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ヒガンバナを見て思う〜withコロナと風邪の初期症状に梅醤番茶〜

秋風が吹く頃になると、ヤマブドウ石けんが人気となってきます。
甘くビターでフルーティーな香りと深い色味、しっとり保湿してくれる使用感が季節の変わり目で揺らぎがちなこの季節のお肌や心をやさしく落ち着かせてくれます。

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先日、いつも工房に山菜などを持ってきてくれる隣の工務店さんからヒガンバナの球根をいただきました。
工房前に養蜂家さんが植えてくれたナツメの実も赤く色づき、ヒガンバナとヤマブドウ石けんと並べた秋色が目にも鮮やかで、自然の恵みと地域の方々の温かい心遣いに、いろいろあってカチコチだった心がほうっと和らぎます。

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ヒガンバナはとても不思議な植物。
春から秋にかけて様々な植物が我先にと日光を求め葉を茂らせる頃、ヒガンバナは球根のままじっと地中で息を潜めています。
秋のお彼岸の頃、他の植物たちの勢力が衰えてきた頃に、眠りから目を覚まし真っ赤な花を咲かせます。
そして花を終えたヒガンバナは、冬へ向けて他の草が少なくなる頃に、青々とした葉を繁らせて日の光を独占します。
過酷な生存競争を生き抜く智恵を持ってるのです。

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また、深紅であでやかなヒガンバナの球根には20種類ものアルカロイドの毒を持ち、あぜ道や田んぼの横に植えておくことで田畑を荒らすモグラやネズミ避けになるとして重宝されていました。

更に球根をおろし金ですりおろして水に晒して毒を抜くと、良質なデンプンがとれるため、江戸時代以前の飢饉の際は毒抜きして食べられていた歴史もあるそうです。

このように毒を持ちながらも人々に重宝されていたヒガンバナは球根のみで増えるので、自ら遠くに行くことができません。人の手でのみ球根を分けて増やすそうです。
ここ真庭では車を走らせると里山のいたるところにヒガンバナの群生があり、その有用性から人の手のみでここまで増えたのかと改めて驚きます。

ヒガンバナだけでなく、その美しさで人を魅了して接ぎ木で日本全国に増えた桜(ソメイヨシノ)も然り、自らの遺伝子を残すために、もの言わぬ植物に秘められた巧妙なストラテジー(生存戦略)を知る度に、彼らの方が人間よりずっと賢いのではといつも思うのです。

ヒガンバナの学名は「 Lycoris radiata」ですが、翻訳にかけると「Cluster amaryllis(クラスター アマリリス)」と表示されて、クラスターという言葉に新型コロナウイルスを連想する。
ヒガンバナだってウイルスだって、自分の遺伝子を残したい増やしたいというストラテジーを持ち、自分だけで増えることができない点では同じ。

単体で増えることができないウイルスは、宿主となる人や動物の細胞に入りこみ自身の遺伝子を増やして感染を拡げていきます。
なので、毒性が強すぎて宿主を殺してしまうのは、本来自分を増やしていきたいウイルスにとって本末転倒です。

新型コロナに限らず一般的にウイルスは変異をくり返しながら弱毒化しつつ感染力は増すと言われています。
ストラテジーによるものなのかは分かりませんが、強毒を有するウイルスは淘汰されていき、より宿主と共生しやすいウイルスが残っていくのです。

新型コロナウイルスも初期の流行時よりは重症化率が下がってきています。
かつて猛威を振るったスペイン風邪も弱毒化して、その末裔が今の季節性インフルエンザと言われています。

また、悪玉と思われがちなウイルスですが、有益な働きをするウイルスも存在し、すでにヒトと共生しているウイルスは少なくとも39種類はいるそうです。(記事参照)→☆
私たち人間やほ乳類の胎盤は大昔に感染したウイルスによりつくられたことが分かってきています。
変異を重ねて弱毒化して宿主と共生していくのはウイルスにとっての進化なのです。

とは言え、まだまだ未知のウイルスなので、警戒しなければいけないことはもちろん理解できるのですが、連日報道されるが故に恐怖心が増大して、分断を生んでしまう現実は本当に悲しい。

最近、赤ちゃんが親以外のマスクを外した人の顔に泣くという記事をネットで見て何ともやりきれない気持ちになりました。
周囲の人たちの様々な表情を見て赤ちゃんは多くのことを学んでいく。
何より人と笑顔とスキンシップを交わすことで愛情と信頼、自分はここにいていいのだという絶対の安心感を得るのに、人間らしい大切なことを失わないでいてほしいと思う。

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インフルエンザも毎年流行する株が変わるように、新型コロナも短い期間の間に次々と変異しています。
ワクチンもマスクもすれば絶対安全とは言い切れず、摂取者であってもブレイクスルー感染しているニュースが日々報じられています。

感染症を根絶、排除を徹底することは到底難しく、これからもずっとゼロリスクを求めてしまうとあまりにも弊害が大きい。
予防もちろん大事だけれど、長期に渡って我慢を強いる苦しい感染対策は、職を失ったり、心を病んでいく人たちが増える一方です。

ワクチン摂取率の高いイスラエルでも感染拡大をしている事例から、変異株の感染を防ぐことは難しいことが分かってきています
もしも新型コロナに感染しても8割の人は軽症または無症状と言われているのだから、悪化させないためにも、普段の生活習慣と食事を整えておきたいと思うのです。

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私たちの健康をワンステージ上げるためにできることはたくさんあります。
腸内環境を整え、血液をきれいにサラサラにしておけばいいのです。

私は地元農家さんの元気な野菜や発酵食品を食べることや、よもぎ茶→☆などの野草茶を飲んだり、胃腸を休ませて夜8時〜翌日の昼まで食べない16時間断食をゆるく実践するなど、無理のない範囲でできることを取り入れています。
そして、体の不調の時のための「お守り」を常備しています。

そのお守りのひとつが保健室勤務時代にも愛用していた梅醤番茶です。
先日スタッフ達にもスティックタイプの梅醤番茶を渡して、工房でも自由に飲めるようにしました。

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マクロビオティックの手当食の梅醤番茶は、梅干し、醤油、しょうが、三年番茶の有効成分が相乗的に働き、陰性の症状(冷え性、風邪、貧血、低血圧、腹痛など)によく効きます。
特に風邪の引きはじめのゾクッとした時に飲むと体がポカポカ温まり、一旦は熱が上がってもその後汗をかいて頭痛が治まったり症状がすっと楽になります。

保健室で働いていた頃、薬を使わないお手当としてよく生徒に出していましたが、その効果は目を見張るものがありました。
体が冷えて元気が出ない時、胃がもたれて気持ちが悪い時にもおすすめです。

梅醤番茶は家でも作れます。詳しくはかつて自然療法を共に学んだ友人 momoeさんの「免疫力を上げる梅醤番茶」の動画→☆で詳しく解説しているので、ご興味のある方はぜひご覧くださいね。

私たちの体の免疫システムは驚くほど精巧で、症状もすべて意味があることだから、
「最近、寝不足だったなぁ」とか
「肉ばかり続いて胃がもたれ気味だなぁ」
と体の声に耳を傾けて、こうしたお手当で疲れた自分自身を労ってあげてほしいと思うのです。

何年先になるかは分からないけれど、いずれは新型コロナウイルスは、毒を持ちながらも自らを増やしてきたヒガンバナのように、ヒトとの共生を選ぶのではないかと思う。

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また、ゆるやかな感染対策をしながらも新型コロナと共生していく道を選んだスウェーデン→☆(ANNニュース)のような国もあります。

皆が正しいと思って行動しているから誰が悪いとかではないけれど、必要以上に怖れ、振りまわされて、互いを攻撃しあい、大切な何かを失わないでほしいと心底願う。

家での料理を楽しんだり、健康的な生活を意識する人たちが少しでも増えたらいいなと思う。

これからの時代をどう生きるか、新型コロナウイルスが改めてわたしたちに問いかけているような気がするのです。

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