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Poem

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ポエム/雑記集
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#詩編

赤黄色の初恋

赤黄色の初恋

小学校高学年。
夏休みも明けて、蝉時雨も落ち着いてきた頃の出来事。

少年がいつものように本を片手に下校をしていると、
「○○く〜ん!」と真正面から手を振る少女がいた。

少年は顔を上げ、笑顔を振りまく少女に一瞥をくれる。
特に面識もない、隣のクラスの同級生・A子だった。

軽く会釈をしながら通り過ぎようとすると、
A子は「気をつけて帰ってね!」と
同じトーンで元気よく声をかけてきた。

少年は、

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風の音が僕にルピナスの色彩を

風の音が僕にルピナスの色彩を

また目の前がモノクロになった

白と黒

その2色の交錯には何の希望も感じられない

交わっても灰色になるだけ

その事実が ただいたずらにぼくの心を閉ざしていく

崖の上にある岩場で空虚を感じながら

おもむろに太陽の光を浴びていたぼくは

自然と目の前を飄々と通り過ぎる風の音に耳を立てていた

最初はまるで興味もなかったが

ぼくはそのしらじらしさに若干心をうばわれかけた

キミの色はぼくには

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