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【随想】 神保町探検記

 今日、神保町の本屋街を探検した。
 前日の天気予報では「雨が降る」と言ってたけど、目出度くその予報は外れ、晴天となった。
 知的な神保町探検を前に詠む一句。

  春の日に 書物の大海へと漕ぎ出だす
 (はるのひに ほんのうみへとこぎいだす)

 いざ、出発!!

書物の「書」の文字を見ると、興奮がとまらない。
神保町の街角で見付けた「G」の形の時計。
何で「G」? 神保町の「G」?
あっ! それじゃあ、「ぎんぼうちょう」になっちゃうか。
街の至るところにスポーツのピクトグラムが。
「東京2020」の置き土産か?

 ──と、勇んではみたものの、まだまだ若輩者の老生にとって古書店さんの敷居は、山よりも高い。
 なので、新刊書店をハシゴすることに。我ながら情けない……「それでも男ですか、軟弱者」とほっぺを叩かれそう。ペチン!

【今回の“神保町探検”のルート】 
   『三省堂書店』
    → 『東京堂書店』
       → 『書泉グランデ』

 本屋街を探検(徘徊?)しながら、つらつらと考えた。
 『源氏物語』が1000年のときをこえて読み継がれる古典ならば、現代いまから1000年後に読まれている現代作品は何か──を。
 それはノーベル賞作家の大江健三郎の作品だろうか? それとも『ノルウェイの森』の村上作品か? はたまた歴史小説の司馬作品だろうか? 池波時代小説も捨て難い……。
 老生思うに、1000年後まで読み継がれる作品は、「機動戦士ガンダム」シリーズだ。 「ガンダム」が『源氏物語』のような立ち位置ポジションになると直感している。
 だから、今、「ガンダム」研究のための資料をセッセと収集している。いつかその研究成果を公表したいものじゃ。

本日の戦利品。「ガンダム」本が2冊。
オトコのコはいくつになってもガンダムが好きなのサ。

 ちなみに、この日購入した『利根川民族誌』(河出書房新社)は、ただいま計画している“利根川探検”のための資料である。
 利根川探検──それは、かつて江戸川に出没した未確認生物UMA“マツドドン”は、利根川産の生物という自説を証明する探検でもある。さて、どうなるコトやら。

 そろそろ、お腹も空いてきたので、前々から気になっているお店『神保町 ラドリオ』さんで昼御飯を摂ることに。
 路地を入ってお店の前に来ると、開店準備の最中さなか。少々待つことに。
 待つこと2〜3分。ようやく入店。
 本日の栄光ある“一番乗り”じゃ。

『神保町 ラドリオ』さん

 店内に入ってはみたものの、なにぶん初めてのお店のこと、勝手が分からない。店員さんの「お好きな席にどうぞ」の声に促され、反射的に近くの席に座ってしまったが気付けば、そこは4人掛けのテーブル席。
 お昼どきに4人掛けの席を独り占めしては申し訳ないと、どうも落ち着かない。ソワソワ。
 落ち着かないながらも、ナポリタンとウインナーコーヒーを注文。

ナポリタン(サラダ&スープ付)。麺は細め。

 『ラドリオ』さんは、日本初のウインナーコーヒーを提供した店として知られている。今回の神保町探検も、このお店のウインナーコーヒーを飲むことを目的のひとつにしていた。
 ──とはいうものの、老生、ウインナーコーヒーを飲むのは初めてこと。どうやって飲めば良いのやら。そこはそこ、恥をかかぬよう、事前にネットで調べて万全の態勢で今日という日を迎えたのであった。情報化社会。便利な世の中になったモンだ。

『ラドリオ』さんチのウインナーコーヒー。 

 クリームの下のコーヒーを飲んだり、クリームとコーヒーを合わせて飲んだり──人生お初のウインナーコーヒーを堪能。満足満足。ご馳走様でした。

 そんなこんなで、老生の第1回神保町探検はこれにて終了。第二回以降は古書店の牙城に斬り込みたいと思っている。

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