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台湾で財布を落とした話 vol,2

vol,1を読んでくださった皆様、こんにちは。

そして、ありがとうございます。

自分の思いや経験を言葉にしたり、
文章にすることはなかなか勇気がいりますね。
そして文章にするのってやっぱり難しい、、

言語と同じで英語と日本語、中国語、
全く同じニュアンスの言葉がなかなか無くて
変換するのが難しい、みたいな、

経験や想いを文章に変換する時
語彙力がなくてそんな感じの現象になる。笑

難しいねぇ、、改めて感じます。


その中でもこうして続編を読んでくださる方がいる事、
すごく感謝しています。
本当にありがとうございます。



それでは早速この前の続きを、、、、、


「現金を下ろすことができないのであれば、
もう財布を見つけ出すしかない。」


そう決意した私は、
次の日、朝イチで家を出て
ショッピングモールの管轄区域である警察に向かいました。


警察に1人で行くの結構緊張する、、。
何からどう伝えれば良いだろう、、。

色々と不安もあったので
昨日の晩と警察に着くまでの間に
伝えたい細かい内容を翻訳してメモしておいた。


警察に入って最初は
アドリブでカタコト挨拶↓
「プーハオイースー、ドゥイブチ、
I can't speak Taiwanese.
ウぉ スぅ ルゥープゥレン」

「すみません。ごめんね。
私は台湾華語が話せないの。
日本人です。」

めっちゃ英語入っちゃってるけど
とりあえず伝わっていた。笑笑


初めはちょっと怖い雰囲気が漂っていて、
警察の方同士が超早口でなんか言い合っていたから
若干雰囲気負けしてたのだけど、、、

ここが台湾に来ての驚きというか、
街や市場でもそうなんだけど、


私日本人だよ!」というと
台湾の方は人が変わったように
満面の笑みで迎え入れてくれます。


担当してくれた女性警官の方が笑顔で対応してくれて
かなり心が落ち着きました。
ものすごく親日を感じる毎日です。


別の交番で日本語が少し分かる方がいるらしく
その方に電話を繋いでもらったりしながら
財布の色や状況をなんとか説明したら、
「今別の警官が準備しているから、一緒に
その人たちと現場のショッピングモールへ連れてってもらって」
と言われ、その警察を出ました。


もうこれは自己責任だから諦めて、
とかそうなる事も覚悟してたから
ちゃんと丁寧に対応してくれて驚きました。


担当してくれた警官の方が、最後に、

「あなたの台湾でのこれからの生活が
幸福であるよう祈っているよ。」

と言ってくれて、
色々慣れない生活の中での今だったので
涙がこぼれそうになりました。

大好きな日本や家族、友達と離れて
最初はホームシックで孤独を感じる部分もあったけど
こうして自分の新しい人望が生まれていくことも
実感した瞬間でした。


警察のお姉さん、本当にありがとう!!!!


警察の方とショッピングモールに着き、
現場を説明し、
改めて落とし物に届いていないか確認してもらったところ

やはりなかった、、、、、。

もうこれは諦めるしかない、、、。

言葉が通じればもっと色々捜査してもらえないか
とか、話ができるのだけどなぁ、、


そう思っていたその時、、、


「お待たせしてすみません!
今対応するからちょっと待っててください〜」

日本語が聞こえた。

ショッピングモールのインフォメーションの方らしい女性が
駆け寄ってきてくれた。

「私は日本語少し分かります。」

なんと、日本語が通じる台湾人の方が登場。
その方の立ち振る舞いは
日本人が見習わなければならないほど
綺麗で、言葉遣いも丁寧、
一生懸命日本語を使ってくれていた。


警察の方や従業員の方が何か話をしていて
どうやら防犯カメラを確認してくれることに。

全部が全部この方に頼っていてはダメだ!
と思い、
時刻やその日の服装を自分で覚えたての台湾語で伝え
防犯カメラを確認してもらったところ、


私がその場所に財布を置き忘れていることが確認された。
(防犯カメラやstaff onlynの部屋にはもちろん
私は入れないから、裏で1時間くらい待機していて、何か状況がわかる度に日本語で
女性従業員の方が伝えにきてくださった。)


やはりかぁ、、、、、
本当にバカだよ自分、、、、。
その財布は今どこにあるのだろう、、
はぁ、、、、


そう絶望していると、
部屋から皆さんが出てきて
「着いて来て!!!」
みたいな感じで、またお店の中に戻り、
現場にまた来たと思ったらそこも通過、

どこいくの、、、

なぜか
レストラン街の厨房の裏までたどり着いた。


どうやら防犯カメラに映っていた財布を拾った人は
ここの従業員らしい!!!!!!

もちろん仕事中のその従業員の方が出てきて
何か警察と話している。
、、、、、、、、、、、、、
、、、、、、、、、、、、、


財布はどうやらその人の家に今あるらしい!

こんな奇跡ある!?!?

ちょっと複雑な気持ちもあるけれど
とにかくよかった!!

「警察とその方で今から家に行くから
松永さんは私とここで待ちましょう。」


なんて、なんて、なんて、親切なんだ、、
自分が情けなくなるくらい親切に
対応してもらい、台湾の方々の優しさに
またしても涙が出そうでした。
(もう出てました、、。)


待機している間に少しお話をしたところ、
日本語が分かるこの方は、日本が大好きで数年前に
1年間日本で働いていたそうです。


「日本人はとても礼儀が正しい」
「食べ物もおいしい!」
「そして街が綺麗!」

そう言ってくれて、
「私も日本が大好きです!
だからあなたが日本を愛してくれてすごく嬉しい」

なんて話をしました。


海外の方が思う日本のイメージは様々だと思うけど
こういう意見を持ってくれる海外の人は多いはずです。
そのイメージを日本人として
これからも継承しなければならないし、
日本の国民性や文化を改めて誇りに思いました。


礼儀正しい、綺麗、親切なおもてなし、

もっともっと世界の多くの人達に
日本のことをそう思ってもらいたい。
日本に来た時は、気持ちよく過ごし、
心温まる時間であって欲しい。

だからこそ、日本人として一人一人の
何気ない日々での行動の積み重ねが
世界からの日本のイメージになっていくし
大袈裟かもしれないけど、
その輪が広がって世界平和になっていくんだと
自分なりにすごく考えさせられました。


そんなことを考えていると、
警察の方達が1時間半程して帰ってきた。

、、、、、、、、、、、

私の元に近づく警察の方の手には
私のお財布がある!!!!!!!


あの絶望から約24時間以内に
無くしたお財布が戻ってきた。

こんなことってある!?!?!?
ここは日本ではない、
日本でも戻ってこないことだってある!


お財布の中身も全額無事だった。

関わってくださった全ての方々に
何度もお礼を言った。

「謝謝。謝謝。非常感謝。」
日本語でも
「本当にありがとうございました!!!」


感謝しても仕切れないほどなのに
「台湾に来たばかりなのに大変な想いを
させてしまってごめんね。」
と台湾の方々は言っていて、

全て自分のせいなのに
とんでもなさすぎる、、、、。
感謝の気持ちでいっぱいでした。


今回、警察の方々やお店の方々、
たくさんの人の優しさに触れて
自分も台湾の人達に何か恩返しがしたい、
そう心から思ったのと、
台湾の国民性や文化をもっと学びたいな、と
思いました。


今回の日本で起きた能登半島地震では
台湾は民間からだけの寄付金が3日間で
約4億円ほどの金額が募り、総額約14億円超。
もちろん金銭的な援助だけではなく、
たくさんの支援をしてくれた国です。

九州の面積ほどの大きさの国で
これだけの支援をしてくれた台湾の方々には
感謝しかありません。


日本人として恥じない行動、
この地の人々に寄り添い暮らすこと。
そんなことを自分の中で意識して、

これからここで暮らしていく中で、
ここでしか味わうことのできない、
今しか学ぶことのできないことを
どんどん肌で感じていきたいです。



そして、貴重品を大切に、、、、。笑



というわけで、

”台湾で財布を落とした話”
これにて終了です。


本当は
”台湾に来た理由”とか
”東京での数ヶ月”とか
愛媛でのOCHAKAIイベントのことなど
次のnoteに書こうかななんて思ってたんですが
とっておきのネタが入ってしまったので
今回これを記事にしました。笑笑

時系列は狂うのですがまたそちらも書こうかな!


今日も最後まで読んでくださり
ありがとうございました。

それでは、再見〜〜〜!🇹🇼












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