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#教育コラム
【 第60回 】「最終回」あとがきに代えて
去る2018年2月24日に「愛される学校づくりフォーラム2018 in 名古屋」が開催されました。
8回目となる今回のフォーラムも、多くの参加者の皆さまにお越しいただき、提案発表や模擬授業、授業検討会など、私たちの日ごろの研究成果を見ていただき、盛況のうちに幕を下ろすことができました。
ご存じのことと思いますが、当フォーラムを主催した「愛される学校づくり研究会」は、この日をもって10年にわたる活動
【 第59回 】「道徳の教科化」に思う(2)
◆道徳の内容項目
すべての人が、道徳の授業を受けてきています。
ですから、「だいたい、こんな感じでしょう」というイメージは持っています。
私が持っているイメージは、前回のコラムに書いたように、読み物資料を使って登場人物の心情を読み取らせるようなイメージです。
読者の皆さんがそれぞれに、自分が経験してきた道徳をもとにイメージを持っているでしょう。
学校の先生であれば、道徳でどういうことを教
【 第58回 】「道徳の教科化」に思う(1)
◆道徳の思い出
小学校では、いよいよこの4月から道徳が「特別の教科」となり、年間35時間の道徳の授業が行われることになります。
これまでも、学校では道徳の時間がありましたが、「教科外活動(領域)」としての扱いでした。
私が子どものころにも、もちろん道徳の時間はありましたが、今思い返してみても、残念ながらそれほど印象に残っていません。
思い出すのは、運動会や発表会などの行事の前には、だいたい道徳
【 第57回 】受け取り方は人それぞれ
◆思いやりがエスカレートし過ぎるとつらい
前回のコラムで「つながること」に追い詰められている子どもたちのことを書きました。
そんな「つながり不安」の子どもたちの姿から感じていることに、相手の状況を想像することが難しいのではないだろうか、ということがあります。
SNSやネットを通じてのコミュニケーションでは、こちらから発信したことを、相手は都合の良い時に確認し返信することができます。ですから、相
【 第56回 】「つながる」に思うこと
◆つながることで広がる世界
「つながる」と聞いて、皆さんはどのような状態を思い浮かべるでしょうか。
人と人、人とモノ、モノとモノ・・・世の中には、さまざまなつながりがあります。
私たちは、決して一人きりでは生きていけませんし、いろいろなモノともつながっていないと生きてはいけません。ですから、つながることはとても大事なことだと、誰もが思っていることでしょう。
人とつながることは、自分の視野を広げ
【 第55回 】お母さんが学校や先生に伝えたいこと(4)
◆ジェネレーションギャップを知る
現在の20代は「スマホ世代」です。いえ、20代だけでなく、今では幼児から高齢者の方々まで、日常的にスマホを使っています。
以前、「今の若い子たちは、何でもすぐに『検索』する」と聞いて、なるほど、そうだなと思い当たる節がありました。もちろんわが子たちもそうですし、若くはないですが、私も検索機能はよく使います。
スマホがあれば、どこでもいつでもすぐに検索できる、とい
【 第54回 】お母さんが学校や先生に伝えたいこと(3)
◆職員室の「チーム学校」文科省が推進している「チーム学校」は、職員室の中をチームにしよう、という目的で、以下の3つの視点について提言されています。
専門性に基づくチーム体制の構築
学校のマネジメント機能の強化
教職員一人一人が力を発揮できる環境の整備
子どもたちを取り巻く環境の変容により、教員への負担が増えることや、より専門的な知識を必要とする事案が増えていることなど、教育の形が変わっていること
【 第53回 】お母さんが学校や先生に伝えたいこと(2)
◆話題になっている言葉にアンテナを立てる新学習指導要領のキーワードである「主体的・対話的で深い学び」。
この言葉に落ち着く前には、「アクティブ・ラーニング」という言葉が登場し、大流行しました。今でも、書店の教育書のコーナーには、題名に「アクティブ・ラーニング」を冠した書籍がたくさん並んでいます。
「道徳の教科化」「プログラミング教育」なども、よく目にする言葉ですね。
また昨年は、「インクルーシブ教
【 第52回 】お母さんが学校や先生に伝えたいこと(1)
◆外から見ているからこそ気付くこと私は教員ではなく、ただの保護者ですが、興味関心を引かれるセミナーを見つけては、各地の「教員向けセミナー」に出かけていく変わり者です。
住んでいる愛知県だけでなく、他府県まで出かけることもあります。
すると、これまでは自分の周りのことしか見えていなかったのですが、少しずついろいろなことに気付いてきました。
当たり前のことですが、学校によって、または地域によって、さま