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世界最高の話し方

本屋で山積みになっていて、面白そうだったので買ってみました!ジョブズや孫さん、豊田さんなどの話し方についても解説されて分かりやすい書籍です。

世界のスーパーエリートに学び、「伝説の家庭教師」として、こっそりとトップリーダーだけに伝授してきた「人の『共感』と『信頼』を勝ち取る話し方の最強方程式を紹介した本。

コミュニケーションにおいて、「何を言うか」よりも「相手をどんな気持ちにさせるか」の方がよほど重要

確証のバイアス
自分の考えを支持する情報ばかり集め、それに反する情報を無視する。「相手が興味のある情報」でなければ、受け止めてもらえない。

「自分が相手に何を話すか」という「私」主語の発想で、自分が「マイク」を握り続けるかぎり、雑談は何時まで経ってもうまくいかない。

あなたが話す時は、あなたが知っていることを繰り返しているにすぎない。でも、あなたが聞けば、何か新しいことを学べるかもしれない。
ダライ・ラマ

二流は「口」を、一流は「目と耳」を動かす

「ど」から始まる質問をしていけばいい。
1.What どう、どんな
2.Who どの(人)、どんな(人)、どなた
3.When どんなとき、どのタイミング
4.Where どこに、どこで
5.Why どうして
6.Which どれ、どっち、どちらの、どの
7.How どう、どうやって、どうしたら、どのように

大ヒット商品の法則
身近な悩みを解決し、お得で、役に立ち、社会的にも影響を及ぼす。
1.身近 相手の「身の回りにあり、親やすいこと」
2.悩み 相手の「気になっている問題」
3.損得 相手にとって「損になること、特になること」
4.便利 相手にとって「役に立つこと」
5.影響 相手にとって「個人的に、社会的に影響があること」

相手が最も耳にしたいのは「話し手の価値」ではなく「聞いている自分の価値」で、「おれ、すごいぞ」ではなく、「あなたはすごい」を聞きたい

ミカンほかんの法則
承認 とめる
 相手の存在や行動に気づき、認めること
共感 きょうかん
 相手の気持ちや意見に同調し、賛同・肯定をすること
賞賛 める
 優れた点をほめること
感謝 かんしゃ
 「ありがとう」と礼を言うこと

叱るときの4要素
1.叱るべき事実
2.なぜ、それがダメなのか(理由)
3.それについて自分はどう思うか(主観)
4.解決策を提示させる

やってはいけないのは、一方的に考えを押し付ける「説教」や相手を傷つける「決めつけ」

商品(情報)の1番の「セールスポイント」を凝縮したキャッチコピーが大事。うまい、やすい、はやい。お、ねだん以上。お口の恋人

「なぜなら」「なので」を添えてみる。それだけで説得力が劇的に上がる。

リーダーに必要な2つの資質
1.人として好意度、温かみ(Likability) EQ
2.有能さ(Competence) IQ

EQ、IQとも言い換えられる。

合理的・論理的決断より、直感的な決断が圧倒的に優位に立っている。「人の頭の中には『高速で直感的に物事を判断するシステムI』『ゆっくりした合理的な判断をするシステムII』があり、人はシステムIに頼った直感的判断をしがちである

30秒で語れるストーリーから始める
BeforeとAfter、気づき(教訓)
Before いじめられて不幸な女の子
After プリンセス
気づき 勇気を出せば、幸福は手に入る(シンデレラ)

コミュニケーションの最重要ルールは、「Show, don't tell. (言うのではなく、見せろ)」相手に「絵を見せる」ように話す。

「大まか」ではなく、「丸めない正確な数字」で規模感とインパクトを出す。数字の魔術師になる

たとえの横綱、東の孫正義、西の永守重信
孫正義
豆腐を一丁、二丁と数えるように、売上を1兆、2兆と数えられるように
永守重信
玉露のカスより番茶の上がいい
社長は太陽にならなあかん

プライドを捨ててバカになれ
・そもそも、コミュニケーションにたった一つの正解はない。
・「役」になりきり、自分から意識を「離す」ことで、「話す」緊張感から解き放たれる。
・何度も練習すると、そのセリフや動きが体に埋め込まれ「筋肉メモリー」となる。
・恥も度重なれば、気にならなくなる

「。」を「?」に、たった1文字変えるだけで、「一方的な自分語り」から「相手とのインタラクティブなやりとり」に変わり、相手はあなたに好感をもつ

質問を投げかけるのは、オープニングの最もメジャーな方法。気づきを与え、興味をそそり、ワクワクさせる質問で聴衆の心を掴む

カリスマの決め手は、じつは「低音
低音を持つCEOはそうでないCEOと比べ、1年で18万7000ドル(約2000万円)も多く稼ぐ

低い声が威厳と落ち着き、高い声が親しみやすさと若々しさを想起させる。達人は高低を戦略的に使い分ける。
頭のてっぺんに意識をやると高くなり、おへそを意識すると低くなる

リモート時代のプレゼンエリートは、「聞かせ」「見せる」ことの半端ない努力と情熱がある
1.豊かな表情
2.大げさな動き
3.現物を見せて、興味をひく
4.効果音をふんだんに使う
5.テロップを入れる
6.口語体・会話調を使う

たった一つ変えて、最大の効果をあげるのは「アイコンタクト
アイコンタクトを交わすことで、気持ちが通じ合い、共感しやすくなる。アイコンタクトはキャッチボールスタイルで一人ひとり順番に。

自信をあるフリをするだけで、自信はできる。自身などというものは「思い込み」でしかない

しっかりと胸を張り、「パーソナルスペース」をとって、大きく振る舞うことがとても大切

強調したい言葉の前で。あるいは、聴衆の注目を集めたいとき。カリスマリーダーは、ひとときの沈黙を存分に活用する。

優れたリーダーほど、「感情」と「熱気」を操り、その「エネルギー」で人を動かす。

何を伝えたいのかではなく、どんな『思い』を伝えたいのか考える。

誠実でなければ、人を動かすことはできない。
人を感動させるには、自分が心の底から感動しなければならない。
自分が涙を流さなければ、人の涙を誘うことはできない。
自分が信じなければ、人を信じさせることはできない。

TEDのトークは上限18分。ひとつのプレゼンは15〜20分が目安。

笑顔にはチョコレートバー2000本分の「幸せ醸成効果」がある。何もなくても、笑顔で人は幸せになれる。

他者とゆるく連帯していくことで、人は自立を手に入れ、真に自由になれる。いつでも、どこでも、誰とでも「つながる力」こそが、これからの難しい時代を生き抜くカギとなる。

相手が受け止めやすい球をなげて、ゆるくキャッチボールを続けることこそが、コミュニケーションの理想系。相手の気持ちを理解し、その感情を共有する「共感」(Empathy)は欠かせない。

他者に「思い」を「やる」
誰かのために
何かのために
利他的視点をもったときに、人は自分を閉じ込める小さな「殻」を脱出する。

話し方は、気をつけるポイントを知っていて、練習すれば上手くなると、改めて分かった1冊で、プレゼンを行うだけでなく、相手との話し方についても上手くなるポイントが分かりやすく書かれていておすすめの1冊です。



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