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超簡単!ガクチカは今から作ればよいよ

僕自身が、サラリーマン時代から副業でマスコミ業界の就職セミナー講師をはじめ、独立後も続けたことでトータル20年間近く、対策に携わってきました。マスコミ対策とは銘打っているものの、結果的には半分以上は一般企業への就職対策も兼ねていました。一旦、この業務からは退いてはいるものの、数々の教え子が社会で活躍しており、飛躍の最初のきっかけを作れたことは本当によかったなぁと今も感じています。そこで、手元には就職活動に関するさまざまなノウハウが残っているで、コロナ禍以降、本当に情報が枯渇し始めている大学生や社会人初頭の方々に、少しでも役に立つのであれば、そのまま余すことなく露出しようかなぁと、今さらながら思い立ち、noteを始めたのが真意です。ノウハウはさまざまありますが、まずは毎年尋ねられるガクチカについて、テンプレートにもなる「ネタ」をご紹介します。

なぜガクチカを書かせるのか?

そもそもそう感じたことありませんか?僕自身が放送局で面接官もしたことがあるので、エントリーシートを見ながら面接をした際の実経験に基づいて、その理由をお話すると…

みんな似かよっているように見える からなんです。私は1日に60名と面接しました。23番目と36番目と49番目の人の特徴と違いを覚えているか?と言われると、答えはNOです。できうる限り、特徴があり、人となりが見え、話題が豊富で、日頃から「考えて行動している人物なのか?」を見極めたいというのが面接官の本音なのです。そのための「話題のきっかけ」がガクチカなのです。

ところが

9割が「ゼミ・サークル・バイト・ボランティア・インターン」なんですよね。30歳代だった私はナナメ読みでこう感じました。

うそくせー まじで うそくさい。。。

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面接官の本音 生活感と現実味を知りたい

そこじゃねーんだよな、知りたいのは。って思ってしまいます。9割が似たようなことを書いてくるから、読む側・尋ねる側は、正直なところ辟易としてしまっています。実際、私自身、指導時においては「ゼミ・サークル・バイト」のネタは全面禁止にしていました。どうしても書きたい人には、さまざまな制約条件を付していたほどです。聞く気を失せさせる話題をわざわざ書かせること自体が、極めて非効率で、面接の相手への配慮のかけらもないというのが、私が指導してきた背景にあります。

面接官は、何を知りたいのか?それは相手の人生とその背景、さらには躾や慣習などなのです。今後へたしたら38年も一緒に仕事をするメンバー候補の選定です。価値観が合わない人間を組織が排除したいという本音ベースの気持ちは察して欲しいものです。大企業だって中小企業だって、作るのは同じ人間ですので。だから、ガクチカには生活感と現実味(リアリティ)があると、非常に面接官たちのニーズに合うわけです。

ガクチカにお勧めな話題「自炊」

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食事というテーマは非常に表現がしやすいのです。そして食事を作り、食べて、片付けるまでの一連の行動には、実にさまざまな社会人的な推奨できる要素が詰まっているのです。あなたのポテンシャルを間接的に表現ができるので、ガクチカには私は必ず「自炊」を推奨しています。

ガクチカに自炊を勧める理由(1)イメージしやすい

面接官は、60歳代や70歳代の年配者もいるはずです。彼らが令和の時代の大学生活のゼミ・サークル・バイトを5秒で理解できると思いますか?トークの背景まで説明を要する話題は、人間関係構築には不向きです。70歳代の所見のおじいちゃんが5秒で分かる話題を選ぶ程度の配慮がないと社会人的にはコミュニケーション能力がないなぁと思われます。自炊は誰だって経験があり、経験ない人だって食事はします。分かりやすい、そしてごく当たり前のことに学生時代で力を入れた人の方が、親しみも関心も沸きます

ガクチカに自炊を勧める理由(2)情報の調達力

商店街

私のいうことを素直に聞いて、自炊を開始した学生には、次にこのように勧めました。買い物は、商店街や専門店でしなさい。八百屋さん・魚屋さん・肉屋さんと仲良くなり、店頭の人の携帯番号を入手せよ。と。

専門店の方々と仲良くなることで「作り方のコツ」「旬の情報」「下ごしらえ」などを無償で得ることができるのです。それはあなた専用の情報調達ルート。検索ではなく、専門家とのダイレクトトークによる情報調達。面接の時は、携帯電話をあえてもちこんで、LINEのやりとりや、電話番号を面接官に見せて、そのリアリティをアピールしろ、と言いました。

ガクチカに自炊を勧める理由(3)工程管理能力!

自炊は計画がすべて。レシピ確認・台所の整理整頓・効率の良い作業工程など、社会人の基礎ともいえる5Sを実施しないと、うまくいかない作業です。

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これが、フローチャートで表現した、豚汁。これを理解している人だったら、即戦力あり!と私なら判断します。体系化し、マニュアル化し、他者に作り方を伝授までできる人材だったら、どんな仕事を任しても、うまくいくだろうし、教え方も上手だろうなぁと、想像つきます。

面接とは限られた時間でのコミュニケーションです。そしてエントリーシートとは、その限られた時間の話題の事前提供なのです。

となると。1を聞いて10を知ることができる環境づくりと話題作りを、戦略を立てながら構築することが求められています。自分がすごい、自分ががんばってきた!ってことではなく、自分自身のポテンシャル(潜在的能力)を、他者がすぐに分かるような話題を選び、できれば1カ月でもいいから、毎日自炊を実行することです。おそらく勝手に話題が増えると思います。「しゃべりたくて仕方ない話題」ってのが「ガクチカ」なんですよね。あなたが今書いているガクチカは、他の人たちに「しゃべりたくて仕方ない」ですか?

もしそうでないなら、騙されたと思って、1週間でよいので、自炊してみてください。

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