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生きていて当たり前ではない

3/3はひな祭りでしたね。
女の子の健やかな成長をを祈る日。

他にもこどもの日や七五三も
成長を祈ったり祝ったりする行事ですよね。


“子どもの成長”

って漠然とした言葉な気がしてしまう人も多いかもしれません。

だって、子どもは普通成長していくものだから…??


この間
Twitterでこんな投稿がRTされてきました。



注目してほしいのはツイート内容ではなく
このグラフ。

1950年までずっと、
5歳までの生存率がガクン!と急降下しているんです。

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たった70年前。
今のおじいちゃんおばあちゃんたちが
もう生まれていた時代です。
この時代でも、幼児が次々亡くなっていた…

これを見るとわかりますよね。

3歳、5歳、7歳までそれぞれ
無事に成長した!
お祝いしよう!
という行事である、七五三の意味。

7歳まで無事に生きられたことのありがたみ


乳幼児って、簡単に死んでしまう生き物なんです。

乳児の世話をしてしまうお母さん(お父さん)がよく感じる
「死なせないようにしないと」
「寝ている時息をしているか確認してしまう」

これって大袈裟にみえて
全然大袈裟ではない!


それでもこの時代になって
やっと乳幼児がすくすく成長できるのが
こんなに多くなったのは

・妊婦検診の進歩
・出産の技術の進歩
・乳幼児医療の進歩
・感染症ワクチンの開発
・育児ヒヤリハットの共有

これらの賜物だと思います。


まず、妊娠してから無事に生まれること自体が奇跡です。

そして昔は出産で亡くなる母子がたくさんいました。
リスクのある妊婦や胎児が安全に出産できるための帝王切開
その技術の進歩。
4人に1人が帝王切開って、
それだけ自然分娩にリスクがある人が多いっていうことなんです。

なんとか生まれても
小さすぎる状態で生まれた子や
内臓に疾患を持って生まれた子は
生き延びることも
昔の医療ではきっと難しかった

そして今話題のワクチン。
今、乳幼児の予防接種スケジュールは
こんな感じ。

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なぜこんなに2歳まで怒涛の接種スケジュールなのか?
これがあることで
これまで世界で流行した感染症にかかって
重い症状が出たり命の危険にさらされることが防げる。

(今はもう集団免疫のためのものも多いですが)

こういった医療系の進歩には
感謝しかないです。


そして、育児ヒヤリハットの共有。

例えば私の子どもの頃は
節分の豆は幼児の時から食べていたし
ぶどうやプチトマトもそのまま食べていました。

でもこういったものの誤飲・誤嚥で
窒息死してしまう子が毎年何人もいて

今では丸くてつるんとしているものは
いくら節分の豆サイズであっても幼児はNG、
または小さく切る、というのが
当たり前になりつつあります。


チャイルドシートが義務化されたのもそうですよね。
事故自体は軽いもので、大人は軽症だったにも関わらず
子どもだけ死亡してしまう事例がとても多く
チャイルドシートの重要さが実証され
法律として義務になりました。


“子ども”は何千年も前からいたはず。
でもずっと、幼児のうちに亡くなってしまう子が絶えなかった…


現代、やっとグラフの急降下がなくなったのは
医療の進歩の恩恵を受け、
悲しい事故からの教訓を得た上で育児をできるから。


本当に感謝しかないです!!!


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