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ライターとか、コピーライターとか、WEB制作とか、いろいろ記事を作ったりとか、最近は映像の分野にも入ってみたりとか、あれこれフリーランスでやってます。 http://matz999.jp/

マガジン

  • 迷えるクリエイティブ子羊のために。

    WEBサイトや広告の制作、マーケティングなどの世界に身を置き、特にクリエイティブに関していろいろ大変な思いをしている人に少しでも役に立てばと思い、僕なりに経験したこと、考えたこと、実践していることなどをまとめてみました。まったく関係ない人でも、けっこう楽しんで読めるかと思います。

最近の記事

ビリヤニのつくりかた(かんたんでふわぱら)

なるべく簡単に。 なるべく失敗しないように。ネットでちょっと検索するだけで、いろいろなビリヤニレシピがヒットします。でも、その多くが、けっこうレベル高め。たくさんの種類のスパイスを使っていたり、あれこれ手間がかかったり、初心者にとってハードルの高いものが少なくありません。 このレシピは、はじめてビリヤニに挑戦する人でも、気軽に作れて、できるだけ失敗しないように、ということを目指しています。 ・入手が簡単なスパイスだけを使う ・スパイスの種類をできるだけ減らす ・省けるところ

    • 「深夜の動物園」今夜も、あのBARで

      自慢話。武勇伝。説教。 酒の席で、この手の話をする中年は煙たがれる。 そのことは、おじさんたちも承知している。 でも、酒が進むとつい出てしまう。 「俺が若い頃は……」 「あれは修羅場だったな……」 「わかってないな、お前は……」 ちなみにおじさんばかりでなく、おばさんも同様である。 なぜ酔っぱらいの中年は、こんな話をするのか。 それはたぶん、さびしいからじゃないかと思う。 自分を認めてほしい「中年の主張」なんだと思う。 たとえ会社でそれなりのポジションにいても、とくに家庭

      • 「ピーマンにご用心」今夜も、あのBARで

        酔っぱらいは、しばしばとても意固地になる。 頑として自分の意見を変えず、相手の意見なんて絶対に受け入れず、ひたすら突っ張る。 たとえ頭のどこかで自分が間違っていると気づいていても、だ。 その夜は、ピーマンをめぐって話が沸騰した。 実家でピーマンとトウガラシを一緒に育てたら、交配して辛いピーマンができた。そんなことを店主と話していたら、バーカウンターの隣にいた誰かさんから声をかけられた。 「ピーマンとトウガラシは別物」 「辛いピーマンができるなんてありえないでしょう」

        • #10「もっと高く、もっと遠くへ」

          運と勘を頼りに弾を撃つのではなく、しっかりと狙いを定めて撃てば、弾の無駄がなくなるし、命中精度もあがる。 今まであれこれ語ってきたことは、ようするにそういうことです。 でもね、いろいろ書いておきながら、ホントにそれでいいのかよ、とか思うんです。もう一人の自分が、つまらない顔してボヤくんです。 なんか、華がないというか、スケールが小さいというか、ワクワクもドキドキもしないって。 だってさ、みんな、ホームラン打ちたいでしょ? せっかくクリエイティブの世界にいるのだから、みんな

        ビリヤニのつくりかた(かんたんでふわぱら)

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        • 迷えるクリエイティブ子羊のために。
          10本

        記事

          #09「悩ましいけど楽しい『どのように伝えるか?』の話」

          「誰に伝えるか?」が定まり、「何を伝えるか?」が固まったら、いよいよ最後、「どのように伝えるか?」を考える番です。 伝えたい人に、伝えたいことを、もっとも効果的に伝えるには、どのようにすればいいのか? 作り手のみなさんにとっては、ここがまさに腕の見せ所です。 前回、素材が良ければ調理法はそれほど大事ではない、みたいなことを言いましたけど、下手な調理はせっかくの素材を台なしにしてしまうので、やっぱり料理人の腕は大切です。 えーと、話が始まって早々に申し訳ないのですが、「ど

          #09「悩ましいけど楽しい『どのように伝えるか?』の話」

          #08「コンテンツの核となる『何を伝えるのか?』のお話」

          「誰に伝えるのか?」を整理することで、主人公のキャラクターとエンディング、そこに至る大まかな道筋などの “あらすじ”が定まりました。 次は、そのあらすじに沿って、「何を伝えるのか?」を決める番です。 「何を伝えるのか?」とは、ようするに「ターゲットに、何を見せれば、何を知らせれば、気持ちが動くのか?」を考えるということ。 いわゆる「訴求ポイント」だとか「訴求要素」に関する話です。 クリエイティブの使命は、訴求ポイントをいかに効果的に表現するか(伝えるか)ということだとい

          #08「コンテンツの核となる『何を伝えるのか?』のお話」

          #07「何よりも大切な『誰に伝えるか?』のお話」

          クリエイティブの目的は「人の気持ちを変えること」。 そして、それを実現させるための第一歩が「誰に伝えるか?」を決めることです。 「誰に伝えるか?」をもう少し丁寧に言うと 「誰の気持ちを変えるのか?(商品やサービスを訴求する相手はどんな人か?)」 「その人をどんな気持ちにさせたいか?」ということになります。 いわゆる「ターゲット」とか「態度変容」とか、そういったことですね。 ターゲットについては、クライアントが商品やサービスを開発する際に詳しく設定されていたりするので、そ

          #07「何よりも大切な『誰に伝えるか?』のお話」

          #06「プロジェクトが幸福であるために」

          今回から「3つのポイント」に詳しく説明しようと思ったのですが、ちょっと予定変更。 いろいろと一気に書いてきたので、ここで一度、簡単に話をまとめることにします。 これまでにあれこれ語ってきましたが、その要旨はこういうことです。 デザインでもコピーでも、ポスターでもWEBサイトでも映像でも、クリエイティブ(コンテンツ制作)の目的は「人の気持ちを動かすこと」。 そして、この目的を実現するにあたり、3つのポイント「誰に伝えるか?」「何を伝えるか?」「どのように伝えるか?」をあら

          #06「プロジェクトが幸福であるために」

          #05「クリエイティブって、接客と同じ」

          クリエイティブの役割は「人の気持ちを変えること」。 そして、その役割を果たすために、例の3つのポイント「誰に伝えるか?」「何を伝えるか?「どのように伝えるか?」が重要になってきます。 このことは、お店の店員さんに例えると、うまくイメージできると思います。 例えば、あなたが靴を売る店員さんだとして、その役割はなんでしょう? はい、考えるまでもないですね。 そう、お客様に「この靴、ほしい!」と思わせることです。 それでは、お客様をそういう気持ちにするために、あなたは何をします

          #05「クリエイティブって、接客と同じ」

          #04「そもそも、クリエイティブの役割って?」

          マーケティングや広告の畑にいる人は、「ペルソナマーケティング」だとか、「ユーザーシナリオ」だとか、「カスタマージャーニーマップ」だとか、その類のものをよく目にしたり耳にしたりすると思います。 (よく知らない人、詳しく知りたい人は、検索してみるといろいろ出てきます) 僕のいう「3つのポイント」も、基本的にはそれらと同じ発想です。 というか、この3つのポイントこそがすべての根本じゃないか?とも思います。 ・誰に伝えるか? ・何を伝えるか? ・どのように伝えるか? かなり単純

          #04「そもそも、クリエイティブの役割って?」

          #03「手探りにならないための、3つの大切なこと」

          ずいぶんと前置きが長くなってしまいましたが、いよいよここからが本題です。 WEBサイト、広告、マーケティングなどの分野で、クリエイティブ案件(コンテンツ制作)にかかわるすべての人が、手探り状態を回避するための方法とは……。 じつは、すごく簡単なことです。 基本的には、以下の3つのポイントをあらかじめ話し合って固めておくだけ。 ・誰に伝えるか? ・何を伝えるか? ・どのように伝えるか? 特に難しいことではないのに、こういったことを決めずに発車するプロジェクトがじつに多い

          #03「手探りにならないための、3つの大切なこと」

          #02「もう手探りはやめようよ」

          さて本題に入る前に、書き手である僕のことを少しだけ話しておこうと思う。 制作の畑に入ったのは、はるか昔、20代前半の頃。もともとは雑誌などの編集者(兼ライター)をやっていた。そこからWEB制作や広告制作の世界へと転身して、ディレクターやプロデューサーなどの仕事を経験。その後、東北大震災の頃にうっかりフリーに転身してしまい、今はライターやコピーライターとしての仕事を中心に、WEBサイトや映像など各種プロモーションツールの制作にかかわっている。 クライアントからの依頼を受けて

          #02「もう手探りはやめようよ」

          #01「この歳まで何度も何度も迷子になってきました」

          真白な画用紙を前にして、いきなりぐいぐいと自由に絵を描ける人がいる。 そういう人にとって、これから語ることはたいして必要ないかもしれない。 でも、真白な画用紙を前にして、いったいどこから描き始めたらいいか途方に暮れてしまうような人、とりあえず手を付けてみたはいいけど、描けば描くほど目の前の風景とは似ても似つかないものになっていき、それでも必死で粘っているうちにドツボにはまり、結局、ヘトヘトに消耗してしまう……そんな人にとっては、きっと多少なりとも役に立つ部分があるのではない

          #01「この歳まで何度も何度も迷子になってきました」