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経営者は、いち早く現場から抜ける努力を

こんにちは。

今日は、「経営者はいち早く現場から抜ける努力をしましょう」という話をしていきます。


なぜ経営者が現場から早く抜ける必要があるのか?

結論から言いますと、「経営者としての仕事に集中するため」です。

私は2013年に介護事業で起業をしまして、今年で11年目になります。

これまで介護事業を経営してきた経験から、やはり経営者は経営に専念する必要があると考えています。


それは、「経営のことは経営者しか考えられない」からです。


いくら優秀な従業員がいたとしても、経営者と全く同じ立場では考えられません。


経営者には経営者にしか分からない苦悩があるし、経営者はどんな従業員よりも視座を高めて先を見すえて手を打っていく必要があります。

最終的な決断を下さないといけないのも経営者の役割です。


だから、経営者は本来の役割である「経営」に専念できる体制をいち早く作っていく必要があると考えています。


起業したての時は、お金が十分にないので、まだ人件費をそんなにかけられなかったり、経営者が現場を知っておく必要もあるため、経営者が現場に入る意味はあると思います。

ただ、自分が現場を離れても大丈夫なように人を雇える人件費が捻出できるようになったり、現場のことをある程度把握できるようになったら、経営に専念できる体制をつくりましょう。


経営者が現場にいつまでもいて忙しく動き回っていると、余裕がなくなり、先のことを見すえて動きにくくなります。

また、2番手、3番手のスタッフも育ちにくくなります。

現場のスタッフを育てるには、仕事を任せていくのが一番です。

経営者が仕事をいつまでも抱えていては、現場のスタッフがなかなか育ちません。

部下に大事な仕事を任せることに不安があるかもしれませんが、十分に指導した上で任せて、実際に経験をさせないと、いつまで経ってもできるようにはなりません。


私も当初は経営者をしながら現場のデイサービスの管理者も兼務していましたが、この管理者の立場を部下に任せるのはかなり不安がありました。

でも、任せてみると、意外とできるものです。

もちろん、任せた管理者が小さな失敗をすることはたくさんありましたが、そういう失敗をたくさん重ねながらも、管理者として成長していきました。


要は、任せた管理者が失敗した時に、フォローできる体制があれば良いと思います。

任せたら任せっぱなしで、「何があっても手は出さない」という関わり方では、部下も不安でいっぱいですし、大きな失敗をしたときの取り返しがつかないかもしれません。

それでは部下が潰れてしまいます。

部下を潰すことだけは避けましょう。


そうして自分がしてきた現場の役割を早い段階で部下に任せて、経営者は経営者として事業の次の手を考えて打っていきましょう。


私の場合、デイサービスを立ち上げてから3年して管理者を部下に任せ、自分は訪問看護の立ち上げをしました。

そして訪問看護を4年運営してから部下に任せ、次は居宅介護支援事業所を立ち上げました。

そして居宅介護支援事業所を立ち上げて3年後には、定期巡回・随時対応型訪問介護看護事業所を立ち上げました。


こうして、事業所を立ち上げては任せ、立ち上げては任せを繰り返してきました。

今では、それぞれの事業所の管理者はほぼ自立して管理運営ができるように成長してくれています。


このように、経営者が経営に専念することは、現場を丸投げするわけではなく、現場のスタッフを成長させるために必要なことでもあるわけです。


そして経営者は、一番大事な役割である「経営」について考える、行動する時間をつくりましょう。

自分の会社をどうしていきたいのか?何を目指したいのか?

世の中にどういう価値を提供していきたいのか?

自分の会社の存在意義は何なのか?

今の自分の会社には何が足りないのか?

これから10年で何を達成していく必要があるのか?

従業員をどう育成していくのか?

会社をどう拡大していくのか?

会社を拡大するための資金調達はどうしていくのか?

これからの世の中の変化を見すえたら、会社はどう変化して対応していく必要があるのか?

利用者さんのニーズはどう変化していくのか?

など、経営者として考えなければならないさまざまなことを、考えて考えて、突き詰めていきましょう。

そして考えたことを実行していきましょう。

それは経営者にしかできない仕事です。


起業して11年目の今だからこそ、これは確信を持って言えます。

「経営者は現場からいち早く抜けて、経営に専念できる体制をつくっていきましょう。それが会社の未来のためになります。」


最後までお読みいただきまして、どうもありがとうございます。

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