人語の一口話(88) 黄色の麺
「うどんの玉、買うといてな。」
確かにそう言って出勤しました。
「この週末に、カレーうどんを作ってみよう!」
そう思っていたからでした。
土曜日の朝、10時になった頃、「さてと。」という声とともに立ち上がり、冷蔵庫の扉を開きました。
“ガーン・・”
こめかみの少し後ろ辺りのところから、文字通りの音が聞こえました。
若干、言った言わないの論争がありましたが、「まぁ、黄色の麺があるからええか。」ということで、無事に手打ちとなりました。
自宅で、よくラーメンを作ることになっているのは、このnoteにも書かせていただいている通りですので、黄色の麺を欠かすことはありません。
袋に、“中華そば”とか“焼きそば”とか“ラーメン”などと書かれていようがいまいが、そんなことには関係なく、冷蔵庫のその場所には必ず黄色の麺が抜け目なく保管されている状況になっています。
その日は菊水の麺がありましたので、それを使った“カレーそば”になりました。
“黄そば”の食文化を受け継いでいる者としては、全く抵抗がなく、美味しく食べることができました。いや。むしろ、うどんよりも美味しくさえ感じられました。
「きつねうどんと同じ要領で作った出汁を黄色の麺にかけて食べられるようになれればいいなぁ・・。」
『瓢箪から駒』
新しい“料理ごころ”に火がついたように感じた週末でございました。
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