AI2041
年間ベストブック3冠達成で、山積みになっていたので、気になって読んでみました!AIが変える未来を10個のストーリーで分かりやすく物語として理解できる書籍です
「人工知能」という造語を初めて使ったのはコンピュータ科学者のジョン・マッカーシーで、1956年夏に開催された伝説的なダートマス会議のこと
アマラの法則によれば、「人間は技術の短期的な影響を過大評価し、長期的な影響を過小評価する傾向がある」
SFの価値は答えを出すことではなく、疑問を提示すること
深層学習の短所は、AIが個人を知りすぎることによる弊害。利点は、普通なら気が付かないような商品でも希望に合うはずだとAIは推奨してくれる
子供たちには個性に合わせた教育が効果的。「普通の子」になる必要はない。どんな子も「最良の自分」になればいい
「価格とは支払うもの、価値とは手に入れるもの」ウォーレン・バフェットが2008年の世界金融危機のときに述べた言葉
世界を変えられないなら自分が変わるしかない
2017年にGoogleの研究者が開発したTransformerは、新しいシーケンス導入モデル。巨大な量のテキストで訓練することにより、選択的記憶と注意機構を持つ。過去に重要な関連性があったものを選択的に思い出すことができる。選択的記憶は入力ごとに引き出せる
感染は誰でも怖い。でも怖がってばかりじゃ、だれかを助けることも、人を愛することもできない。そんな冷たい人間じゃ機械と変わらない
ビル・ゲイツは2020年に、商用旅行の50%が効率的なバーチャル会議に置き換わるだろうと予測。また、アメリカの雇用者の30%はほぼ恒久的な自宅勤務になるだろうと予測している
階層ショック
社会は1階層ずつ順番に発展する。ビル建設と同じ。1階のあとにいきなり最上階は作れない。社会は1階層上がるたびに大きな変化に耐えなくてはならない。それでも発展の道すじをたどりはじめたら逃げ道はない
完全自動運転でAI管理されたフリートは、人間の運転手を排除することでその不確実さを取り除き、利便性を高める。シェアライドサービスは大幅に低価格になる。タクシーの運賃の75%は運転手の人件費
2018年の「AI世界秩序」で、人間の仕事の40%が2033年までにAIと自動化技術によって代替可能になるだろうと予測された
「人に魚を授けるのは、人に漁を授けるにしかず」人に1匹の魚をあたえても1日の飢えをしのげるだけだが、魚の捕り方を教えればその人は一生食べていけるという意味の格言
AIの苦手分野
1.創造性
創造性、概念化、戦略策定ができない
2.共感
共感や同情を感じられない
3.器用さ
過去に見たことのない空間にはAIは対応できない
心理学者マイケル・アイゼンクは、金銭や所有物を獲得(あるいは喪失)しても、幸福のレベルはもとの水準に再調整されがちなことを「快楽のまわし車」と表現した。大きな富を得た人は、数ヶ月は幸福を感じるが、その後は豊かになる前の基本レベルに戻ってしまう
セロトニンは安全と安心感、ドーパミンは快感とやる気、オキシトシンは愛と信頼、エンドルフィンは喜びと解放感、アドレナリンはエネルギーに関係する
「信頼できるAI」はいまのGoogleやFacebookやAmazonとおなじかそれ以上のことをユーザーについて知ることになる。その能力はいまのインターネットサービスをはるかに超える。現状であちこちに散在しているデータの沼は、統合されて強力なデータの海になる
10個のストーリーで、分かりやすくAIが変える未来をSFのように物語で描かれていて、どのようになるのか理解しやすくなっています。また、物語の解説をAI技術も含めて説明がついているので、いまのAIが進んでいくとどうなるのか予想がなんとなく分かって、とても参考になる1冊でオススメです
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