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20240706 喜びと哀しみ本線新幹線

 学会の仕事で東京へ。新幹線で二時間半程度の旅程ですが私はだいたい窓の外の景色をみて過ごします。なので今日も景色を楽しもうと思ったのですが,近くに座った人がノートパソコンを取り出してパチパチすごいスピードでキーボードを打っているので「お,おれも何か仕事せねば…」という負けん気が起きてしまい,けれどもノートパソコンでできる作業も少ないので,風景楽しみながらできるNOTE書きを始めました。

 私の場合,新幹線の景色をみるのが好きな理由として「首都圏・中部・関西・九州」にそれぞれ4年以上住んだことがあるので,東京博多間の景色には「思い出」があり,走馬灯をみるように景色の流れとともに自分の人生の振り返りをしている面が大きいです。
 そうして,出張のごとに自分の人生の振り返りをするので,何度も振り返ることによる記憶の強化(?)が行われ,そのため私は昔のことをよく覚えているのか漏れないなあと思っています。
 では,ずっと同じ場所に住んでいる人の場合はどうなのかなあと。生まれてからずっと東京の人とかだと,よほどの観光好きではないと移動先は千葉埼玉神奈川がメインで,西に住んでいたら静岡山梨長野あたりが増える程度で,静岡以西は「旅行の記憶」しかないのがほとんどだと思います。その場合,通過時に「旅行の記憶」というある時点のピンポイントの記憶が思い出されても,住むことで形成される「長期間の記憶」が思い出されることはないので,人生の見直し的な記憶の再賦活は期待できないのではと思います。
 このあたり「いろんなところに住んできた人」と「一か所に住み続けている人」を一緒の電車に載せて,その時の窓の外を見ている時の眼球運動とか脳の機能などを比較したりすると面白そうだな~とも。
 まあ,たぶん実際のところでは,「富士山を見るとどの居住条件の人でも脳がいきいきする。」くらいの結果しか出せないでしょうが(笑)。

【書誌情報】
渡邉拓也・深澤紀子・奥田大樹・鈴木崇正 2023 都市鉄道における鉄道路線イメージと沿線居住意向の関係の考察. 土木学会論文集, 79(20).

 会員じゃなくて読めないのが残念ですがちょこっと関連があるかもしれない論文がみつかりました。
 居住経験については日本人ではなく「海外の人の日本の居住経験」を検討したものが多い印象でしたが新幹線の中で文献さがしをするのは困難であり,かつそろそろ富士山が近づいてきたので今日はこれにて更新させていただきます。

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