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枚方市を他市と比較する際の注意点

こんにちは。
枚方市議会議員の松本佑介です。

枚方市議会議員の仕事をしていると、
人口が同程度の他市を引き合いに出して
枚方市と比較する話をよく耳にします。

人口規模が同程度の他市との比較、
これって本当に正しいのでしょうか。


40万都市の3類型

枚方市をはじめ、全国で約40万人の
人口を擁する都市(以下、40万都市)
を調べていて気が付いたことがあります。

それは、40万都市は3つのパターンに
分けられるということです。

類型Ⅰ.県庁所在地

まずは県庁所在地です。
富山市、岐阜市、高松市等が該当します。

類型Ⅱ.工業都市

続いて工業都市です。
豊田市と、
ちょっと人口が多いですが、
福山市、倉敷市等が該当します。

類型Ⅲ.ベッドタウン

最後は、大都市近郊のベッドタウンです。
町田市、柏市、豊中市、
そして、枚方市等が該当します。

他市から人を呼び込む力

これら3類型のうち、
類型Ⅰの県庁所在地と類型Ⅱの工業都市は、

自分たちの都市の魅力で人を惹きつけている

のに対し、類型Ⅲのベッドタウンは、

大都市に惹かれた人たちが
住居を確保するためにその都市に住んでいる

という決定的な違いがあります。

つまり、
県庁所在地工業都市は、
その都市自体に雇用があり、
近隣の都市から出勤してくる人がいる、
すなわち、夜間人口より昼間人口が多い
のに対し、

ベッドタウンは、
大都市に出勤していくため
夜間人口より昼間人口が少ない
という特徴があります。

しかも、県庁所在地や工業都市は、
近隣市だけでなく、市内各地からも
市の中心地に人が集まってきます
が、
ベッドタウンとなっている市の中心地には
そこまでの求心力はありません。

そうです。

同じ40万都市と言っても、
市の中心地に人を牽引する力(=雇用)を
持っている県庁所在地や工業都市と、
他市に働きに出ていくベッドタウンでは、
市の中心地に滞留する人口が違うため、
単純に比較してしまうと、
それ以外の前提条件の違いに気づかずに、
大きく判断を誤ること
になるのです。

もしあなたが、枚方市と他市を比較した際、
何か違和感を感じることがあれば、
それは、
上記のような理由が原因かも知れません。

さいごに

今週は、委員会の視察で
長崎市(人口約40万人)に行ってきます。

ご存じの通り、
長崎市は長崎県の県庁所在地であり、
日本屈指の観光地でもあります。

枚方市と長崎市の違いを見比べる際には、
ベッドタウンと県庁所在地の違いや、
観光地という特殊性も考慮する必要がある
ということを、
自分自身で肝に銘じておこうと思います。

松本 佑介 @ 枚方を動かす新しいチカラ


最後まで読んでいただいて
ありがとうございます。

次に書く記事に生かしますので、
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