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錬金術師と狂犬症候群(レイビース・ナイト)

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2022年7月の記事一覧

錬金術師と狂犬症候群(レイビース・ナイト):18

 与太が立てた推理はこうだった。 「その『犬笛』ってヤツの有効範囲がどのぐらいなのかは知…

matthew
1年前
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錬金術師と狂犬症候群(レイビース・ナイト):17

 錬金術師の見立ては当たっていた。朱纏から教えられた技師の仕事場のコンピュータには『狂犬…

matthew
1年前
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錬金術師と狂犬症候群(レイビース・ナイト):16

 一方、『エマ』の控室――事件の詳細よりも弓魅にとって重要だったのは、あくまでも錬金術師…

matthew
1年前
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錬金術師と狂犬症候群(レイビース・ナイト):15

 朱纏の対応は早かった。錬金術師からの連絡を受けると、すぐさま件の技師に接触を図るよう部…

matthew
1年前
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錬金術師と狂犬症候群(レイビース・ナイト):14

 手掛かりを得られるどころかむしろかえって問題が大きくなってしまったことには、錬金術師も…

matthew
1年前
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錬金術師と狂犬症候群(レイビース・ナイト):13

「『クレッセント』のストーカーが犯人だって?」  翌日。警察署に再びやって来た錬金術師の…

matthew
1年前
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錬金術師と狂犬症候群(レイビース・ナイト):12

 遠巻きに『クレッセント』の玄関を見下ろしながら、ビルの屋上で充琉はため息をついていた。 店の灯りは消えておらず、客足も衰えが見られない。あんなことがあった後にもかかわらず楼亜は店の営業を続けると決め、心配する自分の忠告を無視していつも通りに振舞うことにしたのだ。本当に、頑固が過ぎる。つくづく安心の出来ない男だと思った。 「あの、バカ」  消え入りそうな声で小さく呟く。自分がどんな思いで彼のトラブルに首を突っ込んでいるのか、果たして気付いてくれているのかどうか。気付いていても

錬金術師と狂犬症候群(レイビース・ナイト):11

 狐が潜伏している薄暗いアジトに足を踏み入れた錬金術師は、そこでふとある違和感に気付いた…

matthew
2年前
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錬金術師と狂犬症候群(レイビース・ナイト):10

 ガシャン、とマキナをベッドの上に乱暴に寝かせて錬金術師はふぅと息をつく。さすがに自分の…

matthew
2年前
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錬金術師と狂犬症候群(レイビース・ナイト):9

「放して、放しなさいよこのポンコツ!邪魔なのよ!」  2人が向かったのは店の玄関先だった。…

matthew
2年前
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