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「友達」の不在

僕には今、身近に友達はいない。高校と大学時代の友達は大好きだけど、離れたところに暮らしていて家族持ちも多いので、気軽に集まれる状況ではない。もう10年は会っておらず、SNSでたまに近況報告する程度だ。

幼少期から、友達を作り方が分からない。職を得てからも誰かと飲みに行くこともなく、仕事が終わればまっすぐ帰宅。土日も特に誰かと遊ぶこともないこの20年。

以前は仕事以外にやりたいことが明確にあって、その実現に時間を費やしていたから問題にならなかったけど、それがだいぶ薄れて時間を持て余すようになると、一気に「孤独感」が増してしまった。自分勝手な話ではあるけど、一人遊びが以前ほどうまくできなくて孤独感が強まった。

家族がいるからまだ孤独感は薄いが、もし家族がいなかったら、孤独以外の諸事情も鑑みると、おそらく今自分はこの世にいないのではないかと思う。

「友達なんて」と思って生きてきたが、正直それは間違っていたと思う。まぁでも、友達の作り方が分からずに来たので、こうなるのも仕方ないのかとも思ったりする。

なぜ今のような状態になったかは、自分ではよく分かっている。

大学院に入ったもののうまくいかず、一旦就職
→就職して態勢を整えてから再度大学院に行こうと、仕事以外の時間を研究に全振り
→仕事関係の人間関係が広がらない&趣味の不在により人間関係広がらず
→時間の経過とともに研究への情熱が薄まってしまう
→余った時間で何かするという趣味もない
→遊びに行く友達もいない
→「孤独感」の強まり

解決するには、何か夢中になれることを取り戻すのが一番ではないかと思う。しかしこれがまた難しい。本当にやりたいことがあれば、寸暇を惜しんで何も考えずとも邁進できるタイプなのだが…

今までは幸運にも何らかの明確な目標があった。しかし今はそれがない。人生の道標がない状態だ。どうにかしてこれを取り戻さないとと思う。その過程で友達ができればラッキーではないか。直感だが、「友達を作ること」を目標にすると歪みが生じる気がする。自分が他の人から「友達を作る」という目的のための存在だと思われると、やはりいい気はしないからな。

逆にいうと「孤独慣れ」しているので、それはそれで強みなのかもしれない。少し寂しいだけで。


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