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2025年大阪万博に、『読書』で参加する // 【大阪・共創チャレンジ】「私たちには『わくわくする読書会』がある~♪♪」に行ってきました!

 大阪万博のテーマは「いのち輝く未来社会のデザイン」
 最初大阪に万博が決まった時には、「健康」がテーマとか聞いて、「地味」と密かに思っていたんですが、このテーマ、アフターコロナやから、さらに際立つ!  やるとなったら成功して欲しい! それが、大半の大阪人の正直な気持ちでは。そして、大阪は、上からより下から盛り上がるのがお国柄! 逆境(?)からの大逆転? 大阪人だけじゃなく、日本人が無茶好きなパターンですやん!
 ……ともあれ、どうやって関わったらいいのやら?
 
そんなアナタにご紹介したいのがこのイベント。その名も、
『私たちには『ワクワクする読書会』がある~♪♪』ッ!
(え? タイトルのクセ?(その謎は、また後程。笑))

むしろなぜ今まで誰もやらなかったのか? 大阪万博をプロデュースする8人のトップランナーの著作を読む読書会。


 ご存知ですか? 大阪万博をプロデュースする8人のトップランナー。え、勿論全員言える? 凄いな。でも、そうでない私みたいな方のために、下記に資料編(※1)で纏めておきました(親切設計。なんと、ウィキ様のリンクまで貼ってます)。
 暗記しよう。テストに出ます(笑)。
 
いや、ともあれ、オハズカシイ話ですが、実は私もこの読書会に参加するまで、実は、この方々、まったくノーマークだった……! 何やってんのと言わないで……でも、事業説明とかニュースとか、正直読むのがちと面倒(をい!)。さらに、スゴイ人たちなんだろうなとは思うけど、どこをどうマークすりゃいいんだか。
 そう、そんな戸惑いに風穴を開け、高邁な氷壁に深いハーケンを打ち込んでくれるイベント、それが、大阪万博をプロデュースする8人の各界トップランナーの著作をもちよって読むこの読書会なのであります。
 やったらわかる。
これ、まさに、脳内勝手にプチ万博。
 選ばれたトップランナーたちの著作を読むと見えてくる、感じられるように思える、『何か』。妄想に妄想を重ねたそれを、実際に万博で答え合わせするとか、考えるだにニンマリしちゃう。これに手を出さずに漫然と2025年を迎えるのは……こりゃ、確かになんとも、もったいなすぎる

それは、中之島中央公会堂の第5会議室で始まった。

中央公会堂は、岩本栄之助の寄付により大正7年(1918年)11月に完成。
読書会のあった第5会議室は天井が高く、大きな窓にそのまま机に出来そうな重厚な木製の窓枠、
レトロ建築好きな私は、こんなところが実際に貸室として使わせてもらえるなんて、
鼻血噴くかと……。ちなみに女子トイレの扉も要チェックです!

 この日の読書会、本当は屋外の中之島公園で行われるはずでしたが、ご存知、大阪は連休の最初と最後で記録的な豪雨。そこで急遽手配して下さったのが、なんと、あの中央公会堂の第5会議室!
 伺うと、第1~4までの会議室は地下にあるのですね。第5会議室だけが、1階にある。凄く素敵な部屋でした。気分は大正明治をけん引する志士。こんなところで読書会ができるなんて、スペシャルです。
 この日の参加者は、ファシリテーターの高砂さん、まーとさん、スミレさん、そして私の4名(全員ニックネーム)。
 スミレさんと私が、同じ福岡伸一先生の著書だったのでこの時点で嬉しかった。そう、みんなが同じテーマで好きな本を持ち寄る読書会で、この時点で一致があると、それは取りも直さず「スキ」の傾向が似てる人だもの。
 ちなみにスミレさんが持って来られていたのが、

これ、これ! これで私も福岡先生にハマったんです!
私が持っていたのはこの2冊。

 『遺伝子はダメなあなたを愛している』とか『生命と記憶のパラドクス』とか『生命のはなし』とかも捨てがたかった。
 先生の本の良いとこは、読み終えた後に、最初どんな話だったかすこーんと抜けちゃうところで、何回読んでも新書の気持ち……(いや、それ、ダメなヤツ!(笑))

 我が読書会の師、まーとさんがお持ちになった本が、ちょっと意外?

 『一曲』で「ひとくねり」とか、『終夜』で「よすがら」(よもすがら、ではないんだなぁ)とか、ことばと、それをあらわすショートショート作品の組み合わせの本。ちょっと調べると、NHKで番組放送もあったんですね。検索して今も閲覧できるものがあったので覗いてみたんですが、シリーズ通してみたくなる、凄く素敵な日本語へのアプローチでした。あれみたら、日本に生れた事が嬉しくなる……こないだ参加したまちライブラリー@もりのみやでの今年のブックフェスタの会議で、橋爪神也先生が、『大阪はホストとしての自覚を持ちたい』みたいなことをお話されてたんですが、なるほど、大阪<日本として、言葉で文化を表現できるというアプローチはもっと丁寧に考えていいのかもしれないと感じました。『恋する日本語』、映像番組、観た事ない方は是非一度検索を! おススメです!

 さて、最後に、ファシリテーターの高砂さんがお持ちになったのが、

 落合陽一さんの本。メディアアーティストという、私からなんかすると、まったく新しいジャンルを構築されている方です。彼のパパの方が私世代はピンと来るかも。家に帰ってから調べて、自分でも別の著作を1冊持っていたのに驚きました(タイトル買いしてたので著者に注目してなかった)!

 ここで特記すべきは、高砂さんのファシリテート。とても、柔らかい!  そのおだやかな語り口でふんわり、iMacを使って読書会を進行される。参加者の意見の「そう思う」も「ちょっと違う」もどっちもいい。自然とそんな雰囲気の場にしてくださる。読書会ではいつも話し過ぎてしまうんですが(普段は本の話をするチャンスからしてないもんなぁ)この時は更に私は喋りすぎ……(;´∀`)!
 でも、たぶん、読書会初めての方でも、高砂さんの読書会は本当に自然に楽しんでしまうと思います。高砂さん、職場での読書会なんかも定期開催しておられたとのこと。いいなー!職場で読書会してもらえるなんて、私、転職したい……!
 なお、この読書会が万博の共創チャレンジに参加したのは、なんと共創チャレンジ募集が始まった初期段階だったそう。本当に先駆け的存在。おぉ!スゴイ!……と思っていたら、そこですかさず、高砂さんからさらにタイトルについて説明がありました。「このタイトルをつけたのは、まーとさんです。その頃、まーとさんが○○のイベント?に参加されていて、それで……」
 ああ。なるほど。
このタイトル。
 師匠でしたか……!

かくて読書会は進む! 持ち寄り本読書会の楽しさはココに!

 さて、毎度のRead for Action(読書会の手法、詳細はコチラ)。
 私がこの日、この読書会の終わる時に持ち帰りたい事は、自分の目標にあげたのが、『2025万博の時、自分がどうなっていたいか。何に気付いていたいか』に気付くこと。そして、自分の持って来た本で、著者に尋ねたい事は『人間は命を技術で生み出せる存在になりますか?』でした。
 みんなでそれぞれの本について、同じように目標をあげ、著者への質問をたてて、それぞれ本の世界にダイブします。
 フリートークでは、思考のプロセスの話から、意識だけ高い系になるな!、モチベーションを持って、主体的に生き抜く!という話、毎日時間が足りないのは錯覚なのか、3歳と30歳の1年の感覚の思考実験では、大半の予想に反して、30歳の方が1年を長くとらえている?という話、時間さえもおもちゃにしてしまうのはどうだ?、アイディアは考えると出ない? そこから、やれ、テセウスの舟の話だの、運動脳について、トライアスロンで使う筋肉の話から、シュレーディンガーの猫だの、量子力学でのあれこれ、デジタルネイチャーの話……タネにしている本が本だけに、出るわ、出るわ、ジャンルミックスで、本をきっかけに4人で膨らむ話が楽しくて、歯止めナシ(笑)。それでも最後にビシッと自分たちの出した問には、答えを持ち帰ってるのだから、さすがです
 ちなみに、私がこの日、自分の質問で得た筆者の答えはというと……
 キーワードは、「チャンスは準備された心に降り立つ」「生命とは何かの定義」「生命の本質」。そこから、「生命とは動的平衡にある流れ」そして、「生命を機械的操作的に扱う事の不可能性」で、「人間は神になる(命を技術で生み出す)事はできない」を得て、結論、「ああ良かった」だけど若干の『To Be continue』含み……みたいな。 伝わります?(;^ω^) 判りにくくてすみません……でも、ザッと思考の流れはこんなカンジ。
 『To Be continue』含みなのは、『生み出す』の定義をどこにおくかというところと、『生命』と位置付けられるものが今後、変わるかもしれないという可能性から……「命と機械の境目」とか、気になるテーマはまだまだ。そして、そんなSF的未来にあるのが、私たちが万博を通過点に迎える世界なんじゃないかな、とか想像しだすと……あぁ、もう、妄想が止まらん(笑)

万博を投射幕に描こうとする「未来」を、それをプロデュースする人たちの本から「読む」面白さ

 ここがまた私の浅学の証左なんですが、イメージとして、読書会って「皆で同じ本を読む会」でした。でも、実はいろんなやり方があるんですね。一つのテーマで自分の持ち寄りたい本を持って来て、読み解き、その気付きを皆で共有する。纏まるのかしらと思いきや、想像以上に面白かった。この機会がなければ知る事もなかった本たちとの、強烈な出会いの場にもなりました!
 さらに、高砂さんが皆の話をマインドマップでするするとまとめておられて、それが凄く見やすくて感動! 私は手持ちの手帳に上からいつも埋めて行くので、前に考えたり誰かが話していた事を振り返ろうと思うとページを繰って探さないとなんですが、マインドマップだと一目瞭然
 たくさんの大型付箋も持ち込んで戴いていて、自由に使っていい太マジックもファシリテーターさん持参で、参加者が自由に自分の思考をメモって机にペタペタ、これが思考の地図になってるのも、とても勉強になりました。 
 後学の為に、皆さんに写真撮らせてもらったのですが、許可を戴いてないので、掲載は控えてます。高砂さんのマインドマップを見たい人は、是非、次回の読書会にウェルカム! 下記に、読書会アクセス情報をリンクしておきますね!
 この読書会は、これから毎月1回を予定に、近畿圏のまちライブラリ―を中心に行われる予定とのこと(しかも内輪情報ですが、次の開催予定になるまちライブラリ―、ちょっとSFチックかもしれない……!ドキドキ!)
 次回までに、私も、8人のプロデューサーがどんな本や作品を出しておられるのか、ここでレポートを纏めながら、持ち込み本を練りたいと思っております!
 うー、読んでみたい本ばっかりだ



≪資料編≫

【大阪共創チャレンジ】「私たちには『わくわくする読書会』がある~♪♪」開催情報は、まずはここからゲット!

Facebookページ:https://fb.me/e/2UGUdu5FL

(参考)共創チャレンジページ:
私たちには「わくわくする読書会」がある~♪♪|TEAM EXPO 2025 | CHALLENGE

※1 大阪万博をプロデュースする、8人のトップランナーとは。

 いのちを知る  福岡伸一 生物学者、青山学院大学教授
 いのちを育む  河森正治 アニメーション監督 メカニックデザイナー
 いのちを守る  河瀬直美 映画監督
 いのちをつむぐ 小山薫堂 放送作家 脚本家
 いのちを拡げる 石黒浩  大阪大学教授 ATR石黒特別研究所客員所長
 いのちを高める 中島さち子 音楽家 数学研究者 STEAM教育者
 いのちを磨く  落合陽一  メディアアーティスト
 いのちを響き合わせる 宮田裕章 慶応義塾大学教授
基本計画 | 公益社団法人2025年日本国際博覧会協会 (expo2025.or.jp)
 


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