見出し画像

#03「手探りにならないための、3つの大切なこと」

ずいぶんと前置きが長くなってしまいましたが、いよいよここからが本題です。

WEBサイト、広告、マーケティングなどの分野で、クリエイティブ案件(コンテンツ制作)にかかわるすべての人が、手探り状態を回避するための方法とは……。

じつは、すごく簡単なことです。
基本的には、以下の3つのポイントをあらかじめ話し合って固めておくだけ。

・誰に伝えるか?
・何を伝えるか?
・どのように伝えるか?

特に難しいことではないのに、こういったことを決めずに発車するプロジェクトがじつに多い。

おそらくクリエイティブにかかわるみなさんならきっと思いあたる節があると思いますが、「なんか今っぽくて、カッコいいやつ作ってよ」みたいなオーダー、経験ありませんか?
そこまで露骨じゃなくても、「現在のWEBのトレンドやユーザーの嗜好などを十分に考慮したうえで、弊社製品の魅力を十二分に訴求し得るクリエイティブをご提案ください」みたいなオーダーは、まったく珍しくないでしょう。

僕自身、こういったオーダーを何度となく経験しています。
それこそ20年以上前から、つい最近まで、この手のオーダーは全然なくなりません。

誤解のないように言っておきたいのですけど、こういったオーダーを出すクライアントさんを「無責任だ!」と非難したり、揶揄したりするつもりはまったくありません。
だって、こういうオーダーが生まれるには、それなりの理由があるわけですから。

世の中には、広告部やマーティング部などが存在しない会社はたくさんあって、例えばコーポレートサイトの制作・管理などは総務部に任せられている、というケースなど当たり前のようにゴロゴロしています。
当然、総務さんはクリエイティブに明るいわけもなく、「なんかいい感じのサイトにしてください」としか頼みようがない。無責任なオーダーをしているのではなく、単純に“困っている”わけですね。

困っている人がいたら、それを解決する方法を提示し、実現させるのがプロです。
つまり、フンワリとしたオーダーを受け止めて、そこから「あなたの会社(製品・サービス)を訴求するにとって、何が“いい感じ”なのか?」みたいなことを定め、それをもっとも訴求力のあるカタチで具現化するのが、私たちの役割といえます。

そして、その役割をしっかり果たすための基盤となるのが、この3つのポイントなのです。

次からは、この3つのポイントの意味するところを少しずつ説明していきます。

この記事が参加している募集

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?