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食器としての役割を終えた平皿と、物が終わりに向かう瞬間に出くわしたときの感情の動き

数年間使った平皿が、食器としての役目を終えました。

というのも、アツアツのご飯をお皿に盛ると「パキパキ…」という音がして、もしやと思いご飯を平らげて見たところ、やはりヒビが入っていました。少し力を入れるとメリメリ…という音もします。
これはもう潮時かなと思い、完全に形を失う前に食器として使うことは終わりにしようと考えました。

「捨てる」ことも即座に頭に浮かびましたが、まだまだ何かを乗せることはできます。食器のように食べ物を載せたり持ったり洗ったりして頻繁に刺激を与えないようにすれば、まだ十分に使えます。

そこで「食器としての役目」は終えたが、新しく「玄関の小物置き」として活用することにしました。
細々したものを置いている玄関には、少し大きめの平皿がぴったりでした。
遠目から見ればヒビも気になりません。

ヒビが入った瞬間は、物がゆっくりと終わりに向かう寂しさと、その瞬間に立ち会った驚きがありました。さらには完全に形を失う前に、新しい役目を与えられてよかった気持ちも。

食事時に出くわした日常の中の、心が動いた瞬間でした。

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