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第4章:自信は人にやさしくなれる力

今回はヘッダーの写真のテイストを変えてみました。
プロフィール画像もテイストを統一してみました。
自分がしっくりくる形になるまでは何事も試行錯誤です!

さて、本題です。
先日ふと気づいたのですが、自信を失っている時のわたしは大切な人にすぐ怒ることが多いようです。

いつもだったらスルーできる相手の些細な失敗や過ちでさえ、なぜか厳しく注意して指摘してしまうようです。

この現象は一体何なのでしょうか。
気になったので色々と調べてみました。

ということで、今回のテーマである「自信」がもたらす自分と他人への影響について、様々な視点で考えたいと思います。

わたしの考えの結論から先に言うと、「自信をつけることは自分のためというよりも、大切な人のためという視点で捉えて過ごすと、良い循環が連鎖する」と考えます。

それでは、なぜわたしがそのような考えに至ったかということを、以下の3つの視点に分けて解説を加えていきたいと思います。

考察①:自信と過信の違い

まず、自信とは何かと考えた時に、文字通り「自分を信じること」だとわたしは考えます。

自分にはこういうことができるとか、優しい性格であるとか、正しい考えを持っているとか、自分の能力・性格・考え方・あらゆるものを信じるということだと思います。

わたしは就職活動の時に自信を持てなかった経験があるので、自己PRや自分の強みといったものを企業から問われることがすごく嫌でした。

今でも自分の強みを信じられなくなることが多々あるので、自信の浮き沈みが激しい方だと自覚しています。
何か新しいことを学んだり、他者から評価された時には、一時的に自信がつき、いろんなことが楽しく思えたり、心が踊る感覚があります。

しかし、自分を過度に信じすぎると、自己認識と現実の自己に大きな乖離が生じてしまい、実際の自分を見失ってしまうので注意が必要です。

このような過度な自信の持ち方を「過信」と言い、こうなってしまうと、俗に言う「痛い人」とか「調子に乗っている人」というレッテルが貼られてしまい、周囲の人からのあたたかいサポートを受けにくくなったり、距離を置かれたりと、自分にとって不利な状況を作り出してしまうきっかけとなるかと思うので、過信になることだけは避けなければなりません。

人生を豊かにするためには、自信は持ちすぎると逆効果となってしまうため、過信に傾かないように定期的に自分を見つめ直すといった習慣が必要です。

考察②:自信と謙虚の関係

次に、過度な自信とは逆に、行き過ぎた謙遜や謙虚などが邪魔してしまい、過度に自信を持てないパターンもあります。

謙虚であることは人として素晴らしいことだと個人的には思いますが、それがかえって自分を苦しめてしまっては豊かな人生を送りづらくなってしまい本末転倒です。

中には、自分に能力があることを示す外的な証拠があるにもかかわらず、自分は詐欺師であり、成功に値しないという考えを持つ人もいます。

これを心理学用語でインポスター症候群(Impostor syndrome)と言います。

自分がインポスター症候群かどうかを測る指標として、『The Secret Thoughts of Successful Women』の著者であるヴァレリー・ヤング(Valerie Young)博士の5類型というものがあります。

<インポスター症候群を測る5類型>
● 完璧主義者: 
何事も完璧にこなさないと気が済まず、そうでなければ自分が出来損ないに思えてしまい、著しく自己不信を募らせる。
● スーパーヒーロー: 
仕事か恋愛における自分が詐欺師のように思えるため、想像上の欠点を隠そうと人一倍努力する。働きすぎや自分の力不足に対するストレスで、メンタルヘルスに悪影響が出ることも多々ある。
● 生まれつきの天才: 
どれだけ楽に欲しい物が手に入ったかで自分の価値を測る人。作業をやり遂げたり、友達を作ったりするために努力することを恥じる。
● ソリスト: 
何事も自分でやらないと気が済まない人。人の助けが必要なのは、自分が無能だからだと思っている。
● エキスパート: 
知識の量で自分の価値を測る人。いつまで経っても自分の知性が不十分に思えてしまい、周囲から何も知らない人だと思われるのを恐れている。

5類型の特徴をまとめると、
「徹底的な完璧主義、無駄に頑張り過ぎる、自分の成果に対して過小評価、人からの賞賛を一切認められない、失敗に対して過度に恐れる人」
が挙げられます。

これらの特徴のいずれかが該当してしまう方は、インポスター症候群の可能性が高いかもしれません。

そして、日本人は特にこれらの傾向が強いと言われています。

その原因としてはたくさん考えられますが、例えば、日本の教育では、子供のころから「個性」よりも「同調」が求められ、他の人と同じように振る舞うよう教育されてきたという教育的背景や、謙遜を美徳とする文化的背景などがあるためだと考えられています。

過度な自信喪失に陥らないためには、わたしも実践しているのですが、以下の4つを意識することをおすすめします。

意識を変えるだけなのですが、とても気持ちが楽になり、徐々に豊かなこころを持てるようになりました。

<自信を失わないための4つの克服方法>
1. 自分にも他人にも完璧を求めない。
 →完璧主義から最善主義へ
2. 今に集中して未来に心配し過ぎない。
 →架空の不安からの脱却
3. 褒められたら否定せずに素直に受け入れる。
 →褒められたらまずは感謝
4. 小さな目標でも達成したら自分を褒める。
 →「まだまだ思考」から「コツコツ思考」へ

いくら周りから「自信を持ちなさい」と言われても、自分の意識が変化しないとなかなか自信を持つことは難しいと思いますので、まずは試しに上記4つの克服方法を意識してみることをおすすめします。

考察③:「自己効力感」の研究

最後の考察ですが、心理学用語の1つに「自己効力感(Self-efficacy)」という言葉があります。

自己効力感とは、ある状況下で結果を出すために適切な行動を選択し、かつ遂行するための能力を自らが持っているかどうか認知するための言葉として用いられます。

簡単に言うと、「自分ならやれるかもしれない!!」とポジティヴな感覚が持てるかどうかということです。

自己効力感が高い人は、困難だと思えることでも失敗を恐れずにチャレンジでき、積極的に行動に移すことができるという研究結果があります。

この考え方は『激動社会の中の自己効力』の著者であるスタンフォード大学教授のアルバート・バンデューラ博士が行った研究で明らかになったもので、さまざまな恐怖症を克服した人たち2万人へのインタビューを通して、恐怖症を克服した人たちには必ずある共通点が存在することが判明しました。

それは、彼らは恐怖症という極めて困難な病を克服することができたことから、「自分は困難を克服できる」という感覚や、「自分は現状を変えることができる」と自分自身を信じられるようになれたというものでした。

この結果から言えるのは、何か困難なことを克服したり、課題を乗り越えたりする経験をした人は、「自分ならやれるかもしれない!!」という高い自己効力感を持つことができ、その後も失敗を恐れずに挑戦し続けられる考え方が定着するということです。

つまり、考察②でも述べましたが、小さなことでもコツコツと達成し続けることで、徐々に自分自身を信じられるようになっていき、次へのチャレンジができる癖がついていく可能性が高まるということが言えます。

そこで、わたしが実践した強制的に自己効力感を高める方法を一例として紹介したいと思います。

<自己効力感を高める一例>
ステップ①
自分の強みを無理やり3つノートに書き出す。

ステップ②
それらを組み合わせて発信できる新しいことを考える。

ステップ③
とりあえず一回やってみる。

ステップ④
失敗したら別のやり方で発信してみる。
(=失敗の分析をして次のチャレンジに活かす)

ステップ⑤
しっくり来たら続けてみる。

ステップ⑥
意外といろいろできるじゃんと気づいてあげて自分を承認する

この方法で、わたしは今、noteと手描きイラスト作成とLINEスタンプ作りを同時並行で進められています。

それらを様々な媒体で発信することで、評価してもらえたり、肯定してもらえることで、自分でも誰かのために役立てていると思えるようになり、これからももっと頑張って続けてみようと思えるようになりました。

この記事を読んでくださっているみなさんも、noteで発信することを通して、少しずつでも自己効力感を感じられているのではないのでしょうか。

わたしはそのように高い自己効力感を持って自らの考えや思いを発信しているみなさんを心から尊敬しています。
みなさんと一緒にnoteでの発信を継続していき、自己効力感をお互いに高め合っていきたいです。

まとめ:自信を持つとどのような効果があるのか?

まとめとなりますが、タイトルと冒頭でわたしなりの結論を言ってしまっている通り、「自信を持つと人や社会に優しくなれて、さらに自分を好きになれる」と結論づけたいと思います。

これは今回の考察と自分の経験に基づく考え方なのですが、やはり、自分に自信がなくて、こころの中が不満足な状態の時は、他人や社会に対して負の感情を抱きやすくなってしまいます。

そこで、自信をつける(=自分を信じる)ためには、まずは失敗を恐れず、小さなことでも何か発信してみて、その発信が人から評価承認されることで、自己効力感が高まり、今の自分に対して満足する自己肯定の状態を自ら作り出すことが重要だと考えます。

自分に自信が持てると、人や社会にも優しく接することができ、その優しくされた人からの感謝や評価から、さらに自分に自信がつくという正の好循環が連鎖していくので、まずは自信をつけることが第一歩だと思います。

今回も長い記事になってしまいましたが、みなさんに少しでも「自信を持って行動してください」というわたしの心からの想いが伝わっていただければ本当に嬉しく思います。

(「スキ」していただけると自己効力感が高まり、次回の発信もまた頑張れる気がします。)

それでは、みなさん、一緒にnoteでの自己発信をがんばって続けていきましょう!

わたしへのサポートよりも他の素晴らしいクリエイターの方々へのサポートをお願い致します!