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松廼屋|論点解説 薬剤師国家試験対策ノート問103-129【衛生】論点:性感染症 / HIV, 梅毒, B型肝炎, 感染症法 類型, 発生動向・感染経路・感染予防

松廼屋|論点解説 薬剤師国家試験対策ノート問103-129【衛生】論点:性感染症 / HIV, 梅毒, B型肝炎, 感染症法 類型, 発生動向・感染経路・感染予防

matsunoya_note  から、薬剤師国家試験の論点解説をお届けします。

薬剤師国家試験対策ノート NOTE ver.
第103回薬剤師国家試験|薬学理論問題 / 問129

問103-129(論点:性感染症)を
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苦手意識がある人も、この機会に、性感染症の基礎を一緒に完全攻略しよう!


第103回薬剤師国家試験|薬学理論問題 / 問129

Q. 我が国における性感染症に関する記述のうち、正しいのはどれか。
選択肢|
1. 新規HIV感染者の大半は男性であり、異性との性的接触によるものが最も多い。
2. 2010年以降、性器クラミジア感染症の患者数は、性感染症の中で淋菌感染症に次いで多い。
3. 2010年以降、梅毒の患者数が増加しているが、その治療には抗ウイルス薬ラミブジンが有効である。
4. B型肝炎ウイルスはキャリアとの性行為により感染するため、その予防にはコンドームの使用が有効である。
5. HIV感染症及び梅毒は、いずれも5類感染症の中で全数把握が必要な感染症である。
(論点:性感染症 / HIV, 梅毒, B型肝炎, 感染症法 類型, 発生動向・感染経路・感染予防)

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滝沢 幸穂

PhD (Pharmacokinetics)
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滝沢

前置き|

今回の論点解説では、性感染症を取り上げます。選択肢1の論点は、HIVの発生動向と発生経路についての理解を求めるものでした。
論点とはたぶん関係のない前書きになりますが、先週の休日、「ボヘミアン・ラプソディ」という映画を見ました。
ロックグループのクイーンとそのリードボーカルのフレディ・マーキュリーを、実話に基づいて描いたストーリーです。
映画のラスト、1985年7月に行われた20世紀最大のチャリティーコンサート「LIVE AID」でのフレディ・マーキュリーとクイーンの20分間の伝説のパフォーマンスが、そのまま再現されるシーンがあります。
映画の中では、フレディがそのコンサートの直前にバンドの仲間に「自分はHIVに感染した」と告白するのですが、1985年は日本で初めてエイズ患者が報告された年でもあります。
当時はこの新興感染症の確実な治療法が確立されていなかったので、HIV感染とエイズは予後の悪い感染症でした。
HIV感染は死を意味しました。
フレディ・マーキュリーはこのLIVE AIDでのパフォーマンスのあと、6年後の1991年11月に、エイズによる免疫不全に伴う肺炎で自宅で死去します。45歳でした。
1991年は、日本でもHIV感染者の報告数が急激に増え始めた年です。1991年の日本でのHIV感染者は 200人を超え、翌年の1992年にはHIV感染者は 400人を超えました。そして2007年にHIV感染者が1082に達するまで、感染者の数は増加し続けるのです。
「LIVE AID」での本物のクイーンとフレディ・マーキュリーを見たくなって検索したら映像があったので、1985年の20分間のライブを、2020年にはじめて見たのですが、というか、クイーンというバンドを映像で初めて見たのですが、すごかったなー。
日本のテレビ局でもライブ中継したそうです。いうと年がばれますが、1985年、わたしは大学生でひとり暮らしをしていて、下宿にはテレビがありませんでした。大学時代にテレビを見たことがありません。

Live Aid | 6 pm - 8 pm | Wembley Stadium, London

via @YouTube

Freddie Mercury & Brian May - Is This The World We Created? (Live Aid 1985) https://youtu.be/riwDo7_GxjM via @YouTube

映画のストーリーを真に受けると、フレディはティーンエイジャーで祖国を離れ、ペルシャ系(今のイラン系)移民として英国への移民となって成長しています。そして、フレディがマイノリティとして差別を受けながら、イギリス人としてのアイデンティティを自由に表現できる場所は、ライブでの民衆を前にしたパフォーマンスだけだったのかもしれません。もしかしたら、1985年当時にはすでに満身創痍で、からっぽに近いような内面の状態だったのかもしれない。それでも、そのライブの20分間だけだったのかもしれないけれど、フレディの歌声と民衆へ向けた彼のまなざしには、全ての民衆への深い慈悲深さと高貴さがあって、解像度の低い映像からでもそのカリスマ性が伝わってきた。

その姿はクイーンというロックバンドのリードボーカルそのものではあったけれど、もしも彼がペルシャの民族衣装か軍服を着て、祖国の民衆の前で演説をしていたとしてもそのまま違和感がないような、民衆の幸福をひたすら願う慈悲深さと、一国の王族のような高貴さと、凛とした美しさが、なんだかそのライブから伝わってきた。
音楽なんか、趣味でできたらよかったのにね。
でも、その舞台だけが彼の移民としてのイギリス人としてのピーンと張りつめたアイデンティティと非凡な才能を自由に表現できるたったひとつの場だったのだろう。

フレディ・マーキュリーに、あの時代、誰かがドラッグのまわし打ちなどの危険性とか不特定多数との性交の危険性について助言し健康面でのコントロールの支えになる人がいたら、彼はまだ生きていたかもしれない。

今は、エイズ治療の新薬が開発されて、HIVが検査で見つかって早期に標準治療を受ければ、エイズで死ぬことは必ずしも運命ではなくなった。

テレビがなかった20代の学生だったわたしが大学の薬学部で薬学実習に半泣きで取り組んでいた1980年代の、フレディー・マーキュリーが輝いていたころの映像を、2020年というはるかに時代を経た令和の初めての1月に見た。

「彼が生きていたらな。」と、まったくロックンロールとは縁遠いわたしですが、ふと思ったのでした。

Queen - Somebody To Love (Official Lyric Video)  via @YouTube

https://youtu.be/SrvO4baXLWI

Queen - We Will Rock You (Fast) [Official Lyric Video]
[Queen On Air] via @YouTube
https://youtu.be/Ekm6WtKwQos

_____ トピックス _____

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松廼屋|論点解説 薬剤師国家試験対策ノート問103-129【衛生】論点:性感染症

 こんにちは!薬学生の皆さん。BLNtです。解説します。
薬剤師国家試験の衛生から性感染症を論点とした問題です。

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選択肢ごとにテーマ(HIV / 発生動向・感染経路、性感染症 / 疾病別の発生動向、梅毒 / 発生動向・薬物治療、B型肝炎 / 感染経路・感染予防、性感染症 / 感染症法 類型)が異なります。
テーマごとに別々に解説します。

目次|

選択肢1. 論点:HIV / 発生動向・感染経路
選択肢2. 論点:性感染症 / 疾病別の発生動向
選択肢3. 論点:梅毒 / 発生動向・薬物治療
選択肢4. 論点:B型肝炎 / 感染経路・感染予防
選択肢5. 論点:性感染症 / 感染症法 類型

選択肢1. 論点:HIV / 発生動向、感染経路
Q1. 新規HIV感染者の大半は男性であり、異性との性的接触によるものが最も多い。A.【正|誤】|

HIVの近年の発生動向および感染経路について、解説します。

エイズ(AIDS|Acquired Immunodeficiency Syndrome)は、日本語では「後天性免疫不全症候群」といいます。生まれた後にかかる(後天性)、免疫の働きが低下すること(免疫不全)により生じる、いろいろな症状の集まり(症候群)です。
エイズはHIV感染によっておこる症候群です。
HIV(Human Immunodeficiency Virus|ヒト免疫不全ウイルス)は、免疫のしくみの中心であるヘルパーTリンパ球(CD4細胞)という白血球などに感染し免疫力を破壊します。

HIVに感染してもすぐエイズを発症するわけではなく、HIV感染後、通常6~8週間経過して、血液中にHIV抗体が検出されます。
感染から数週間以内にインフルエンザに似た症状が出ることがありますが、この症状からはHIV感染をしているかどうかを確認することはできません。HIV検査を受けることではじめて感染の有無を確認することができます。
(出典:エイズ予防財団|HIV/エイズの基礎知識 > 2 知っていますか?エイズとHIV感染 https://www.jfap.or.jp/aboutHiv/bk03.html

HIVの発生動向および感染経路の最新の科学的根拠に関しては、エイズ予防情報ネットのホームページ(HP)「エイズ予防情報ネット|日本の状況_エイズ動向委員会報告 https://api-net.jfap.or.jp/status/japan/index.html 」に掲載の平成30(2018)年エイズ発生動向年報 https://api-net.jfap.or.jp/status/japan/nenpo2018.html |資料/表5 HIV感染者及びAIDS患者の年次推移(国籍別、性別、感染経路別) PDF https://api-net.jfap.or.jp/status/japan/data/2018/nenpo/hyo_05.pdf に、詳細な情報がありました。

エイズに関しては、1985年および1986年に、それぞれ、日本人男性で5人および3人、外国人男性で1人および2人が報告されており、感染経路は、いずれも同性間の性的接触(*1 両性間性的接触を含む)でした。
1985年が上記報告書での最初のエイズ感染者の報告となっています。

一方、日本ではHIV1987年に初めて報告されました。

1987年のHIV報告数は、日本人の男性 34人、女性 11人、外国人の男性 10人、女性 0人でした。

上記表5「HIV感染者及びAIDS患者の年次推移(国籍別、性別、感染経路別)」によれば、HIV感染者の報告数は、性別では男性が多く、日本人男性および日本人女性のそれぞれの報告数の累計は、それぞれ、16467人および996人であり(1985年 - 2018年)、一方、外国人男性および外国人女性のそれぞれの報告数合計は、1892人および1481人でした。
日本人男性の感染経路は同性間の性的接触70.7%(1985 - 2018)を占めます。
それに対して、日本人女性の感染経路は異性間の性的接触が全体の80.8%(1985 - 2018)を占めます。

近年、2010年以降、HIV感染者は、年間の総数としてはおおよそ1000人/年で推移しています。2016年 - 2018年にかけてHIV感染者の報告数は減少傾向にあり、2018年のHIV報告数の合計は 940人です。そのうち、日本人の男性が 768人と 82%を占めました。

図1-1 に、HIV感染者の国籍別、性別、感染経路別にみた報告数及び比率の年次推移を、上記表5の数値を用いてグラフで示しました。

年次推移(1985 - 2018)
国籍別、性別、感染経路別の報告数(人)

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国籍別、性別、感染経路別の割合(%)

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図1-1 HIV感染者の年次推移(国籍別、性別、感染経路別)

※松廼屋|論点解説(第103回薬剤師国家試験 薬学理論問題 衛生 問129)より / データソースから独自に作図 松廼屋 出典:エイズ予防情報ネット|日本の状況_エイズ動向委員会報告 http://api-net.jfap.or.jp/status/index.html 平成30(2018)年エイズ発生動向年報 表5

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選択肢2. 論点:性感染症 / 疾病別の発生動向
Q2. 2010年以降、性器クラミジア感染症の患者数は、性感染症の中で淋菌感染症に次いで多い。
A.【正|誤】|

性感染症の疾病別の発生動向について、解説します。

厚生労働省のHPによれば、2018(平成30)年に、定点報告された性感染症の報告数総数は、下記のとおりです。

出典:厚生労働省|

性感染症報告数 https://www.mhlw.go.jp/topics/2005/04/tp0411-1.html

2018(平成30)年
順位. 性感染症(定点報告)|性別|報告数(人)
1. 性器クラミジア感染症|女|13121
2. 性器クラミジア感染症|男|12346
3. 淋菌感染症|男|6378
4. 性器ヘルペスウイルス感染症|女|5544
5. 性器ヘルペスウイルス感染症|男|3584
6. 尖圭コンジローマ|男|3584
7. 尖圭コンジローマ|女|2025
8. 淋菌感染症|女|1747

性器クラミジア感染症は、定点報告されている中で、もっとも報告数の多い性感染症です。淋菌感染症は、近年減少傾向を示しており、また、感染者の大部分が男性という特徴があります。疾病別、性別の年間報告数総数でみると、淋菌感染症(男性)は、性器クラミジア感染症(女性)ならびに性器クラミジア感染症(男性)に次いで3位です。

図2-1 に、定点報告されている性感染症の報告数(疾病別・性別)年次推移を、上記、厚生労働省HPの数値を用いてグラフで示しました。

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図2-1 性感染症報告数の年次推移(2000 - 2018)/定点報告

※松廼屋|論点解説(第103回薬剤師国家試験 薬学理論問題 衛生 問129)より / データソースから独自に作図 松廼屋
出典:厚生労働省|性感染症報告数 https://www.mhlw.go.jp/topics/2005/04/tp0411-1.html

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選択肢3. 論点:梅毒 / 発生動向・薬物治療
Q3. 2010年以降、梅毒の患者数が増加しているが、その治療には抗ウイルス薬ラミブジンが有効である。A.【正|誤】|

梅毒の発生動向および薬物治療について解説します。

日本性感染症学会のHP 日本性感染症学会|性感染症診断・治療ガイドライン2016(改訂版) http://jssti.umin.jp/guideline_c.html によれば、梅毒の病原体は螺旋状菌である梅毒トレポネーマ(学名:Treponema pallidum subsp. pallidum)です。

梅毒の治療には、殺菌的に働き、耐性の報告がないペニシリンを第一に選択すべきであるとの記載があります。

ベンジルペニシリンベンザチン(商品名:バイシリンG)投与が基本になります。ベンジルペニシリンベンザチンは、合成ペニシリンではなく天然であり、経験的に他のペニシリンよりも有効であるといわれています。

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梅毒の治療には、ベンジルペニシリンベンザチン1日120万単位/分3またはアモキシシリン1日1,500mg/分3を内服させます。

厚生労働省のHP(厚生労働省|性感染症報告数 https://www.mhlw.go.jp/topics/2005/04/tp0411-1.html )によれば、梅毒(全数報告対象/5類感染症)は、近年、報告数が増加傾向にあります。

2010(平成22)年時点では、男性497人、女性124人、総数621人であった梅毒感染者は、2016年には男性で3,189人、女性で1,386人にまで増加し、総数では 4,575人に達しています。
なお、2017(平成29)年、2018(平成30)年は、さらに増加傾向を示し、それぞれ、総数 5,826人7,001人となりました。

図3-1 に、全数報告されている梅毒の報告数(性別)年次推移を、上記、厚生労働省HPの2000(平成12)年-2018(平成30)年の数値を用いてグラフで示しました。

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図3-1 梅毒の報告数年次推移(2000 - 2018)/全数報告

※松廼屋|論点解説(第103回薬剤師国家試験 薬学理論問題 衛生 問129)
データソースから独自に作図 松廼屋
出典:厚生労働省|性感染症報告数 https://www.mhlw.go.jp/topics/2005/04/tp0411-1.html

梅毒(報告数 / 人)
西暦| 男 | 女 | 合計
2009|523|168|691
2010|497|124|621
2011|650|177|827
2012|692|183|875
2013|993|235|1228
2014|1284|377|1661
2015|1930|760|2690
2016|3189|1386|4575
2017|3931|1895|5826
2018|4588|2413|7001

追記|

性感染症に関する地方自治体の取り組みに関する報告書が、国立感染症のHP(国立感染症研究所|岡山市における梅毒の発生状況(2010~2017年)および、医師への聞き取り調査で得られた梅毒患者の状況 https://www.niid.go.jp/niid/ja/syphilis-m-3/syphilis-iasrs/8018-459p01.html )に掲載されていました。

上記HPで引用されている岡山市における梅毒の四半期別推移(性別、年代別、感染経路別)および男性届出(異性間接触感染/風俗店利用有無)の図を抜粋して図3-2に示します。

上記、報告書によれば、岡山県の梅毒発生状況は2017年第3四半期において全国第2位となっており、岡山県内で増加が進んでいました。

岡山市保健所が届出医師等に聞き取りを行って得た疫学情報を分析した結果、2017年の男性患者の届出78例のうち59例(75.6%)が異性間接触によるもので、女性患者の届出30例は、すべて異性間接触による感染でした。

男性患者で異性間接触で感染したもののうち、「過去数か月以内に風俗店の利用のあった男性」は、2016年以降、増加が続いており、2017年で71.2%(42例/59例)でした。職業については女性の25.9%がCSW(コマーシャルセックスワーカー)でした。

岡山市では、取り組みとして、20代の女性患者が増加していることを受け、女性向けにデザインした「性感染症検査・相談普及啓発カード」(名刺大・2つ折り)を作成し、岡山でも梅毒が急増し、梅毒が経口のみでも感染し得ること、梅毒検査が保健所でHIV検査と同時に無料で受けられることなどを記載した、などの対策を行っているとのことです。
詳細は、上記、国立感染症研究所HPの岡山市保健所の報告書を参照してください。

A. 梅毒の四半期別推移(性別、年代別)
男性

国立感染症研究所-岡山市梅毒推移_男

B. 梅毒の四半期別推移(性別、年代別)
女性

国立感染症研究所-岡山市梅毒推移_女

C. 梅毒の四半期別推移(性別、年代別)
男性/風俗店利用の有無

国立感染症研究所-岡山市梅毒推移_男_風俗店利用

図3-2 岡山市における梅毒の発生状況(2010~2017年)および、医師への聞き取り調査で得られた梅毒患者の状況

出典:国立感染症研究所|岡山市における梅毒の発生状況(2010~2017年)および、医師への聞き取り調査で得られた梅毒患者の状況

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YouTube|

※論点解説動画で予習・復習ができます。
走る!「衛生」Twitter Ver. 性感染症/第103回-問129|薬剤師国家試験対策ノート
選択肢1. 論点:HIV / 発生動向、感染経路
選択肢2. 論点:性感染症 / 疾病別の発生動向
選択肢3. 論点:梅毒 / 発生動向・薬物治療

https://youtu.be/R_OfDxCTKfk

選択肢4. 論点:B型肝炎 / 感染経路・感染予防
選択肢5. 論点:性感染症 / 感染症法 類型

https://youtu.be/RWb24AnaKAk

YouTube再生リスト|走る!「衛生」論点:感染症
https://www.youtube.com/watch?v=R_OfDxCTKfk&list=PLuPATLvMiAKotUdm1-eRhAVnw6iJD9WaN&index=7

ポイント (1)|

2010年以降、【A】感染者は、総数1000人前後で推移している。近年、報告数の【B】は、【C】で【D】を感染経路とする。
2016(平成28)年に、【E】された性感染症の報告数総数は、それぞれ、【F】感染症24,397人、【G】感染症9,175人、【H】感染症8,298人、【I】5,734人であり、一方、【J】された【K】の報告数は4,575人である。【E】されている性感染症のなかで【F】感染症が最も報告数が多い。【K】の病原体は【L】である【M】であり、治療は、【N】を有する【O】から【P】の内服を第一選択とする。【K】(【J】対象/【Q】感染症)の報告数は増加傾向にあり、2010(平成22)年時点では、【R】であった【K】感染者は、2016年には【S】に達した。2017(平成29)年は、さらに増加傾向を示し、【T】となった。

A. HIV
B. 約6割
C. 日本人男性
D. 同性間の性的接触
E. 定点報告
F. 性器クラミジア
G. 性器ヘルペスウイルス
H. 淋菌
I. 尖圭コンジローマ
J. 全数報告
K. 梅毒
L. 螺旋状菌
M. 梅毒トレポネーマ(学名:Treponema pallidum subsp. pallidum)
N. 殺菌的抗菌作用
O. ペニシリン
P. ベンジルペニシリンベンザチン
Q. 5類
R. 男性497人、女性124人、総数621人
S. 男性3,189人、女性1,386人、総数4,575人
T. 総数5,820人(暫定値)

実力テスト (1)|

では、問題を解いてみましょう!すっきり、はっきりわかったら、合格です。

第103回薬剤師国家試験|薬学理論問題 / 問129

Q. 我が国における性感染症に関する記述のうち、正しいのはどれか。
選択肢|
1. 新規HIV感染者の大半は男性であり、異性との性的接触によるものが最も多い。
2. 2010年以降、性器クラミジア感染症の患者数は、性感染症の中で淋菌感染症に次いで多い。
3. 2010年以降、梅毒の患者数が増加しているが、その治療には抗ウイルス薬ラミブジンが有効である。
4. B型肝炎ウイルスはキャリアとの性行為により感染するため、その予防にはコンドームの使用が有効である。
5. HIV感染症及び梅毒は、いずれも5類感染症の中で全数把握が必要な感染症である。

__________

選択肢4. 論点:B型肝炎 / 感染経路・感染予防
Q4. B型肝炎ウイルスはキャリアとの性行為により感染するため、その予防にはコンドームの使用が有効である。A.【正|誤】|

B型肝炎の感染経路および感染予防について解説します。

肝炎情報センター http://www.kanen.ncgm.go.jp/index.html のHP(肝炎情報センター|B型肝炎 http://www.kanen.ncgm.go.jp/cont/010/b_gata.html によれば、B型肝炎はB型肝炎ウイルス(HBV)血液・体液を介して感染して起きる肝臓の病気で、一過性感染持続感染とに大別されます。

出産時または乳幼児期(3歳未満)の感染の場合、持続感染(ほぼ生涯にわたり感染が継続)になりやすいです。

HBVの感染経路は垂直感染水平感染に分けられます。
HBVは、空気感染・経口感染することはありません。

スライド9

B型肝炎の予防に関しては、(1) HBV持続感染の母親からの垂直感染を防ぐ目的での出産時感染予防対策(HBV免疫グロブリンB型肝炎ワクチン(HBワクチン)接種の組あわせ)、(2) B型肝炎感染リスクの高い者(HBVキャリアと同居する家族、医療従事者、警察官、消防士)など希望者に対するB型肝炎ワクチン(HBワクチン)接種、(3) 0歳児に対するB型肝炎ワクチン(HBワクチン)の定期の予防接種(2016(平成28)年10月開始)があります。
(参考資料|上記、5. 予防)。

また、肝炎情報センターHP(肝炎情報センター|日常生活の場での感染伝搬予防 http://www.kanen.ncgm.go.jp/category/nichizyou.html 日常生活の場でウイルス肝炎の伝搬を防止するためのガイドライン PDF http://www.kanen.ncgm.go.jp/content/010/ippan.pdf )Q&A/感染経路によれば、B型肝炎の場合には、性交渉ディープキスの際に、ウイルスが多量に含まれている体液・血液粘膜面が接触することで感染する可能性が高いと考えられています。

健康な皮膚に血液・体液が付着しただけでは感染は成立しませんが、皮膚に傷がある場合、ウイルスが多量に含まれている体液・血液が傷に付着することによって感染が成立する可能性があります。

体液・血液が体に付着した場合は、速やかに流水で洗浄する処理が必要です。

スライド7

設問の論点のテーマであるコンドームの使用に関しては、肝炎.net|感染経路(垂直・水平) http://www.kanen-net.info/kanennet/bkanennet/info-03 に、以下の記載があります。

「B型肝炎ウイルスによる水平感染経路で近年最も多い要因は、性交渉による感染です。よく知らない人と性交渉を持つときには、他の性行為感染症の予防効果もあるコンドームを使用するようにしましょう。
しかし、絶対安全ということはありません
不特定多数の方と性交渉を持つことはなるべく避けてください。
また、パートナーがHBVキャリアの場合、HBV未感染の方は、B型肝炎ワクチン(HBワクチン)の接種により感染を予防することができます。」
以上、引用。

スライド8

論点のテーマについて、以上の解説から、HBVキャリアとの性交渉の際、HBV未感染の方の場合、コンドームはB型感染予防に「100%の有効性がある」わけではないと考えたほうがよいです。

パートナーがHBVキャリアであると判明した場合は、感染の予防には、性交渉の有無にかかわらず、B型肝炎ワクチン(HBワクチン)の接種が有効です。

HBV水平感染の予防の基本は、
B型肝炎ワクチン(HBワクチン)接種と覚えましょう。

追記|

医療従事者の院内感染対策や研究施設で感染性の血液・体液等を取り扱う際には、一般に、作業着・白衣等の着用以外に、手袋着用(手指への血液付着や針刺し事故に対する防御)、マスクの着用(口腔内への感染性物質の付着の防御)、メガネの着用(眼球の保護)は、院内や研究施設におけるガイドライン・指針で義務化されていると思われます。

なお、日本感染症学会のHP(日本感染症学会|院内感染対策Q&A http://www.kansensho.or.jp/sisetunai/index.html Q-33 標準予防策、針刺切創、職業感染予防)によれば、針刺切創などの経皮暴露の際の感染発生率HBVで6-40%、HCVで1.8%、HIVで0.3%との報告があり、血液を取り扱う現場などでの交差感染(医療従事者を介した患者間での感染の伝播)や医療従事者の針刺し事故の防止にとって手袋着用は極めて重要な対策となります、との記載があります。

また、Q&Aでは患者ごとに手袋を取り換えることを推奨しています。

HBV、HCV、HIVの存在が明らかな血液はもちろんのこと、一般に、血液には感染性微生物が存在する可能性があり、消毒剤で完全に処理できない微生物がいることを考慮すべきとの見解です。

薬学生の皆さんも実習で実践されていると思いますが、自分たちが実践で習っていることと、設問の記述を見比べてみることは大事です。皆さんが実習に当たって、白衣、手袋、メガネ、マスク、長靴等を着用して、待機しているところへ、講師の先生が入ってきたとき、要件を満たしていない「軽装」だったら、さりげなく教えて差し上げることもいいかもしれません。

「先生、無防備すぎます。。」

選択肢5. 論点:性感染症 / 感染症法 類型
Q5. HIV感染症及び梅毒は、いずれも5類感染症の中で全数把握が必要な感染症である。A.【正|誤】|

性感染症についての感染症法における類型について、解説します。

厚生労働省のHP(厚生労働省|感染症法に基づく医師の届出のお願い https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/kenkou_iryou/kenkou/kekkaku-kansenshou/kekkaku-kansenshou11/01.html )によれば、感染症法による感染症の分類(類型)の中には、全ての医師が届出を行う感染症と、指定した医療機関のみが届出を行う感染症があります。

全ての医師が、全ての患者の発生について届出を行う感染症の場合、患者が発生するたび、診断した医師が、最寄りの保健所に届け出ます。

一方、指定した医療機関が、患者の発生について届出を行う感染症の場合、医療機関ごとに、週または月ごとにとりまとめて、保健所に届け出ます。

前者が、設問の「全数把握が必要な感染症」に相当します。

1類感染症、2類感染症、3類感染症、4類感染症、指定感染症のすべて、および、5類感染症の一部が、前者に該当します。

なお、「全ての医師が、全ての患者の発生について届出を行う感染症(全数把握が必要な感染症)」のうち5類感染症は、以下の24種類の感染症です。一通り、疾病の名前を読んでおくことをお勧めします。

全ての医師が、全ての患者の発生について届出|

5類感染症の一部:

侵襲性髄膜炎菌感染症・風しん・麻しんは直ちに届出。その他の感染症は7日以内に届出。

(1)アメーバ赤痢 (2)ウイルス性肝炎(E型肝炎及びA型肝炎を除く) (3)カルバペネム耐性腸内細菌科細菌感染症 (4)急性弛緩性麻痺(急性灰白髄炎を除く。)(5)急性脳炎(ウエストナイル脳炎、西部ウマ脳炎、ダニ媒介脳炎、東部ウマ脳炎、日本脳炎、ベネズエラウマ脳炎及びリフトバレー熱を除く) (6)クリプトスポリジウム症 (7)クロイツフェルト・ヤコブ病 (8)劇症型溶血性レンサ球菌感染症 (9)後天性免疫不全症候群 (10)ジアルジア症 (11)侵襲性インフルエンザ菌感染症 (12)侵襲性髄膜炎菌感染症 (13)侵襲性肺炎球菌感染症 (14)水痘(入院例に限る。) (15)先天性風しん症候群 (16)梅毒 (17)播種性クリプトコックス症 (18)破傷風 (19)バンコマイシン耐性黄色ブドウ球菌感染症 (20)バンコマイシン耐性腸球菌感染症 (21)百日咳 (22)風しん (23)麻しん (24)薬剤耐性アシネトバクター感染症
出典:厚生労働省|感染症法に基づく医師の届出のお願い https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/kenkou_iryou/kenkou/kekkaku-kansenshou/kekkaku-kansenshou11/01.html

スライド10

なお、後者の「指定した医療機関が、患者の発生について届出を行う感染症」には、5類感染症の一部が該当し、医療機関ごとに次のように分類されます。

定点医療機関が届け出をする感染症|
5類感染症の一部

小児科定点医療機関|全国約3,000カ所の小児科医療機関
インフルエンザ定点医療機関|全国約5,000カ所の内科・小児科医療機関
基幹定点医療機関 |全国約500カ所の病床数300以上の内科・外科医療機関
眼科定点医療機関 |全国約700カ所の眼科医療機関
性感染症定点医療機関 |全国約1,000カ所の産婦人科等医療機関
基幹定点医療機関 |全国約500カ所の病床数300以上の医療機関
疑似症定点医療機関 |全国約5,000カ所の内科・小児科医療機関 

なお、性感染症のうち、定点医療機関が届出する性感染症として、以下の4つの感染症があります。

性感染症定点医療機関が届出|

月単位で届出
(1)性器クラミジア感染症
(2)性器ヘルペスウイルス感染症
(3)尖圭コンジローマ
(4)淋菌感染症

YouTube|

※論点解説動画で予習・復習ができます。

走る!「衛生」Twitter Ver. 予防接種法/第103回-問129|薬剤師国家試験対策ノート
選択肢1. 論点:HIV / 発生動向、感染経路
選択肢2. 論点:性感染症 / 疾病別の発生動向
選択肢3. 論点:梅毒 / 発生動向・薬物治療

https://youtu.be/RWb24AnaKAk

選択肢4. 論点:B型肝炎 / 感染経路・感染予防
選択肢5. 論点:性感染症 / 感染症法 類型

YouTube再生リスト|走る!「衛生」論点:感染症
https://www.youtube.com/watch?v=R_OfDxCTKfk&list=PLuPATLvMiAKotUdm1-eRhAVnw6iJD9WaN&index=7

ポイント (2)|

【A】は【A】ウイルス(HBV)が【B】を介して感染する。HBVの感染経路は【C】と【D】に分けられ、予防には、HBV【E】の母親からの【C】を防ぐ目的での【F】予防対策(【G】と【H】接種の組あわせ)、【A】感染リスクの高い者(【I】)など希望者に対する【H】接種、【J】に対する【H】の【K】の予防接種(【L】開始)がある。
【A】は、ウイルスが多量に含まれている【B】に【M】面が接触することで感染する可能性が高く、【N】や【O】の際に感染する可能性がある。【D】経路で近年最も多い要因は、【N】による感染である。パートナーが【P】の場合、HBV未感染の方は、【H】の接種により感染を予防することができる。【Q】は、他の性感染症も含めて予防効果があるが、【R】ということはない。【S】との【N】はなるべく【T】べきである。
【U】による類型で、【V】の一部に分類されている性感染症のうち、【W】が義務付けられている感染症は、【X】であり、一方、【Y】が義務付けられている感染症は、【Z】である。

A. B型肝炎
B. 血液・体液
C. 垂直感染
D. 水平感染
E. 持続感染
F. 出産時感染
G. HBV免疫グロブリン
H. B型肝炎ワクチン(HBワクチン)
I. HBVキャリアと同居する家族、医療従事者、警察官、消防士
J. 0歳児
K. 定期
L. 2016(平成28)年10月
M. 粘膜
N. 性交渉
O. ディープキス
P. HBVキャリア
Q. コンドーム
R. 絶対安全
S. 不特定多数
T. 避ける
U. 感染症法
V. 5類
W. 全数報告
X. ウイルス性肝炎 (E型・A型除く)、後天性免疫不全症候群、梅毒
Y. 定点報告
Z. 性器クラミジア、性器ヘルペスウイルス、尖圭コンジローマ、淋菌感染症

実力テスト (2)|

では、問題を解いてみましょう!すっきり、はっきりわかったら、合格です。

第103回薬剤師国家試験|薬学理論問題 / 問129

Q. 我が国における性感染症に関する記述のうち、正しいのはどれか。
選択肢|
1. 新規HIV感染者の大半は男性であり、異性との性的接触によるものが最も多い。
2. 2010年以降、性器クラミジア感染症の患者数は、性感染症の中で淋菌感染症に次いで多い。
3. 2010年以降、梅毒の患者数が増加しているが、その治療には抗ウイルス薬ラミブジンが有効である。
4. B型肝炎ウイルスはキャリアとの性行為により感染するため、その予防にはコンドームの使用が有効である。
5. HIV感染症及び梅毒は、いずれも5類感染症の中で全数把握が必要な感染症である。
(論点:性感染症)

参考資料|

文献1|

エイズ予防財団|HIV/エイズの基礎知識 > 2 知っていますか?エイズとHIV感染 https://www.jfap.or.jp/aboutHiv/bk03.html

文献2|

エイズ予防情報ネット|日本の状況_エイズ動向委員会報告 https://api-net.jfap.or.jp/status/japan/index.html 」に掲載の平成30(2018)年エイズ発生動向年報 https://api-net.jfap.or.jp/status/japan/nenpo2018.html |資料/表5 HIV感染者及びAIDS患者の年次推移(国籍別、性別、感染経路別) PDF https://api-net.jfap.or.jp/status/japan/data/2018/nenpo/hyo_05.pdf

文献3|

出典:厚生労働省|
性感染症報告数 https://www.mhlw.go.jp/topics/2005/04/tp0411-1.html

文献4|

日本性感染症学会|性感染症診断・治療ガイドライン2016(改訂版) http://jssti.umin.jp/guideline_c.html

文献5|

国立感染症研究所|岡山市における梅毒の発生状況(2010~2017年)および、医師への聞き取り調査で得られた梅毒患者の状況 https://www.niid.go.jp/niid/ja/syphilis-m-3/syphilis-iasrs/8018-459p01.html

文献6|

肝炎情報センター http://www.kanen.ncgm.go.jp/index.html のHP(肝炎情報センター|B型肝炎 http://www.kanen.ncgm.go.jp/cont/010/b_gata.html

文献7|

肝炎情報センターHP(肝炎情報センター|日常生活の場での感染伝搬予防 http://www.kanen.ncgm.go.jp/category/nichizyou.html 日常生活の場でウイルス肝炎の伝搬を防止するためのガイドライン PDF http://www.kanen.ncgm.go.jp/content/010/ippan.pdf

文献8|

肝炎.net|感染経路(垂直・水平) http://www.kanen-net.info/kanennet/bkanennet/info-03

文献9|

日本感染症学会|院内感染対策Q&A http://www.kansensho.or.jp/sisetunai/index.html Q-33 標準予防策、針刺切創、職業感染予防)

文献10|

厚生労働省|感染症法に基づく医師の届出のお願い https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/kenkou_iryou/kenkou/kekkaku-kansenshou/kekkaku-kansenshou11/01.html

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