見出し画像

「愛される学校づくり」小牧中PTAの実践(日本教育H27年1月号)

小牧中学校は、生徒数830名を超える、市内で一番大きな中学校です。そんな小牧中学校で、PTA役員になり5年が過ぎました。
これまでのPTAの活動は、ほぼ学校任せの運営で、年間スケジュールで決められた活動を淡々とこなし、気付いたら一年が終わって卒業というものでした。たまたま、私は複数年で役員をお引き受けすることになりました。せっかくの機会なので、二年目は少し改革をしたいと思い、主体的に動いていくうちに、PTA活動が楽しいと感じてくれる仲間も増え、保護者にも活動への関心を持ってもらえるようになったと感じています。
まず取り組んだのは、学校ホームページの「PTAの部屋」を、自分たちで運営・発信することでした。学校で一番忙しい教頭先生がPTA活動を担当してくださっていますが、その負担を減らしたいということと、自分たちの活動をホームページで見たいと思っている保護者が多かったことがきっかけです。
平成二十四年度に赴任された玉置崇校長先生は、こうしたPTAの思いに理解を示してくださり、「PTAの部屋」で、活動報告を中心として、学校行事などの案内やお願いごと、保護者の立場での学校の教育活動への協力の呼びかけなど、様々な発信が自由にできるようになりました。保護者から保護者へ向けての発信は、同じ立場なので受け入れてもらいやすいようで、「『PTAの部屋』を楽しみにしていますよ」という声をいただきます。
次は、「PTAサロン」と「ミニミニ講演会」です。これらは、年三回の学校公開日に開催している活動で、たくさんの保護者に学校に来てほしいという思いから始まりました。「PTAサロン」は、特別教室などの広い会場をお借りして、インスタントの飲物やお茶菓子を用意し、セルフサービスで自由に歓談していただけるようにしています。昨今、授業参観中の保護者の私語がうるさい、ということが問題になっていますが、授業時間中に「サロン」を設け、「楽しいおしゃべりの花はサロンで咲かせましょう」と呼びかけることで、私語問題はずいぶん改善されました。
また、「PTAサロン」で「ミニミニ講演会」を開催して、先生方と保護者の交流の機会も作っています。ほとんどの保護者は、我が子の担任の先生くらいしか交流する機会はありません。いろいろな先生に、趣味や家族、生い立ちなど、普段聞けないことを話していただくので、先生の人柄がよく伝わり、毎回立ち見が出るほど大好評です。
最後にご紹介するのは、「しゃべり場」です。この活動は「ゲーム機・スマホを知ろう!~子どもを守るためのしゃべり場~」と題して、平成二十五年度、二十六年度と、本校が中心となり、市内の全中学校(九校)で開催しました。この会では、先生とPTAが協力して講師役となり、最新のネット環境や問題事例の紹介、ケータイやスマホの設定方法などを伝え、参加者同士で「悩み」「問題」をグループディスカッションで共有もしました。地域の方や先生方もたくさんいらっしゃり、子どもに関わる多くの大人が情報を共有できたことはとてもよかったですし、参加者からも好評で「ぜひ継続して開催してほしい」という声をたくさんいただきました。
ほかにも様々な新しい活動に取り組んできました。ぜひ小牧中のホームページと「PTAの部屋」をご覧ください。

**********

「日本教育 平成27年1月号」に寄稿した原稿です。

公益法人日本教育会が発行している月刊誌で、PTAで取り組んできたさまざまな活動について紹介させていただきました。

当時は学校HPの中の「PTAの部屋」というページで、PTA活動の報告やお知らせ、保護者としての教育に対する思いなど、随時、自由に情報発信をしていました。卒業とともに「PTAの部屋」の管理は学校に戻り、当時発信した情報のすべてが残っているわけではありませんが、今でも一部は見ることができます。「PTAの部屋」が、学校と保護者(地域も含む)の橋渡し役をしてくれていたのかもしれません。



ご覧いただきありがとうございます。よろしければ、ついでにブログにもお立ち寄りくださいませ(^o^)→https://mattaribetty.hatenablog.com/