圧倒的な職人技!人の心を打つ仕事に触れた話
先日、半年前に予約した服と靴が届き、ルンルン気分で春を迎えています。どうも、河原部社のまつのすけです。
さて、今回のnoteでは、ミアキスで「お!」と感じる出来事があったので、その話についてお届けしたいと思います。
中高生の心を掴むアイテムがずらり…
ミアキスには、卓球台やボードゲーム、パソコンにiPad…と、中高生のハートを鷲掴みするアイテムがたくさん揃っています。
その中でも近頃、人気なのが「音楽ブース」。
寄贈していただいた、韮崎高校の学生がアートペイントした「アップライトピアノ」や「アコースティックギター」を、利用者が思い思いに弾いて、音楽を楽しんでいます。
(ピアノは卓球に次ぐ人気アイテム!)
さて、これまで、たくさんの中高生に楽しそうに弾いてもらっていたピアノさんなのですが、まつのすけには、ずっと気になっていることがありました。
「なんか…調律ずれてないか?」
中高生の中には、とんでもなく演奏が上手な子もいます。
せっかく弾いてもらうなら、ピアノの生音をしっかりと味わってもらいたい…。
そんな想いもあって、3月末にプロの調律師さんをお呼びしてメンテナンスをしていただくことになったのです。
職人技がキラリ!満身創痍のピアノが大復活
今回お願いしたのはこの道〇〇年のベテラン調律師・三井さん。大型楽器店に学校、個人のお宅まで、県内外の様々なピアノを調律してきた凄腕の方です。
いざ作業が始まり、ピアノを開いてびっくり!!!!
調律記録簿?なるものを発見し、確認すると…。なんと、このピアノさん、最後に調律してもらったのが「昭和62年」。
まさか、平成を飛び越え、35年ぶりのメンテナンスになるとは、誰が想像したでしょうか。(苦笑)
そして、三井さんが丁寧にピアノの状態をチェックすると、次から次へと問題点が現れます。
これでもか!というくらい満身創痍な状態でした。(ピアノさんごめんね)
しかし、さすが、一流の調律師。知識豊富で確かな技術を持った三井さんのおかげで、無事に息を吹き返しました。
そんな三井さんの職人技が光る、4時間に渡る大掛かりな調律の様子を、3分の動画にまとめてみました。
なかなか見られない現場の裏側を大公開。
「ピアノの中ってこうなってるんだ〜」と思いながらチェックしてみてください。
プロフェッショナルな人ってカッコイイ!
調律の様子を間近でみたのは今回が初めて。それまで、アップライトピアノがどんなパーツからできていて、どんな構造をしているのか、まったく知りませんでした。
しかし、三井さんは丁寧に作業をしながら、私たちスタッフにもわかる言葉や表現で、作業の意味やパーツの名前、ピアノにまつわる歴史や豆知識などをわかりやすく説明してくださいました。
中でも印象的だったのは、三井さんのピアノと向き合う姿勢でした。
優しくにっこり笑いかけながら調律の仕事について語る三井さんの姿に、胸が熱くなりました。
同時に、私も三井さんのように、自分の仕事に情熱を持って取り組み人の心を動かす、そんな大人になりたいと強く願った瞬間でもありました。
ミアキスのピアノは、作り手、寄贈者、ペイントしてくれた学生さん、調律師など、たくさんの人の想いと願いが込められて存在しているんですね。
中高生の皆さ〜ん!これからもたくさん弾いて音楽を楽しんでくださいね〜。
最後に、ピアノや音楽の知識を紹介しながら4時間もかけて丁寧にメンテナンスをしてくださった三井さん。本当にありがとうございました。
▽今月のまつのすけのオススメ!
河原部社で「スパーク」の言葉を連呼するようになってから、日常の中でもスパークを探してしまうようになりました。これがいわゆる、職業病ってやつですね。
さて、今回まつのすけがオススメするのは、アニメ「ブルーピリオド」。
Netflixでたまたま見つけた作品でしたが、作画がキレイなのはもちろん、美術についての知識も学べちゃう盛りだくさんな作品でした。
特に、主人公がスパークを発見する瞬間や、同じ目標を持つ仲間との交流や、周囲の大人たちの関わり方など、心の機微を捉えた描写がとても素晴らしいです。
私も、ミアキスに来る中高生に、主人公を支える美術の先生たちのような関わり方ができたらいいな〜と思う、そんな内容でした。
アニメの第一話に対応している回がWEBで無料で読めるので、よろしければチェックしてみて下さいね〜。
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?