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「帰ってきた宮田バスターズ(株)」の舞台挨拶回に行って来ました。池袋シネマ・ロサ

「帰ってきた宮田バスターズ(株)」って?

坂田敦哉監督が学生時代に制作した、自主制作映画の短編から始まり、追加撮影を重ねた映画作品である。

①自主制作映画「宮田バスターズ(株)」19分

②「宮田バスターズ(株)大長編」2021年11月20日公開/72分
クラウドファンディングで資金調達。ホームセンターで購入したセットなどで追加撮影を行なった

③「帰ってきた宮田バスターズ(株)」2022年8月20日公開/74分
さらにタンクくんの誕生を描いた短編が追加された
←今回観たのはこの作品

物語は、宇宙生物の駆除会社が舞台。突然襲ってくる宇宙生物に対して、人類は対処が分からない。そんな時にいち早く駆けつけて、やっつけてくれて、人々を安心させるヒーローたち。それが「宮田バスターズ」の人達だ。

え・・・?ちょっと待って!!(笑)

宇宙生物の生態が不明だし、なぜ地球に降りてくるの?とか、いわゆる脅威に立ち向かうヒーローってもっとこう必殺技とか・・・。それに防災アラーム的に宇宙生物の飛来が把握できるのであれば、もう少し世界的な防止策をこう、というツッコミたい点は、全部置いておこう。

昨年の大長編の時も、クチコミが広がっていき、なんだかとてつもなく面白いDIY映画があるということで、私もTwitterでその熱狂ぶりは把握しつつも、見逃してしまった所今回「帰ってきた宮田バスターズ」が公開されると知り、絶対に観に行くと決めた次第。

面白かった!突如地球を襲った宇宙生物も、慣れれば日常となる

シン・ウルトラマンでも、巨大不明生物が何度となく地球を襲ったが、最初こそパニックだっただろうけれども、防災庁・禍威獣特設対策室(略称:禍特対(カトクタイ))が設立されて、実践経験を重ねてマニュアル化していったように、宮田バスターズの世界でも宇宙生物は、その被害の大きさや多さと共に、社員も増え着々と実績を踏んでいった点がリアルで良かった。

また、最初は宮田バスターズVS宇宙生物だったのが、後半戦うのは宇宙生物というよりも、いかに業界に生き残るか?の生存戦略の展開だった点が一粒で二度おいしい。長らく宇宙生物駆除において一番需要がある会社だったが、ユーザーの心理状態を聞くべきだった。宇宙生物から守ってくれたのは嬉しいが、家は半壊状態。どうにか破壊せずに済む方法はないか?と思ったに違いない。

そう、ユーザー目線が足りない。そこに目を付けたのが競合の光線銃だった。これがあれば、ピンポイントで宇宙生物を駆除でき、部屋が破壊されない。昔のやり方に固執する社長はその提案を受けなかった。今のやり方(タンクで駆除)が良いと。その結果がのちに帰ってくる。

競合の光線銃は確かに素晴らしいが、圧倒的に知名度や信頼性が足りない。すでにある市場に参入するには、どうにかして宮田バスターズの力が必要だから、コンサル会社と偽って会社に潜入。信頼のおける部下を無視して売り上げが上がるならとやすやすと彼らを受け入れてしまう。

他社からのせっかくの提案を袖にして、
歓迎してくれるマスコミたちに愛嬌を振りまく宮田社長
画像出典:映画の時間公式サイトより

ラストは意外だった。

ながらく映画を観ていると、こうなるだろうな。といったある種、これまで他の映画を観て来た学習効果というか、そういった予想が浮かんでしまう。それはその通りになって欲しいのではなく、勝手に想像してしまう。だが、宮田バスターズは意外なラストだった。もし私だったら・・・なんて。
ラストは劇場でご覧ください。

左からシバタ役 佐田淳さん、真ん中はミヤタ役 渡部直也さん、右は監督の坂田敦哉さん
お三方と挨拶した時は一瞬、会社訪問に来た雰囲気でした(笑)
ドーン!と、タンクくん
フォトセッション
※すみません、監督の顔が隠れています
入場特典のパンフとステッカー、
そしてグッズのタンクくんストラップと宮田バスターズの会社ロゴ入りペン(笑)


池袋シネマ・ロサで公開中!

「帰って来た宮田バスターズ」公式サイトのキャプチャ

東京都:池袋シネマ・ロサ 2022年8月20日〜9月2日
大阪府:第七藝術劇場 2022年9月予定
愛知県:大須シネマ 2022年8月29日〜9月11日

公式サイトはこちら


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