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大企業に入社して感じたメリット

最近、多くの企業の決算が公表されていますが、新型コロナウィルスの影響で軒並み赤字となっています。

売り上げが上がらない中で固定費が多い大企業メーカはとても厳しい時期ですね。

このような状況もあり、昨今の流行である「自由な働き方」、特に大企業に依存しないで個人で稼ごう!というマインドに勢いが増していると感じます。

実際に私の会社でも、若手を中心に転職する人数が増えており、かく言う私も1、2年後を見据えて転職ビジョンを具体化していきたいという気持ちが強くなりました。

しかし、大企業否定派には実際に大企業で働いていないのにもかかわらず、否定している人も多いと感じています。

そのような詐欺まがいのポジショントークに惑わされないためにも、冷静に大企業のメリットを整理する必要があると感じています。ということで、実際に今大企業メーカに勤めている会社員目線で大企業で働くメリットを考えてみました。

考える軸としては、「自分の成長に繋がるかどうか」です。もう少し具体化すると、個人で稼ぐ、もしくは転職先でバリューを生み出せるようなスキルや経験を得ることができるか、という視点です。

利点① 大規模設備を見れる・携われる


大企業は文字通り、その規模は大きいです。メーカにもなれば、大型の製造設備を見ることができます。その設備が関わる学問を学ぶ人にとっては、実機を直接見ることで大きく理解が深まると思います。

例えば、私は電気系の学問を勉強していますが、職場で大型の変圧器や発電機、ボイラなど多くの設備を見ることで、電気関連知識の理解がとても深まったと感じています。

利点② 縦構造の組織の中でも動き方を学べる


大企業の中で仕事を進める場合、案件一つに対しても数十人単位の人と関わることになります。人数が多くなると日程調整や工事日の設定だけで多大な労力が必要で、また全員が論理的思考力・仕事への理解が深いわけではないため、様々な配慮や忖度をしながら案件を進めていく必要があります。(日程調整などについては今では便利なアプリなどで調整できますが、大企業では基本メールベースで日程調整しており、利用しないのが普通です。導入しない理由は、、、おそらく秘密保持ですかね)

また、同じ部署内でも考え方も年齢も大きく違う団塊の世代のおじさんと仕事をする必要があります。年功序列型の縦社会においては、自分がどのような発言をするか、というのは些細なことで、そもそも若手は期待されていません。ただ、慣例通り飲み会や社外行事の調整は強制的に任され、もちろん拒否権はありません。アットホームで仲が良いような社風に見える会社ほど同調圧力が強く、異端者を阻害する傾向にあります。

話がそれましたが、以上のような社内構造の中で自分の「やりたい仕事をする」「変化を起こす行動をする」場合には、組織の中でも動き方が何よりも重要であり、大企業で働くことで必然的に身に付けることができます。

「縦社会組織での動き方」というスキルは、「相手の立場になって考える」「キーパーソンを抑える」「自分を差別化してポジションを取りに行く」「交渉する」などのビジネス戦闘力をあげるマインドセット、方法論が凝縮されていて、社外でも役立つ汎用的なものです。

また、そのスキルを習得する過程で組織論や心理学、コミュニケーションに関する知見も得ることができます。

利点③ キャリアアップの手段として有効


なかなか絞り出したな、、と感じてらっしゃると思います。。笑

正直、今の日本の大企業のような働き方は時代遅れも甚だしく、このまま何も変わらなければ淘汰されていくと思います。例えば、50年後には今の大企業のような働き方はなくなっているでしょう。

そういう視点で考えれば、将来への転職の糧・経験として大企業で働くというのもひとつの選択肢としてありだと思います。大企業で働くことをステップアップの手段として活用する方法です。

大企業への入社難易度は大学卒の資格があれば高くないですし、理系大学院卒であれば推薦で余裕で入れます。

まだまだ日本では大企業志向の傾向があるため、その肩書きは転職でも役に立つことでしょう。


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