

ルイが5つの犯した過ち
1.弱小勢力を消滅させたこと
2.イタリアでアレクサンデル教皇という一大勢力をさらに強大にしてしまったこと
3.スペインという外国勢力をこの地域に引き入れたこと
4.自らイタリアに移り住まなかったこと
5.移住民を送り込まなかったこと

自分の立場を守るために残虐さを1度だけ使い、その後はそうした行為をせずにできるかぎり巨民の利益を守る方向に転換する

人間というものは、受けた恩恵に対しても施した恩恵に対しても、義務を感じるもの

君主は戦場に赴いて指揮官となるべき

自らの力を基盤にしていない権力者の名声ほど、脆く当てにならない」とは、古来、賢人が語ってきた言葉

大衆はつねに見た目と結果だけで判断する

君主が軽蔑されるのは、移り気で、軽薄で、軟弱で、臆病で、優柔不断とみなされたとき

君主が尊敬されるためには、何より大事業を行い、自ら手本を示すこと

君主がどの程度の頭脳のもち主かを推し量るには、その側近を見ればいい。彼らが有能で誠実なら、その君主は賢明

君主は君主で、側近に忠誠心を保たせるために、その者を思いやり、名誉を与え、暮らしを豊かにし、恩義をかけ、名誉と責任を分け与えなければならない

自分の行動のしかたを時代に合わせられる者は成功し、行動様式が時代と合わないものは不幸になる

運命は変化するものだ。人間は自分のやり方にこだわるので、運命とそのやり方が合っている場合には成功するが、そうでないと不幸になる。慎重であるよりは大胆に進む方がいい

「正義が実現されるにはどのような見通しをもちうるのか」という思いがひそんでいる。「人間がとりうる何よりも賢い態度の一つは、相手に対して脅かすような言辞を吐いたり、侮辱するような言葉を決して口にせぬように謹むこと

君主論に関して、分かりやすくまとめられていて、リーダーシップや、行動と戦略について、とても参考になる書籍でおすすめの1冊です


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