松屋フーズ公式note
「俺ら、売れていいでしょ!?」結成12年&同居13年コンビ・カナメストーンの自信は、“楽しい“であふれる食卓から
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「俺ら、売れていいでしょ!?」結成12年&同居13年コンビ・カナメストーンの自信は、“楽しい“であふれる食卓から

松屋フーズ公式note
友だち歴21年、同居歴13年、芸歴12年——。

ボケ担当の山口誠さんとツッコミ担当の東峰零士さん、中学の同級生ふたりで結成されたカナメストーンは、現在東京のライブシーンを中心に活躍の場を広げるお笑いコンビです。さらに、幼馴染みならではの空気感が楽しいラジオ番組や、ふたりの趣味であるファッションをテーマにしたYouTube動画でも人気を集めています。

そんなおふたりの魅力はなんといってもその仲の良さ。ふたりのカナメになっている“食卓”にお邪魔して、「ずっと楽しかった!」という13年間の同居生活をふり返ります。

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いいネタができた日のご褒美は、「山口が作る鍋」

——今日のメニューはなんですか?

零士 鍋です、水炊き! 
とかいってるけど、俺は全く料理できなくて。山口が料理してるあいだ、俺はここで見てるだけなんです(笑)。料理から洗い物まで、いつも全部山口がやってくれてます。

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——えーっ、そうなんですね! 山口さんは、そこに不満はないんですか?

山口 全然! 2人でうまいものを食いたいだけですから。

零士 よかったー。ありがたい! いいコンビだね。

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——普段から、自炊してふたりで食べることが多いんですか?

零士 いや、最近は忙しいのもあって、コンビニで買うほうが多いかな。時間に余裕があるときは、山口が「今日作る?」って誘ってくれて、手作りの飯にありつけます。あと山口って、自分の飯を人に食わせるの好きだよな?

山口 そうね。やっぱり、喜んでる顔見るとうれしい

零士 芸人仲間がこの家に遊びにきたときも、山口が作ってくれるんです。

「オズワルド*」の畠中がこの近くに住んでて。あいつも「素敵じゃないか*」の柏木と「ナミダバシ*」の太朗とルームシェアしてるんで、よく5人で集まってます。(*いずれも吉本興業所属のお笑いコンビ)

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山口 それもたいてい鍋だけどな。で、全員を「うめえ!」って唸らせてます。

零士 そうそう! それで俺も「よっしゃー!!」って(笑)。相方が褒められるとめっちゃうれしいんですよ。

——すごく楽しそうです。この家では、鍋が定番メニューなんですね。

零士 そうですね、普段だと鍋はちょっとしたご褒美みたいな感じです。いいネタができたら2人で買い物に行って、絶対鍋!

山口 具材切るの終わりましたー。上あがろう!(キッチンは1階、ダイニングは2階に)

零士 おっ、ありがとう! じゃあ俺、肉持つよ。

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「友達とファミレスに行っても、飯は家で食べる」。“母ちゃんのご飯”が大好きだった中学時代

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山口 鍋に火入れました。……ちょっと暑くなってきたな。(ジャージを脱ぎ出す山口さん)

零士 ねえやめてよ! さすがにいつも通りすぎんだよ!(笑)

山口 (取材陣に)え、脱いでもいいですよね?

零士 お前が嫌じゃないならいいんだろうけど!

——はははは!(笑)

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——おふたりとも茨城県出身で、中学校の同級生だったそうですね。ご実家はどんな食卓でしたか?

零士 俺の家は、母ちゃんの飯がとにかくうまかったですね! 家が狭かったので、ちっちゃいテーブルにバーッと並んだ料理をみんなでつつくスタイルで。絶対家族みんなで食べてましたね。山口も、友達といても家帰って飯食うタイプだったよな。

山口 そう。2人とも家の飯が好きだったね。

零士 たとえば、サッカー部(2人は中学時代同じサッカー部に所属)で遊んでて「ファミレスで飯食おうぜー」ってなっても、俺らはサラダとかしか頼まないんです。極力腹を満たさないようにして、夕飯の時間になったら「帰るわ!」って(笑)。

山口 「こいつら、なんで家で飯食わないんだろう?」って気持ちでした。

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——それだけお家のごはんが好きだったんですね。おふたりとも反抗期はなかったんですか?

零士 いや、それはありましたよ! 中2くらいかな。反抗期の俺、本当に最悪なんですけど、家で「なんで唐揚げにレモンがないんだ! 俺はレモンで食いたいんだよ、唐揚げをー!!」ってめちゃくちゃ怒ったことがありました(笑)。でも、山口はなさそう。あったの?

山口 俺は親父に制圧されてたから、反抗はできなかったですね。ちょっとだけお母さんに反抗したこともあったんですけど、そうするとすぐ親父にいくんで……(笑)。

零士 山口の親父は元プロサッカー選手で、バリバリの体育会系なんですよ。

山口 そう。だからサッカーの練習も、ずっとスパルタでした。でも父親と母親でうまく役割分担していた感じで、アメとムチのバランスが絶妙だったんだと思います。家族も、家での飯も好きでした。

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山口 よし、できました!

零士 いよっ! 拍手〜!! これ毎回やってるんすよ、俺ら(笑)。

山口 で、いつも零士から食べる。

零士 そうそう、「いいですか〜?!」つって。じゃ、いただきまーす!

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零士 うめええ!!!

山口 うまい? 俺もいただきます! ああ、うまいねえ〜!

零士 いやあ、最高だな。よすぎてる!

相方と同居人、切りかえスイッチは食卓での「うめえ!」

——おふたりは2009年に吉本興業の養成所(吉本総合芸能学院・通称NSC)に入学したときから、この家で同居されているとうかがいました。どうして同居することになったんですか?

零士 自然にそうなったよな。俺が誘ったのかな?

山口 そうそう。零士は大学時代から先に東京に住んでたので、俺が静岡の大学を出て上京するときに「俺がちょっと広い部屋探しとくわ」って言ってくれたんです。

零士 そもそもお笑いに誘ったのも俺からで。その理由も山口と一緒に遊んでた中学の頃が楽しすぎて、とにかく「もう一回あの時間を味わいたい!」って気持ちが強かったからなんですよ。だから単純に、一緒に住めばその楽しい時間が長くなるだろうって魂胆だったんだと思います。

山口 俺も、どうせなら2人で一緒に住んだほうが楽しいよなって感じでしたね。

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零士 ちゃんと楽しかったよなー、ずっと。まだまだ売れてないから、悩まなきゃいけないんでしょうけど(笑)。でも、今も楽しいしなあって気持ちはあります。

——同居するうえで、おふたりで決めているルールはありますか?

零士 考えたことないな……。あ、風呂は俺が先に入るとか?

山口 うん。あとトイレ掃除は俺ですね。

零士 あれっ、俺いまのところ最悪だな!? 掃除も料理もしないのに、飯も先、風呂も先って。

山口 へへへ。なんか零士ってかわいい存在なんですよ。放っておけない。世話したくなっちゃう。 

——あははは! いいコンビですね! とはいえ、家事の分担で揉めたり、ケンカをしたりすることはないんですか?

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山口 ないですね。家事は主に俺がやってますけど、嫌とか一切思ったことないです。零士って、「ありがとう」をめっちゃ言うんですよ。

零士 あぁ、絶対言いますね。もちろん感謝を伝える意味もあるんですけど、「ありがとう」とか「うまい」とか「面白い」とか、いいことは絶対言葉にしたほうがいいじゃないですか。だから必ず口に出して伝えてます。

山口 零士は、絶対いい旦那になると思います。

零士 ははは! そうだといいなぁ(笑)。

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——コンビの相方同士として、衝突することはないのでしょうか?

零士 ネタ作りでは、たまに意見がぶつかることもありますけど、「ネタ作り終わり!」ってなった瞬間にいつも通りになります。

2人とも飯食うのが好きなんです。だからここ(食卓)に座ってごはんを食べることで、パッとスイッチを切り替えられるのかもしれないですね。飯食う時間になったら、ぶつかってたことも忘れて、2人で「うめぇ!」って言ってます。

山口 うん、飯はめちゃくちゃ大事

零士 飯の力ってほんとにすごいよな。何かに悩んでても、飯がうまいと「また明日頑張るか!」って思えるし。

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「芸人って優しいヤツしかいないじゃん!」トガってた若手芸人が“太陽”になるまで

——同居している13年のあいだで、お互いに変わったなと思うところはありますか? デビュー5年目のときに、所属していた吉本興業を退所したり、7年目で現在のマセキ芸能社へ所属したり、様々な環境の変化があったと思いますが……。

零士 山口は、どんどん人間味が出てきているなと思いますね。それがさらに面白いなと。昔の山口は、もう冷徹で冷徹で。

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山口 誰も認めないし、誰ともつるみません、みたいな感じだったよね。NSCのときは特に、「零士と楽しいことをやってたいだけなのに、他のヤツと絡むのめんどくせえな」って思ってました。

零士 ただ、当時は俺もトガってたんです(笑)。お客さんのことも考えず、周りの芸人ともつるまず、ライブの打ち上げも一切行かなかった。とにかく2人でやりたいことをやってた感じでした。

——今のおふたりの雰囲気からは、ちょっと想像できないです。

零士 でも、5年目で吉本を辞めた頃から変わっていきましたね。きっかけはいろいろありましたけど、狩野(英孝)さんとの出会いはでかかったよな。狩野さんは、山口のダメな部分も冷徹な部分も「面白い! それでいいんだよ」って言ってくれたんです。その言葉で、山口も俺もすごく楽になった。それで、やっと周りの芸人ともコミュニケーションを取るようになったんです。

山口 そうそう。こっちが勝手にシャットアウトしてただけで、話してみたら、みんなすんなり受け入れてくれた。

零士 そうやってみんなと接するなかで、「芸人って優しいヤツしかいないじゃん!」って気付いていったよね。

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——山口さんから見て、零士さんの変化はいかがですか?

山口 零士っていまは、東京ライブシーンの太陽なんですよ。たぶん同じくらいの時期から、零士は「みんなの太陽」に変わった。

零士 はははは! 恥ずかしいんだよ、太陽って!(笑)

山口 へへへ。すべてのボケにツッコむし、誰とでも一緒にスベってくれて。どんな先輩でも恐れずに懐に入っていくし、お客さんの懐に入るのもうまい。一緒にトガってた零士がそうなってくれたことは、俺にとっても最高にうれしい変化でした。

零士 たしかに、自分でも変わったとは思います。芸人になってから、「いまのはちょっと嫌な気持ちしたな」って経験をいっぱいしたんですよね。だから、せめて自分が出るライブでは、お客さんも演者も、誰もそんな気持ちになってほしくないなと思って、全部に飛び込むようになりました。

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——なるほど。なんだか、カナメストーンさんが周りから愛されている理由が分かったような気がします。

零士 ありがとうございます(笑)。けど、俺自身それが楽しくてやってるんです。積極的になったほうが、みんなと仲良くなれますしね。好意を持ってくれる人が多いのも、その「楽しそうな感じ」のおかげなのかなと自分では思っています。

山口 楽しさは年々増していってるよなー。特に、ラジオとYouTubeを始めたことでもう一段楽しくなった。

零士 わかる! 自分たちのやりたいことを発信できてる実感があるよな。「表現できてる!」っていうか。

山口 2人の絆もかなり深まったと思います。

零士 「絆」! すごいね!?(笑)

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売れていいでしょ?こんなにいいコンビなんだから

——おふたりは学生時代の同級生であり、相方という仕事上のパートナーで、かつ同居人でもある、すごく特別な関係だと思います。お互いにとって、それぞれはどんな存在ですか?

零士 うーん……。たとえばめちゃくちゃ雨が降ってる日にお互いバイトがあって、俺が先に帰ってきたとするじゃないですか。そういうときに、「山口チャリだよな。もし山口が事故にあって、このままお別れになったら……。俺も死にたくなるんだろうな」って考えちゃったりします。

山口 なんか泣いてない? 零士。

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零士 泣いてない、泣いてはないよ!(笑)

けど、ほんとに「何もなく帰ってきてくれ!」って祈ってることはありますね。当てはまる言葉はないんですけど、俺にとって山口はそれくらい大きな存在です。

山口 俺は、もともと零士と何かやりたいなとずっと思ってて。零士といられれば楽しいのは確定してるから、それでお笑いを始めたんです。

ただ、お笑いってスベることもあるじゃないですか。スベると、これまで俺らが2人で積み上げてきた“楽しい”が、全部否定された気がしちゃうんですよね。だから一番ウケないと気が済まない。なのでいまは、「頼むぞ零士! 俺も頑張るから!」っていう関係性ですね。

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——お話をうかがっていて、おふたりは一緒に過ごすことやお笑い芸人という職業を心から楽しんでらっしゃるんだなと感じます。なかなか売れないこともある「お笑い」という厳しい世界で、楽しく過ごすために意識していることはありますか?

零士 2人とも「反省しない」っていうのはあるかもしんないです。

山口 ジーコも言ってたしな。

零士 そう! 俺ら鹿島*好きなんで(笑)。
(*鹿島アントラーズ。おふたりの出身地・茨城県鹿嶋市に本拠地を置くプロサッカークラブで、2018年からジーコがコーチを務めている)

もちろん落ち込むときもありますけど、その時間がすごく短いと思います。去年、M-1の3回戦で落ちたときもヘコみましたけど、すぐに「次、次! 新しいネタ作ったほうがいいっしょ!」って2人で、な。

山口 そうだね。

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——切りかえが早くできるのも、いつもふたりで過ごしているからかもしれませんね。

零士 あぁ、それはまじでありますね。一緒に暮らしてるから、一人きりで落ち込む時間がない。いまの関係性じゃないコンビだったり、ピン芸人だったりしたら、ここまで「楽しい気持ちばっかり」で芸人人生を過ごせてないと思います。

山口 たしかに。俺らって恵まれてるんだなって思うよな。

零士 だからこそ、「売れていいでしょ?」って思っちゃうこともありますね。「ね? こんなにいいコンビなんだから」って(笑)。

山口 はははは!!

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——最後に、そんなおふたりの夢を教えてください。

零士 テレビスターになりたいです! テレビにバンバン出て、全国にカナメストーンの名前が知れ渡るのが目標。もちろんずっと漫才も作る! ずっと応援してくれている方たちもいるので、そういう人たちの前でネタを披露し続けたいですね。

山口 俺は『所さんの目がテン!』と『DASH村(ザ!鉄腕!DASH!!)』と『黄金伝説』に出たいです。ゼロから何か作るような番組が大好きなんで、そういうことを零士とできたらいいなって思ってます。

——テレビスターになっても、おふたりでの同居は続けていきますか?

零士 約束してるんですよ、売れたら同じマンションの隣同士か、別の階に住むって(笑)。やっぱり近くにいたほうが楽だし、絶対楽しいでしょ?

山口 へへへ。そう、確定してます。

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終了後、「最高に楽しかった!」「この取材でまた絆が深まったな」と感想をくれたおふたり。仲の良さが生み出す、自然体のポジティブさとはじけるような面白さに大きなパワーをいただいた取材でした。

共に食卓を囲むことで深まる絆、そこでの“楽しい”から生まれる前向きな自信。ふたりで歩んできた道やお笑いへの思いをうかがったことで、おふたりの今後の活躍がますます楽しみになりました。

取材:松屋フーズ・水沢環 執筆:水沢環 写真:小池大介 編集:市川茜・ツドイ

ありがとうございます。
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「みんなの食卓でありたい」を企業メッセージに掲げる松屋の公式noteです。日本各地の「食卓」にお邪魔し、生活や人生を聴く「みんなの食卓」を連載中。それぞれの食卓を通して現代日本の多様性と向き合い、「みんな」について考えていきます。