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自宅保育×モンテッソーリ 実践その3 生まれて初めておたまじゃくしを取った話

新型コロナウイルスの影響による自宅保育をきっかけに始めたモンテッソーリ。息子(1歳4か月)との記録です。

実践その3 おたまじゃくしを取る

息子とよく行く公園には池があって、3月頃からおたまじゃくしが泳ぐようになりました。

池のおたまじゃくしは大量で、正直気持ち悪いのです。うにょうにょ大量にいるおたまじゃくしは本当に気持ち悪くて、私としては見たくもない。近づきたくもない。

でも、大人が嫌でも息子は初めて見る生命体に興味津々。私が「池は危ないから近づかないようにしようねー」なんて言ってもお構いなしに池に突進する息子。公園に行っても出来るだけ池には近づかないように、遊具を提案したり、ボールで遊んでみたりする日々が続いていました。

浅いけど落ちたら大変だし、気持ち悪し、なんて思いながら池から息子を遠ざける私。負けじと池に向かう息子。

結局、あまりの息子の熱心さに根負けして、池に近づくことにしました。

おたまじゃくしとの日々

池に近づくようになり、はじめは観察から始まりました。池を覗き込みながら「あそこに沢山いるねー」なんて言いながらしばらく池を見ていました。息子はじーっと見つめたり、おたまじゃくしを指差したり、水面に浮かぶ葉っぱを指差したり。

数日後、息子は水に手を入れようとするように。というのも、池では網を持ったお兄ちゃん達がおたまじゃくしを取っていて、その姿を見て息子も取ってみたくなった様子。「汚い池に手を入れるなんて!」と思っていた私ですが、やはり根負けして池の水を触る息子を見守ることに。(池に落ちないように抑えながら)

そのまた数日後、砂場のスコップを使っておたまじゃくしを取ろうとし始めました。これには少しビックリ。スコップですくえばおたまじゃくしを取れるかもしれない!と気づいたようです。まだスプーンも使いこなせない息子。もちろんおたまじゃくしは取れません笑

それでも一生懸命にスコップで水面を叩く息子を見て、「おたまじゃくしを取ってあげたいな」という気持ちが私の中に湧いてきたのです。あんなに気持ち悪いと思っていたのに。

意を決してお砂場セットのスコップとバケツを水の中に入れて、生まれて初めておたまじゃくしを取りました。私が。(笑)

バケツの中で泳ぐおたまじゃくしを不思議そうに見つめたり、手を入れて触ろうとしたり(つぶしてしまわないか心配でした…)する息子。おたまじゃくしが手に触れたのか、突然ニコっと笑うので私も何とも言えない嬉しい気持ちになりました。


嫌だったけど、おたまじゃくしを取ってよかった。

大人の都合なんて関係ない

おたまじゃくし取りを通じて、大人の都合(私のおたまじゃくしに対する気持ち)で息子の興味を邪魔していたことを自覚しました。息子がせっかく興味を持っていたのに!!危うく大事な息子の成長のチャンスを損なうところでした。

子供の興味を尊重することは、時に大人にとっては嫌なことで、エネルギーの必要なことなのかもしれません。理由を作って興味を無視するのは簡単。だけど、子供のことを考えるならしっかり向き合わなければならないのかも、と感じる出来事でした。



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