人事異動直後の僕流メンタルヘルスの心得
7月。人事異動。
1日が人事異動後はじめての勤務だった方も多いのではないでしょうか。
いかがでしたか?
挨拶回り、荷物の移動、引継ぎ…あっという間に一日が過ぎ去ったのではと思います。
かく言う私も異動でした。
「2年は確実に残るかな」と思っていたものの、まさかの異動の内示を受けて少し驚きました。
しかも、いくつか希望を出していた部署のひとつ。
「病気で長期離脱もしたし、今の職場ではもう希望が叶うことはないだろうな」と思っていたので、驚きもひとしおでした。
さて、昨日一日過ごしてみて、やはり「異動って苦手だなぁ」と再確認しました。
希望部署であるか否かを問わず、新しいメンバーの人物像、仕事の質と量、自分にとってのやりがいや得意分野を活かせるかどうかといった様々なことが気になりました。
昼過ぎには、「あぁ、ここでやっていけるのかな…」と大きな不安に襲われたものです。
「早く仕事に慣れて楽になりたい」とはやる気持ちがある一方で、「心身の健康面やプライベートとの両立も考えたい」という思いもあって。
総じて心の中は「大荒れ」でしたね。
さて、こんな時期をどう乗り越えていけばよいでしょうか。
私なりに考えてみました。
(1)確認する
一通り引継ぎを受けるとほっとします。しかし、いざその通りにやろうと作業を始めると、「あれ、なんだったけ?」となります。そして押し寄せる焦燥感。引継ぎを受けると、その時は何となく分かった気になりますよね。しかしメモの字が汚くて読めなかったり、必要な情報をメモしそびれていたりしていて、結局思うように作業が進みません。残してくれたマニュアルを見ても、細かいところが分からなかったり、いちいちパスワードに阻まれたり、心折れそうになります。
そういう時はもう素直に前任者らに確認し、少しでも歩みを進めましょう。それが1番の精神安定剤です。前任者の引継ぎは言語化されていない部分も多々あるので、そこは尋ねないと話になりません。「面倒がられるかな」とか思わず、素直に確認しましょう。
(2)焦らない
異動直後は「右も左も分からない」「どうしよう」「この先やっていけるのだろうか」という不安が必ず湧き上がってきます。でも考えてみてください。初めての異動ならまだしも、何回も異動を経験している方々。これまで同じように不安に感じつつも、何とかなってきたのではないでしょうか。もちろん個人差もありますし、「いやいや、何とかなったとか言うけれど、十分なレベルではない」と思うこともありましょう。しかし、総じて業務を停滞させてしまったりということはなかったはずです。人間関係に問題がなければ、1年後には「もう1年いてもいいかな」と思うことが多いでしょう。
人間は慣れる生き物です。その本能を信じて、焦らずにあえて時間をかけて慣れていきましょう。
(3)ストレスを意識する
異動直後はストレスやプレッシャーを感じやすいものです。やったことのない仕事や環境に身を置くわけですから、それは当然ですよね。いつもは感じない精神的な負荷を感じるわけです。「くそー、しんどいな」とそう思う気持ちはよーく分かります。しかしそこであえて一歩下がりましょう。「あ、今はストレスやプレッシャーを感じて当然の時期なんだ」「今自分は過敏に反応しているな」と、現状を「第二の自分」の視点から客観的に捉えてみましょう。
そうすることで、この時期を気をつけて乗り切ろうという心構えが芽生えます。もし心身に異変を感じた時も、素早く対応できます。
他にも様々な対処法があると思います。「こんな方法もあるよ」というのがあれば共有していただけると幸いです。
誰もがたいへんな異動時期。早く落ち着けるように、ぼちぼち進んでいきましょうね。