見出し画像

はじめての退職、無職、そして転職①|退職に寄せて

お久しぶりです、星那です!

うっすらX(旧Twitter)にも載せてたのでご存知の方もいらっしゃるかもしれませんが、実は今年の夏に会社を退職いたしました。
これを書いている今はもう就職先も決まり、入社を待つだけの状態です。

振り返ると初めての正社員退職、無職期間、転職活動…と、かなり激動の時期だったと自分でも思います。

そこで、この気持ちと経験を忘れないようnoteに記そうかと思い、今ひたすら文字を打っています。
結構ながーい話になっちゃうので3回ぐらいに分けようかと。まず最初は前職の入社と退職に至るまでを記します。

自分自身のために残してみようという趣旨ではありますが、早期退職や転職を考えている人、無職ってどんな感じ?って思ってる人など
色々な方に参考にしてもらえたら嬉しいです。

追記
続きができました!ニート記録です!
気になる方はこちらからどうぞ。

前職入社経緯

私は東京の大学の文学部を卒業し、映画興行会社に新卒で入社をしました。
前職は映画館の社員です。劇場のマネージャーとして映画館でせっせか働いておりました。

新卒就活時代、私はエンタメ業界での就職を目指していました。
演劇を10年近くやっていた経験や制作業務を経験した経緯から、

・エンタメにビジネスとして携わること
・リアルのエンターテイメントに携わること

上記2つを目標にしていました。
その中で映画館の「劇場」という空間に惹かれ、映画館を使ってより空間を活かしたエンタメ作りに携われるかも…!と期待して入社を決めた記憶があります。

とはいえ、私がメインで就活をしていた2020年・2021年はコロナ禍真っ只中。
エンタメ業界の会社は元々採用人数が少なく、その上さらに採用数を絞り、中には採用中止になった企業もありました。
仕方ないとはいえ、今思えば苦しい思いをした時期でした。

本音を言えば、演劇とかイベントとか、よりリアルな方面に携わりたかった気持ちがあったんだと思います。
ただ、一度掴んだものをどうしても逃したくなくて、その中でなんとか希望を見出したくて、一生懸命だったなと。
だから当時は「会社で出世してやりたいことをやってやるんだ!」と意気込んでいました。いやあ、若い。いや今もそんな変わらないし十分若いんですがね。

入社後、はじめての異動

入社して約1年は東京の劇場にいました。
初配属が東京とはなんてラッキーなことか…!と関東在住の私は思っておりました。
実際ラッキーだし、実はこの東京配属だったことが後々転職活動をする私にうまく効いてくるきっかけにもなります。その話はまた追々。

東京の劇場では話しきれないぐらい色々なことがありました。(ここでは趣旨が違うので割愛)
規模が大きい劇場ならではの大変さも実感しつつ、でも規模が大きいことや都内ならではのやりがいや楽しさを見出していました。

しかし見出しにある通り、3月に東京から神奈川の劇場へ異動することになりました。この異動がまた大変でかなりキツかった。

まず異動内示から着任まで2週間。
そのなかで家探し、引き継ぎ、引越しを全てこなさなければいけません。
かつ3月でちょうど引越しシーズンにぶつかり、選べる家は少ないし役所は混んでるし…とかなりハードでした。ただ神奈川だったので、実家にも帰りやすいし他の人に比べるとラッキーではありました。

しかし、ラッキーと思っているのもつかの間。
このあと史上最大の試練が待ち受けていました。

地獄の日々の始まり

4月頭までは何とかなったものの、4月後半からはそれはもう地獄のような日々でした。

今年の4,5月は作品が大きく跳ね、例年になく忙しい日々が続いていました。特に今年のゴールデンウィークは大作が多く、どこの映画館も人・人・人。
とにかく普通の土日とは比べものにならない人の波で溢れていました。

正直「あとどのぐらい働けば終わるんだろう…早く終わってほしい…」と毎日思うぐらいには働いた気がします。こんなに早く終わってほしいと思うGWはこの先あるのだろうか…
毎日のように残業が続き、この時期の遅番は朝帰りも珍しくありませんでした。学生時代から周囲と比較しても働いている時間が長い人生ではありましたが、それと比べても「生きてきた中で一番働いたかも…」と思うレベルで働いていました。

とはいえGWは映画館の中でも繁忙期中の繁忙期。事前にそれなりの覚悟はしていました。(まあ予想を遥かに上回るヤバさだったわけですが…)

じゃあ、GWが終わればそれも解決するのでは?
とも思いましたがそう上手くも行かず。
人手不足は通年変わらないため、退職までずっと苦しめられた問題でした。

なおかつ、年次が若い劇場ならではのシステムやルールの滞りがとても多く、GWしかり、それ以降もかなり苦しめられた要因でした。
正直なところ身体的にも精神的にも限界で、正直精神的にまいってしまう1歩手前まで来ていました。

そんな状況で働く中で私の頭によぎったのは
"転職"、そして"退職"の2つでした。

働き方について考え始める

シフト制という働き方

"土日休みか平日休みか"
結構好みが別れる部分だと思います。

私はシフト制で希望休が出せる休み方自体は気に入ってました。平日の空いてるときに遊べるし、病院とかも行きやすい。ライブとか旅行も行きやすくて助かりました。

ただ、私的には遅番勤務がかなりネックになっていました。
映画館では普通のサービス業のお店と同じく、早番(中番)遅番の2及び3パターンでシフトが組まれます。その中でも遅番勤務はレイトショーがあるので日付を越えるシフトで組まれるパターンが多いです。定時で上がれればまだ良いのですが、これに残業が加わると3時4時…と明け方に帰るパターンも少なくありません。そうなってしまうとかなり体に負荷がかかっていくのも事実です。

私は決して身体は強くなく、むしろ風邪などよく引くので弱い方だと思います。この働き方では身体的にも長く続けられないことはわかっていたため、度重なる残業や深夜勤務は退職要因の一つになっていました。

自身のキャリアについて

働き方の一環として、キャリアについても漠然と考えていました。
冒頭で記したことが果たしてこの会社で本当に叶えられるのか。私は今年に入ってよりそう感じることが多かったです。
正直働きはじめてみて、「結局私は何がやりたいんだろう」「そもそもどういう分野でどういう仕事をしてみたいんだろう」とも思うようになりました。(詳しくは転職のnoteで話したい)

私自身、叶えたいことや最終的な目標は冒頭で述べたことの他にも色々ありますが(詳細は別途書く予定です)、少なくともやりたいと思っていることは現時点の場所では叶えられないことは明らかでした。そこは入社時の自分も何となく理解していて、だからこそキャリアステップを早く踏んでいきたいと思っていました。

しかし、会社の状況や現劇場の人手不足、会社の将来的方針を鑑みるに
「自身のやりたいことに近づける可能性は低い」という結論が私の中で出ました。
社内事情になるため詳細は省きますが、
まず事実として、部署を移動しなければ叶えられないということ。
そして「部署が異動できる可能性」
なおかつ「”希望の”部署に行ける可能性」
その二つを叶えられる可能性は現在の社内状況ではかなり低い、もしくは行ける可能性があってもそれはかなり先になる。周囲や会社を見ていてそう感じました。

このまま会社に身を任せておくのは受け身であるも同然なのではないか。ならば自分で仕事を能動的に選択できる転職の方が、リスクはあるが成功すればキャリアが積めるのではないか。
早めにキャリアステップを踏みたいと考えていた私は”転職”に踏み切ることを決断したのです。

退職に向けて

ここまでの内容を少し要約すると、私の主な退職理由は

・環境的に働き方に限界を感じたこと
・キャリアステップに対する不安

の2つでした。

そのなかで、1つ目の環境要因は少しでも解決できないかと、私は一旦退職を伝える前に上の人にかけ合うことにしました。
ここで希望が見える答えが返ってきたら退職は先延ばし、そうでなければ退職。
そう決意して話し合いをしました。

ただ、会社もそう甘くはなく、
本当はもっと上の人と話したかったのに話させてはくれず、話は一応聞いてくれたものの流されるように対応されたこと。話の返答内容を聞くに環境が変わるのはかなり時間がかかるだろうこと。
その状況を感じ、私は迷いなく退職を決意しました。

退職を伝えるまでは「どうしよう…いつ言おう…」ってなっていたんですが、退職を伝えてからはもう早くて早くて。逆に気持ちがスッキリしました。
一応伝えた際に軽い引き止めに合い(本当に引き止めされるんだ…!と少し感動した記憶)、話し合いの末「もう少し考えてみて」と言われましたが、
その1週間後普通に「やっぱりやめます」と伝え、私の意志の強さ(?)を感じ取ったのか普通に了承されました。

いざ退職!退職してみて

出勤最終日、書類をシュレッダーにガンガンかけながら思ったことは、

「会社辞めるってこんなに清々しいんだ…!」

ということでした。
ちょっとは寂しくなったりするかな〜と思いましたが、全っ然寂しくない。スッキリした。むしろ次の生活を考えてちょっとワクワクした。
多分勤続年数が短かったり退職理由だったりがそうさせたんだと思うんですが、あまりにも清々しくて自分でもおかしかったです。

職場の人は優しい人が多く、在職期間が超短かったにもかかわらずとっても優しく送り出してくれました。送別のお菓子をくれた方までいました。優しい。正直びっくりしました。

最終出勤日以降は今まで気の張っていたものや疲れがドッと出たのか、自律神経がおかしくなってグダグダしていました。とはいえ、社宅に住んでいたため引っ越しなどもしなければならず、引越しの準備にも追われあっという間に退職日になり気づけば退職、といった感じでした。

こんな感じで退職に至り、私は晴れてはじめての無職になりました。ニートです。うれしいね!
ちなみに仕事を決めずに辞めたわけですが、周りからの反応は
「ニートいいな!私も無職になりたい!(?)」
「お金とか大丈夫なの…?」
の二極化という感じでした。意外にも「早く就職しなよ…」といったコメントは少なかったです。詳しくは次のnoteで書きます。

退職してみて感じたことは、意外と退職は普通にできる(もちろん個人差や会社・職場環境による)ということ。
もちろん早すぎる退職だと気が引けたりもしますが、最終的には自分の人生ですから。
なるべく周囲に迷惑をかけないように心がけ、その上で自分がしたいようにすればいいんじゃないかなと思いました。

次は無職生活について語ります。
たった4ヶ月だけど、無職って何してるの?どんな気持ち?お金は?
などなど。気になったかたはぜひ覗いてみてね。

この記事が参加している募集

退職エントリ

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?