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はじめの一歩

ヤンデル先生

丁々発止、談論風発、元某出版社公式アカウント中の人、まてぃです。

どこから始めればいいか

情報のネットワークを学ぶとき、ぼくらは、どこからはじめればいいんでしょうか? それをSNSでやろうと思ったら、何ができて、何が苦手なんでしょう。
ぼくはそもそも、こんな基本的なところがまだ、よくわからないんですよ。
あなたなりの「始め方」を教えて頂ければうれしいです。
―― ふりだしにもどる Shin Ichihara/Dr. Yandelより


私が考える始め方は、ふたつです。
1.ソース元となる“ホーム”をもつ
2.こうなったらいいなの最大イメージを描くこと

“ホーム”が必要な理由

「すでに医療情報を集める準備が整っている人たち」は、ぼくら医療者側がどのような情報を出しても、勝手に脳内で整理して活用してくれます。
―― ふりだしにもどる Shin Ichihara/Dr. Yandelより

こういう方々はヤンデル先生のtwitterアカウントで情報の一端を掴み、それを糸口に自分なりに調べて自身の課題を解決したり、刺激を受けてなんらかの行動をされていると思います。

でも、そうでない方もいます。

たとえばこんな方がいたとします。アカウントから繰り出される圧倒的情報量と軽妙な語り口に惹かれてフォローし、本は読まないけど、ヤンデル先生のツイートは読む。リンクがあって興味があればクリックはする、という方。

その方がある日書店に出かけ、過去に見た先生のツイートで「そういえば気になる本があった気がする」と立ち止まります。

「なんだっけ?」

書店店頭で先生の過去ツイートを辿ります。「見たのはたしか先週だった気がする」。記憶をたどりながら探しますが、ツイートが多すぎて見つけられません。

「……」

「帰ろうかな……」

過去のツイートから単純計算した先生の1日の平均ツイート数は148件。1週間前に見た1つのツイートを探すには、1,036件から探すことになります。……探せないですよね(笑)。こんなとき、先生が紹介した本・WEBサイト・イベントなどの記事がひとつのサイトにまとまっていたら、便利だと思いませんか? 

余談ですが、1日100件を超えるツイートをブログなどにまとめ直すのは現実的ではありませんが、書籍に限っては「ブクログ」を使うのもありかな、と思います。ログインしてぽちぽち登録するだけなので簡単ですし、フォロワーの方が紹介された書籍を探したいとき、先生のアカウントの一覧ページを見ればいいですしね。

情報発信を通じて見る世界

先生は圧倒的情報量で発信をされていますが、その情報を「ただちに」必要とする方もいれば、時間を経て必要とされる方もいます。旬の情報の取り扱いはそれでよいのですが、そうでない情報(例えば2週間前に発信された“今週の”イベント情報)を見たいと思ったとき、過去ツイートを遡るのはやや難しいのが現状です。

それを防ぐために(防ぐ必要があればの話ですが)情報のソース元として辿りやすい“ホーム”をもち、フォロワーのニーズに応えられる環境を整えることを職業柄おすすめしたくなってしまいます。ここに行けば、先生に関する一通りの情報がさっとわかるような。

先生がtwitterアカウントを始めたのは「病理についての広報」のためだったと記憶しています。病理医ヤンデル先生アカウントを始めて9年。見える世界が随分変わったと思います。その経験を踏まえ、先生が今、twitterアカウントを通じて「こうなったらいいな」と思う最大イメージはどんな世界ですか? 

・こんなこと起こるはずがない
・何があっても実現できるはずのない、ばかげた考えだ
・叶ったらうれしいけどこんな都合がよいことが世の中にあるか?

……のようなイメージをぜひお聞かせください。

これは、デジタルマーケティングの世界でいう「ゴール設定」というものにあたります。“ホーム”のありかたとゴールはセットで考えるので、ちょっとこの辺お伺いしたいです。

現実的なところで考えると、仕組みやツール前提で設計しがちになるので、「こうなったらいいけどそんなこと恥ずかしくて言えないし、バカみたい」というものがいいです。今の自分とは遠い世界だとしても、そこを目指して描いたほうが弾力性のあるネットワークを作れる可能性がずっと高く、何より楽しく続けられるのです。

(2020.12.02 まてぃさん→ヤンデル先生)

写真/渡邉真弓


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