見出し画像

5 ノートの話

ノートはロイヒトトゥルム1917を愛用している。A5サイズで249ページもあり、ハードカバーで堅牢な作りになっている。バレットジャーナルとして使用しているので、何でもかんでもここに書き込んでいる。1冊3,000円前後とノートとしては高価であるが、多少贅沢な使い方をしても3ヶ月以上は使える。各ページにページ番号が振ってあるので、目次を作れば後からの検索もしやすい。以前は目的別にノートを使い分けていたが、これではすこぶる効率が悪い。バレットジャーナルを実行するとロイヒトトゥルム1冊ですべてが済み、情報を一元管理出来るので効率が良い。これはノートの種類の問題ではなくバレットジャーナルという手法の恩恵ではあるのだが、バレットジャーナルを楽しく続けられるのも堅牢なノートあってこそなのである。

さて、その堅牢なロイヒトトゥルム用のカバーを買ってしまった。そもそも堅牢なロイヒトトゥルムにカバーなど必要なく、その行為は屋上屋を架すという言葉そのものである。Weblio辞書で「屋上屋を架す」と検索すると「機能が重複していて無駄であることのたとえ」とある。そう、無駄なのかも知れない。しかし文房具が好きな上にレザーも好きな私にとって、栃木レザーのロイヒトトゥルム専用カバーは無視できるものではない。
 


届いた栃木レザーのカバーは、遥か昔、小学校に入学する時に嗅いだ新しいランドセルの匂いがした。触れてみると吸い付くような素晴らしい触感だ。私はロイヒトトゥルムの表紙の色を、冬ならブルー系、春は黄色、夏は赤系と、季節に合わせて選んでいた。つまりそれは表紙の色次第で気分が影響されると言う事でもある。カバーを掛けることで、いつでもニュートラルな気持ちでノートを開く事が出来るようになる。ほ〜ら意味がある。だから、カバーは決して屋上屋などでは無いのだ。・・・言い訳かも知れないが。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?