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ワーケーション事業で考えたいポイント

ワーケーション事業での相談が増える時期?になりました。いろいろな地域での取り組みが展開されること、楽しみです。お話を聞いたり、話たりするなかで改めて地域でのワーケーションの価値や意味を考えています。

「冷静と情熱のあいだ」ではないですが、こうした図が描けるのかなと感じています。都市部とは極端に一言でまとめると「東京=中心=集積」です。その逆は「地方=辺境=分散」と置けそうです。

中心をつくり、そこに多くの人が集まることでアイデアの創造や新しいビジネスのチャンスがあります。それは「多様性」と言えるでしょう。しかし一方で、アイデアの創造や新しいビジネスはむしろ中心から距離を置いた辺境で生まれるというケースも多々あります。辺境で自由にできる余白や余地は「可能性」とまとめることができそうです。

また中心に人が集まることは「効率性」を高めることができます。すぐに話を聞けることや設備もまとめることができます。しかしそれは同時に通勤ラッシュや不動産価格上昇などの問題を引き起こし、それらのコストはワーカーが負担するという構造になっています。地方に分散することは災害時のBCPやウェルビーイングなど「冗長性」を確保できます。しかしそれは同時に企業や行政にとっては分散するためのコスト、またワーカー個人には移動や滞在、モバイルメディアなどのコストがかかってきます。

結局、どれも大事だよねということなのですが、東京にある企業で原則出社のところは多様性や効率性を本当に高めているか、また地方は可能性や冗長性を確保できているかは確認したいところです。

そして最も重要なのは、この四象限をバランスよくワーカーが行き来できる環境を実現するためのルールやカルチャーの整備です。例えば子どもがいる家庭にとっては仕事の環境もそうですが、同時に教育環境もポイントになります。

地方にとっては移住が、企業にとっては生産性向上がKPIになりがちです。ワーカー個人にとってもどの環境がベストか?を考えがちですが、その時々で移動できる「中腰の状態」が心地よいという人もいます。

ワーケーションや二拠点居住など流動的なワーカーを全員ではなくとも一定数存在できるような環境の整備が地域・組織双方にとって重要になると思います。

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