食パンと牛乳が入院生活の生きる活力をくれた話。
「朝、ごはん派?パン派?」
一度は聞かれたことないだろうか。
最近はヨーグルトやフルーツ、スムージーなど、健康志向が高まり、朝ごはんを大切にする人が増えたような気もする。
SNSで流行りの食べ物や芸能人のモーニングルーティンを真似したり、ボディメイクやダイエット、子どものためなど。人それぞれの理由やきっかけで、食事と向き合う人が増えたと思う。
僕は朝ごはんはしっかり食べるタイプ。完全にごはん派。玄米や雑穀米をベースに、キノコ類や野菜を2~3個の卵で閉じた朝ごはん。お米をオートミールに変えたり、オートミールにプロテイン、ナッツ、豆乳を加えたオートミールボウルが朝の日課。
パンは好きなのですが、小麦を普段控えるようなプチグルテンフリー生活。パンは中毒性もあり、シンプルな材料ではあるが、その分、パン単体だとごはんの栄養素には遥かに負けてしまう。
僕は心の欲を満たす時に、大好きなハードパンやピタパンサンド、タルティーヌ、バインミーなど野菜も摂れ、小麦の香りや生地の香り、何も付けないでも最高なかぶりつけるパンが大好き。
そんな圧倒的ごはん派の僕は今、
「毎朝必ず食パン2枚を食べている。」
僕が入院している病院は、「食パン(2枚)、副菜、果物、牛乳」というのが朝の献立となっていて、言えばごはんに変えてくれるとは思います。ただ、僕はその場その時その状況に適応させる身体や頭はある方なので、この生活を楽しみたいと思い、パン生活がスタート。
副菜はサラダや温野菜、又はスープやクリーム煮など。果物はバナナかオレンジ。ジャムも日によって味を変えて毎日の献立が完成される。
「食パンの食べ方ランキング第1位」は、
「トーストさせてからバターやマーガリン、ジャムを塗って食べる。」
ほとんどの人がこの食べ方が大好きだと思う。ただ、病室にレンジもトースターもない。そんな中、袋ごと少し温められたこの食パンがほんのり朝の気持ちを優しくしてくれる。
ごくごく普通の食パンです。原材料を見ると、乳製品やマーガリンが入っており、小麦本来の香りや味というよりかは、何も付けなくても甘い食パンです。
最初にも書いたように、僕は生地や小麦の香りが好きなので、今も食パンは何も付けずに食べます。でも、こんな食べ方とかしちゃいますよね。
みんな一回はやったことありません?
・食パンかじって、口にまだある時に牛乳を飲む。
いけないことしてる感じがして、誰かに怒られそう。笑 口の中でふやけるパンの感覚、男の人は特に学生の時含めて、一度はやったと思う。
他には、副菜を挟んでサンドイッチ風にかぶりつく。
具材が溢れても、口いっぱいに頬張ってもなんかお行儀悪くもなく、サンドイッチだと許せる。って気がするのは僕だけだろうか。
童心に返ったようで、なんか嬉しくなる。そんな病室で、(今日はどうやって食パンを食べよう。)って、ワクワクしてる大人がいるなんて、同じ部屋の子たちは知らない。笑
でも、結局これが好き。
パンをスープに浸して食べる。
パンをスープにつけて食べる。
小さいころにおうちでシチューやコーンスープが出た時に無心でやってた頃をふと思い出す。お皿をパンで拭って綺麗に食べるのが、マナーが悪いって今は言われたりするのかな。
外食でパスタ食べて、セットでバゲット付いてきたら、パスタソースをバゲットにつけて食べません?笑 なんならあれあってのパスタみたいな...笑
このシリーズ大好きだったなぁ。特にこのかぼちゃ。元から浸ってるパンがなんとも言えない食感で、病院のコンビニで見つけて、つい何十年ぶりかに買ってしまった。退院したらすぐ食べよう。
僕は「つけぱん派」
毎日同じ食パンと牛乳なのに、夜寝る時、明日の朝ごはんが楽しみで眠りにつく今、不思議と飽きもせず、毎朝が楽しみになっている。
地味なリハビリに思うように動かない膝。それでも少しずつ日に日にやれることが増え、メニューが増えることで、自分の身体に足が馴染んできたような感覚になる。
小さなこと、些細なことが今を生きる自分の原動力で、「リハビリ頑張ろう。」「今日も元気に。」と気持ちを上げてくれる毎日の食事がやっぱり大切だ。
日々のことに感謝する。当たり前の日々が当たり前じゃないということを教えてくれた気がする。
毎日の食事、なんてことのない「食パンと牛乳」が、怪我をしている自分を高めてくれる活力なのかもしれない。
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