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インターネット・コミュニケーション論 no.8

関西大学社会学部「インターネット・コミュニケーション論」の第8回の授業内容です。(約12,000字)

前回までモバイルメディア、ソーシャルメディアの展開と「シェアしたがる心理」「アフターソーシャルメディア」を取り上げながら現代のモバイルメディア、ソーシャルメディア社会における行動やコミュニケーションについて見てきました。今回はこうしたインターネットと都市空間との関連を掘り下げていきたいと思います。

ここまでの授業で見てきたように、モバイルメディア、ソーシャルメディアの世界観が広がり「つながりっぱなし」の時代になると、オンラインは用件があってわざわざアクセスするもの、特別で一時的なものというよりも、オンラインでいること、つながっていることが前提になった社会になってきます。また2020年のコロナ禍も踏まえてこれからオフラインとオンラインとの関係をどのように捉え、その経験や場所をデザインしていくのか、は大きな課題です。


場所・空間の意味について3つの方向性

個人的にはそこには(1)オンライン化、(2)オンライン・オフライン連携、(3)脱オンライン、の3つの志向があると思っています。

スクリーンショット 2020-10-30 10.41.36
松下作成

それぞれについて見ていきましょう。

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