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まつたく
2022年9月11日 07:30
小学校高学年。夏休みも明けて、蝉時雨も落ち着いてきた頃の出来事。少年がいつものように本を片手に下校をしていると、「○○く〜ん!」と真正面から手を振る少女がいた。少年は顔を上げ、笑顔を振りまく少女に一瞥をくれる。特に面識もない、隣のクラスの同級生・A子だった。軽く会釈をしながら通り過ぎようとすると、A子は「気をつけて帰ってね!」と同じトーンで元気よく声をかけてきた。少年は、
2019年11月20日 13:27
また目の前がモノクロになった白と黒その2色の交錯には何の希望も感じられない交わっても灰色になるだけその事実が ただいたずらにぼくの心を閉ざしていく崖の上にある岩場で空虚を感じながらおもむろに太陽の光を浴びていたぼくは自然と目の前を飄々と通り過ぎる風の音に耳を立てていた最初はまるで興味もなかったがぼくはそのしらじらしさに若干心をうばわれかけたキミの色はぼくには