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コンサルティングファームの15年を経て、不動産スタートアップから世界と戦える事業を作りたい

外資系コンサルティングファーム、外資系メガベンチャーを経て入社され、新規取得物件のセットアップチーム(SU)とカスタマーエクスペリエンスチーム(CX)の統括を務める伊茂治聡介さんにインタビューを実施しました。

matsuri technologiesの現在の事業と今後の展望に関して、熱いお話が聞けました。

-前職ではどんな経験とキャリアを積まれましたか?matsuriへ入社した経緯と決め手はどんなところでしょうか?

外資系コンサルティングファームで15年間コンサルタントとして働き、大きなプロジェクトでは携帯電話キャリアのサプライチェーンプロジェクトなどを担当しました。
その後、海外初の宿泊ベンチャーの日本支社に参画し、部屋のセットアップ、入退去のオペレーションなどを担当しました。

宿泊ベンチャーにいた時の縁でmatsuriを知ったのですが、一般消費者の生活に寄り添うmatsuriの事業の姿勢に魅力を感じました。

これまでの不動産業界は解約の縛りや高額な初期費用など消費者にとって柔軟性が低いサービスが提供されてきました。
これをテクノロジーによるオペレーション効率化によって自由にすること。多くの企業が実現しきれていない中で、matsuriは確実に実現している。
その実現力に惹かれました。

-matsuriではオペレーション系を担当されているとのことですが、今はどんなことに取り組んでいますか?

今は新規物件のセットアップ、清掃などのオペレーション管理に加えて、倉庫管理システムの整備と自社のソフトウェアで管理されたロジスティクス領域の拡大に取り組んでいます。
事業が拡大していく中で、いかに安く家具や家電などの在庫を増やしていくかは会社の将来にとってもかなり重要で、責任を感じながら日々仕事をしています。

また、スマートロック導入や物流キャパシティの内製化にも取り組んでいます。社内、社外と調整を進めてきましたが、最近どちらも形になってきました。
スマートロックは自分でプロトタイプの模型を作ってみて、技術的にもオペレーション的にも導入可能かを徹底的に検討しました。

また、これまで配送には外部の業者を使うことが多かったですが、スケールが一定になれば、これまでチェックインや清掃を内製化してきたように、自社でソフトウェアを開発してオペレーションをデザインしたほうがコストを圧縮できると見込んでいます。

スマートロック(前面)
スマートロック(側面)

また、今後の展望として、入居者のチェックインなどを管理する仕組みを、使い勝手のいいアプリなどを開発して強化していくという話も社内で進んでいます。
この部分は大手ホテルチェーンなども苦戦している領域なのですが、matsuriはシステムやUIの開発力も高いですし、これまで入退去を遠隔・無人でやってきたノウハウもあるので、それを生かして良いプロダクトを作りたいです。

-matsuriに携わる中で、会社としてどんなステージにいると感じていますか?また、今後はどのような目標をめざしていきたいですか?

今のマツリは民泊を事業化した会社として、不動産業界でも影響力が高まってきていると思います。
今後は、オンデマンドでの体験の向上と、他の事業分野に横展開して消費者の生活にもっと食い込んでいきたいです。

入居者が何かを必要だと思った瞬間に物件にそれを届ける。
Eコマースの覇者のアマゾンでも結局玄関までですが、不動産から物流に横展開していければ、その一段上の部屋の中まで浸透するサービスを提供できると思います。

欧米では民泊で事業を拡大したSonderというユニコーンベンチャーがありますが、ここも宿泊事業から別領域に展開せずに規模だけで拡大しようとしているため、最近は成長に苦戦しています。
matsuriとしては、どんどん横展開していって世界と戦える事業を作りたいです。

-どんな人にmatsuriに参画してほしいですか?

経営コンサルティングを15年やった身として、今の日本の競争力の弱さに危機感を抱いています。
そこをもう一度強くするには、matsuriのようなスタートアップからイノベーションを起こし、市場を活性化していかなければなりません。

そういう危機感を共有して、日本からグローバルで戦える会社を作りたいと思っている熱い人に入ってほしいです。
そういう気質の人は大企業のように社内で仕事も細分化されていない中で大きな裁量を持っていろいろなことを任せてもらえる環境なので、やりがいと成長を得られると思います。

〈略歴〉
大手外資コンサルティング シニアマネージャー
国内大手メーカー
外資系民泊ベンチャー AVP