見出し画像

大怪我をしてもアスリートとして誰かの希望や勇気になっていかないといけない。

【アスリートと怪我】

サッカー選手である以上、常に怪我と向き合い、身体が資本な世界で戦う中で切っても切り離せないテーマです。

接触プレーや危険なプレーが多いサッカーでは、致し方ない部分ではある捻挫や骨折は何回かありますが、4歳から始めたサッカーで、肉離れのような筋肉系の怪我を一切したことがありません。そして、何ヶ月も離脱するような怪我をして来なかった恵まれたサッカー人生だったと思います。

過去にチームメイトや身近な選手が大怪我をしたり、他チームや他の競技でも大怪我のリリースを見る度に、どこか自分の身には起こらないような感覚だったのかもしれません。

どれだけ自分で毎日を積み重ねても、どれだけ怪我予防しても、どれだけトレーニングしても、僕の身体は一瞬で靭帯が切れ、音が響き、大怪我をしてしまいました。

2月24日。3ヶ月半前に前十字靭帯損傷という、スポーツ選手でいわば致命傷とも言える大怪我です。キャリアを棒に振ってしまう人もいれば、2.3回靭帯が切れても復活して逆境を乗り越えて活躍する選手もいます。そんな膝の大怪我です。

全治はおよそ8ヶ月。あくまでおよそ。半年で復帰するは選手もいれば、なかなか進行が上手くいかずもっと掛かる選手もいます。早ければリスクを伴う。逆にゆっくり丁寧に治すことは大前提ですが、僕らサッカー選手は明日が保証されない世界で生きています。

来年の契約があるかわからない。サッカーをやりたくてもやれない。結果の世界で生きている以上、そこと向き合い、毎日そのメンタルと戦い、毎日切磋琢磨して声掛け合う仲間でも「試合に出る選手。試合に出ない選手。」に分けられる。

試合に勝てば悔しい思いをしてる選手の前で喜ぶ。試合に負ければ、試合に出てない選手は、(次はチャンスだ)同じチームなのに表面的な姿で接する関係性はよくあることです。アスリートが勝負の世界で生きていく上でメンタルがいかに大切かということ。

僕はこの数年歯車が噛み合ったかのように、サッカー選手として再上昇している感覚でした。1年間チームがない底辺の時代から6年掛けて今、2022年30歳となる大きな年で、最高の準備で、この滋賀2年目となる開幕を迎えていました。

3月23日に手術した僕は、順調に復帰できても11月頃となり、シーズンは11月20日が最終節。言わば、約1ヶ月弱で来年の契約を勝ち取らなければいけない。そういう戦いもあります。焦ってはいけない。でも復帰しなければ来年は保証されない。

怪我ってそういうもんです。アスリートにとって怪我は致命傷です。来年自分がどうなるかという立場に立たされながら大きな怪我のリハビリをし、この大怪我からの復帰を誰よりもチャンスと捉えて毎日必死に時間が足りないぐらい費やしてやるしかありません。

たとえ防ぎようのない不慮のプレーでの大怪我とは言え、悔やんでも悔やみきれない。怪我して良かったと思えるぐらいリハビリに力を注いで復帰することが何よりの周りの人への恩返しでもあり、応援してくれてる人を裏切ったこと、怪我により今シーズンの大半を棒に振る自分への期待です。

アスリートである以上、応援してくれてる方や子どもたちの希望になり続けないといけないです。応援される職は、応援してくれてる人の人生をも背負って現役である限りはやり続けます。その人が自分の人生の時間を使って足を運び応援してくれてるからこそです。

長くなりましたが、昨日2ヶ月半の診察がありました。
術後2ヶ月弱はすごくペースもゆっくりで、内出血や癒着が人よりも術後かなり強く僕は出たので、リハビリも焦らず出来ることからPTとトレーナーと取り組んできました。

ここ数週間で自分の膝が好転してきて、常に前向きな言葉をくれていた担当PTやトレーナーの方々を信じ続けてきたことの芽が出始めました。

見えない光やすぐに結果や効果が表れないことを続けることは何事においても辛いと思います。皆さんの生活においてもちょっとした辛さや苦労、明日頑張れるかなーて日々戦ってると思います。

でも、続けた先に必ず見てくれてる人がいます。第三者第四者ではなく、第五者第六者と。一喜一憂したっていいいし、喜んで落ち込んでを繰り返すと思う。でも、必ず全て自分にいつか跳ね返る。

僕はこんなサッカーから離れる日々も初めてだけど、毎日サッカーしてるみんなより充実した一日を過ごしてやると思って生きてます。だから、辛くなったらアスリートとして何か希望や元気を常に届けていくことが僕のあるべき姿なので、たとえSNSやネット上でも皆さんの心に響く姿を届けます。

どちらかといえば可愛い顔立ちなので笑 30歳となった今、自分がその年齢とは思えないですが、サッカー選手の平均引退年齢はとっくに超えてます。強いていえば、引退へのカウントダウンだと思います。

だから毎日後悔なく、今を全力で誰よりも歩みます。そして、また必ずピッチに戻ります。その時、どっからでも駆けつけてください。

翔TIME。再び。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?