お母さんの読書感想文「いい加減くらいが丁度いい」
いい加減くらいが丁度いい
池田 清彦 著
角川新書
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著者のことは、時々テレビで見ていたので知っていたが、どんな文章を書くのだろうかと興味がわいて、手に取った。
テレビで見るとおり、自説をはっきりと表明しているので、なるほどなと思うことも多々ある。
メールマガジンなど、複数の媒体に出した文章をまとめた本なので、重複した内容もいくつかあるが、それは仕方ない。
言いたいことを言うのは構わないが、最後に自分は老い先短いので、これからどうなろうと知ったことではないけどね、という表現が散見されたのは、ちょっと残念だった。
まあ、たしかにそのとおりではあるのだけれど、それを言ったら無責任だ!と受け取られても仕方がないだろう。
著者が生きてきた時代の流れとは、まるで違った時間の流れが来ることは明らかだ。
これからの時代に対応できない世代が口を出しても、何の役にも立てないのだろうな。
私も、そのうちの一人なのかもしれない。
昔は良かった、という部分はあるけれども、それさえも新しい価値観の中にうまく取り入れて、時代を作って行ってほしい、と若い世代に期待している。
大人は、彼らの邪魔をしてはいけない。
2021年5月9日
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